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撃墜術式 - (2011/08/19 (金) 02:51:57) の編集履歴(バックアップ)


【種別】
魔術

【初出】
十七巻
新約二巻で追記有り

【解説】
その名の通り、魔術的な力で飛行しているものを撃墜する術式。
十二使徒の一人である聖ペテロが、
「『悪魔の力を借りて空を飛ぶ魔術師』シモン=マグスを、主に祈るだけで撃墜した」
という伝承に基づいている。
伝承では墜落した魔術師シモンはそのまま死亡したことから、
この術式の本質は『高度を0メートルにする』事ではなく、
『本来の墜落ダメージ以上の何か』を付与することとされる。

シンプルで強力、かつ有名なエピソードを基にしているため、
魔術の世界においては広く普及している。
その為、『十字教の教義で説明できる範囲の異端や異端の飛行術式』は、
飛ぶのも落とされるのも簡単というジレンマに陥っている。

このため、現代の魔女は天空を飛ばない。
カヴン=コンパスのように術式を防ぐだけの防壁を持たない小柄な魔女は、
低空を高速飛行することで『地上を走行している』とごまかすのが常識である。
また、あくまで安定的な「飛翔」に対して適用されるため、
「元から落ち続けているもの」にまでは適用できないという抜け道もある。
ただし、こういった抜け道はすぐに塞がれ、そしてまた別の抜け道が発見され……
を繰り返すのが魔術の世界であり、術を回避する決定的な手段とはなり得ない。

「術者を担ぐ悪魔達よ、速やかにその手を離せ!!」