【種別】 [[魔術>魔術(まじゅつ)]] 【元ネタ】 Angel Fall=「天使の落下」 【初出】 四巻 【解説】 [[上条刀夜>上条刀夜(かみじょうとうや)]]が偶然発動させてしまった[[大魔術>大魔術(だいまじゅつ)]]。 仕組みとしては『大地の気』のエネルギーを『上条刀夜』が変換し、 『[[おみやげ]]術式』に注ぐという流れで発動。 発動元は神奈川県の上条家であり効果範囲は地球全土に及び、 日本を通り越しロンドンの[[ウィンザー城]]最深部まで結界を抜け到達していた。 その効果は『[[天使]](の魂)を天界から人間界へと引き摺り下ろす』というもの。 上位セフィラから下位セフィラへと強制的に天使が移動させられたため、 その揺らぎによって10のセフィラが形作る[[四界]]に影響を与えている。 天使は人間の肉体に入りその人間の魂を追い出すので、 いす取りゲームのように次々と魂が入れ替わっていく(誰かは玉突きで天使の肉体に入るようだ)。 といっても入れ替わりは三次元上ではなくセフィロトの樹と呼ばれる抽象概念上で起きるため、 座標的には精神・肉体は動かず、 当麻のように術の範囲外から他者を見た場合は肉体のみが変化しているように見える。 しかし、術の影響下にある人間から見た場合は、 『入れ替わった魂』ではなく『本来そこに居るべき人間(肉体)』の外見を認識するので、 入れ替わりには気付けない。 上条達例外からは、服や靴のサイズ・指紋や血液型などの情報・写真やビデオの映像まで 各種記録も入れ替わっているように見える術式でもある (アニメ版では記録は変わらないという設定。しかし影響下の者は記録と外見の食い違いに気づけない) [[神裂>神裂火織(かんざきかおり)]]や[[土御門>土御門元春(つちみかどもとはる)]]のように術の効果を中途半端に防いだ場合、 精神の入れ替わり(「自分が本来誰なのか」という自覚を失う事)は防げるが、 術の影響下にある者から見た外見は『本来入れ替わるはずだった別人』のものになってしまう。 (例としては土御門が自分は土御門元春だという自覚はあっても、 『一一一』という肩書きに呑み込まれてしまう等) なお、二重人格者は二つの魂を持っているようで、 入れ替わっているのに外見が変化しないと言うことがありうる。 この術式自体は比較的無害だが、堕とされた天使が戻ろうとして危うく大災害になりかけた。 解除されると、入れ替わっていた人間が発動中過ごしていた記憶は入れ替わる前の人間の物となる。 即ち、精神的には最初から入れ替わっていなかったように感じるということ。 例えば[[インデックス>禁書目録(インデックス)]]の記憶は、インデックスの姿をしていた誰かではなく、 (当麻視点で)青ピ姿のインデックスが体験した物になる(それ故に噛みつかれた)。 つまり肉体そのものは変っているわけではないので 例えばあの日、上条刀夜とインデックスが夜の行為に及んだとしても 肉体的には上条刀夜と上条詩菜になるため インデックスが肉体的被害を受ける事はないのである 同じような理論で、例えば肉体(スポーツ選手)・魂(車椅子に座るような老人)だったとしても 肉体的にはスポーツ選手であるため、この日にスポーツの大会があったとしても 肉体的に何の問題も存在しない(加えて、一般人からはスポーツ選手の外見で見えてるため、外見的にも問題がない) ただし、上条達には老人がスポーツをしているように見える 【備考】 入れ替わりは演劇に例えると、若干理解の手助けになる。 四巻では【配役】:【役者】として、 海の親父:ステイル その息子:御坂妹 乙姫:美琴 ステイル:神裂 一一一:土御門 キャスター:小萌先生 詩菜:インデックス インデックス:青ピ 当麻:当麻 火野:エンゼルさま(多重人格の片割れ) ミ(サ)ーシャ:天使『神の力』 刀夜:刀夜 をそれぞれが担当していると考える。 //アニメ版では一部キャラクターの配役が変更、原作四巻に登場しなかった人物も入れ替わった姿が見られた。 ・術を防いだ人間(当麻) 完全に術の外側にいるため、演じている【役者】(入れ替わった後の人間)の姿が見える。 術前の記憶も残っているので、【役者】と【配役】のずれを認識する。 (例えば教師であるはずの小萌がキャスターをするのはおかしいなど。) また、【配役】側からも本人に見えている。 【配役】としても【役者】としても同一人物として存在しており、ある意味【観客】の立場。 ・中途半端に術を防いだ人間(土御門・神裂) 当麻と同じく【役者】を認識でき、「自身が本当は誰か」も理解しているが、 術が完全にかかった者からは【配役】として扱われる。 ・術に完全に巻き込まれた人間(当麻・土御門・神裂・刀夜・ミーシャ以外の人間) 何かが起こったことすら感知できず、【配役】だけを認識するので違和感を覚えない。 ・術に巻き込まれたが特殊な場合(刀夜・ミーシャ) 刀夜は術式の施術者なので入れ代わっていないが、 意図して行ったものではないため自身も巻き込まれている。 【役者】を認識できず、【配役】だけを認識するので違和感を覚えない。 ミーシャは自身が「堕ちてきた」ものなので術の存在は理解しているが、 元々を知らないので、周囲で「誰が誰を演じているのか」までは理解していない。 (土御門たちと同じように【役者】で見えているのか、一般人と同じ視点なのかは不明) 【仕組みについての考察と推測】 御使堕し(エンゼルフォール)の入れ替わりについての仕組みが不明確であるため、ここに考察するとする。 また、考察にあたって【御使堕し時の世界】を〈演劇・舞台〉、【外見】を〈魂・役者〉、 【中身】を〈肉体・配役(役割)〉と仮定する。(このページ内の【備考】の引用である) さらに、基準の視点を【御使堕しの影響を全く受けていない人物】代表「上条当麻」とし、 上条の視点において、【中身】が入れ替わったように見えるのは、 〈実際は【外見】が入れ替わっているが、(セフィロト上の)座標的に【外見】が変化しただけなので、上条・神裂・土御門には【中身】が変わったように見えるだけ〉 ということも重ねて念頭に置いておく。 考察材料 ・魂が(セフィロト上で)入れ替わる術式であるらしい(作中より) セフィロト上での魂の移動のため、上条達から肉体が入れ替わってるように見える ・写真や衣服までもが入れ替わりに伴い変更されている。(ように上条達例外からは見える) ・上条の視点においてインデックスは〈【外見・魂】青髪ピアス【中身・肉体】インデックス〉に見えている。 つまり、上条達例外は中に入っている【魂】が外見だと視認している ・刀夜は、〈【外見・魂】青髪ピアス【中身・肉体】インデックス〉を、〈女の子〉と呼んだ。 つまり、術式に掛かっている人間には【肉体】が外見だと視認している ・神裂が、【御使堕し影響下の人物】から、〈女ことばのステイル〉に見えている。(神裂・土御門については後述) ※神裂・土御門の矛盾について 結論から言うと 神裂・土御門はもともと結界を張って御使堕しから中途半端に逃れた人間であり、 どういう理屈で術から逃れたのかも作中で明記されていないため、 「例外だから」と言ってしまえばそれで終わりである。 つまるところ不明。 ◆肉体が入れ替わると思っている人がいるようですが その場合、大天使の肉体が降りてこないとつじつまが合いません(実際に降りてきたのは魂的なもの) ----