1. 【種別】 [[魔術結社>魔術結社(マジックキャバル)]] 【元ネタ】 [[Wikipedia - グレムリン>http://ja.wikipedia.org/wiki/グレムリン]] 【初出】 新約二巻 『ヤツら』という呼称では新約一巻から 【解説】 『機械の誤作動を誘発する妖精』の名を冠する[[魔術>魔術(まじゅつ)]]組織。 機械という概念が生まれてから発生した「世界の片側がもう一方を蝕む象徴」を名乗り、 [[第三次世界大戦]]の戦勝者たる科学サイドを喰らわんとする。 その成り立ちからか、使用する技術もそれまでの魔術結社とは異なり、 その仕組みに明らかに科学技術を応用した[[ラジオゾンデ要塞]]を建造したりする他、 これまでには無い方式を用いた[[魔術師>魔術師(まじゅつし)]]自身の極端な肉体改造が行われている等、 単純な『科学サイド』/『魔術サイド』の分類には捕らわれていない事を窺わせる。 また、墜落時には地球規模の大災害を招きかねなかったラジオゾンデ要塞の一件ですら、 彼らにとっては[[上条当麻>上条当麻(かみじょうとうま)]]の生存確認及び、自分たちを知るごく一部に対する『ご挨拶』でしかない。 当初は第三次世界大戦の敗戦者が集まった魔術結社と認識されていたが、 ハワイ諸島の戦闘後、その実態が北欧神話を軸にした魔術結社である事が判明。 正規メンバーらはリーダー格であるオティヌスを筆頭に、それぞれ北欧神話に関連する神や人物の名を冠している。 ハワイ諸島においては[[一方通行>一方通行(アクセラレータ)]]の反射を目の当たりにしても動じずに、 5人がかりとはいえ一方通行に魔術発動のトリガーを引かせてダメージを与えたり、後天的に[[ワルキューレ]]の素養を埋め込んだ 尋常ならざる生命力を持つ人造ワルキューレなど、雑兵的な魔術師であっても全体的に高い戦闘力を持っている。 ラジオゾンデ要塞に限らず、[[キラウェア火山]]の噴火作戦や「[[全体論の超能力]]」、[[ベルシ]]の復讐劇など、 「大掛かりな仕掛けで、小さな目的を実現する」という行動が多い。 究極的な目的は「オティヌスを[[魔神>魔神(まじん)]]として完成させ、その力で望みを叶えてもらう」というものであり、 その為の手段として『[[主神の槍>主神の槍(グングニル)【オティヌス】]]』の完成を目指した。 全ての事件は主神の槍完成のための布石に過ぎない。 ラジオゾンデ要塞の一件から始まり、ハワイ諸島や[[バゲージシティ]]などで引き起こした事件の後、 主神の槍完成の目処が立ったタイミングで、 本拠地『[[船の墓場>船の墓場(サルガッソー)]]』を探す世界各国の裏をかき、東京湾から[[学園都市>学園都市(がくえんとし)]]に侵攻。 侵攻途上にある東京23区に甚大な被害と混乱をもたらした。 同時に世界各地で正規メンバーが攻撃行動を開始し、各勢力の精鋭と激突している。 オティヌスが主神の槍を破棄して離脱した際は、 オティヌスの裏切りに気づいた正規メンバーの残党が[[ミミルの泉]]に集結した。 「魔神となったあと、願いを叶える」という契約を勝手に破棄した事に対する粛正を行うつもりであったようだが、 集結した100人近いメンバーは全員[[トール]]に始末され、組織として壊滅した。 始末された正規メンバーらは不明瞭な点が多く、名前のみの登場もいる。 同じくオティヌスの追撃に現れたマリアンによれば「音信不通の奴なんて珍しくもない」とのこと。 【構成員】 北欧神話系のコードネームを持つ正規メンバーと、それ以外の換えが効く一般魔術師(外様)に大別される。 ・正規メンバー [[イドゥン]] [[ウートガルザロキ]] [[オティヌス]] [[シギン]] [[シフ]] [[トール]] [[フェンリル]] [[フレイヤ]] [[ヘル]] [[ベルシ]] [[マリアン=スリンゲナイヤー]] [[ミョルニル>投擲の槌(ミョルニル)]] [[ヨルムンガンド]] [[ロキ]] ・外部魔術師 [[サローニャ=A=イリヴィカ]] [[サンドリヨン]] ---- 2. 【種別】 組織 【初出】 新約十巻 【解説】 この世界に存在する全ての『[[位相]]』から更に薄紙一枚隔てた場所に存在する、 何人にも把握・破壊できない位相である『[[隠世>隠世(かくりよ)]]』に存在する者達。 一度全ての位相を破壊したオティヌスですら、彼らの存在に気付けなかった。 いわば「真の」グレムリン。 既に自分たちの目的を叶えてしまった魔術師たちの集団である為、自分たち[[魔神>魔神(まじん)]]以外のものには興味が無く、 世界をも簡単に捻じ曲げる程の力を持っているが故に、 自分たちが安心感を得る為に自分たちの行いが正しいかどうかを判断してもらう為の採点者、 自分たちを収める鞘の役割を持つ者を欲しており、その役割を上条当麻に求めて暗躍していた。 なおグレムリンという既存宗教色の無いプレーンな妖精の名を冠する理由は、 上記1.のような「科学と魔術の融合の象徴」ではなく、 「どの宗教をバックボーンに持つ魔神でも平等に参画できる」という理念の反映である。 メンバーは平等なので、リーダーやトップといった立場は存在しない。 その理念から、所属するのはあらゆる宗教観・魔術体系において魔神に到ることができた者のみ。 [[アレイスター=クロウリー]]はオティヌス率いるグレムリンの行動を問題視しつつも、 こちらの面々に接触する方法の模索を優先し、 存在しない数字で埋め尽くされた座標を10進法に変換することで隠世に侵入・破壊し、 彼らを実存世界に引きずり出す事に成功した。 この邂逅でアレイスターは体の3分の1を焼き焦がされ、休止を余儀なくされる。 安い挑発に乗って無謀な攻撃を仕掛けたことで魔神の面々には侮られていたが、 実際には魔神に共通のパラメータを入手するのに必要な戦闘であり、無理を承知で敢えて攻撃を仕掛けていた。 隠世を失ったことで現世で行動せざるを得なくなったたため、 [[ネフテュス]]、[[僧正]]、[[娘々>娘々(ニャンニャン)]]の三人は、 [[ゾンビ]]が生み出した『[[鏡合わせの分割]]』を用いて学園都市へと降り立った。 これによって「無限の力」を失ったものの、 「現世を壊さない程度に制限した力を無限に持つ」状態に移行。 アレイスターや[[サンジェルマン]]の行動を予見しながら、傍観に徹していた。 鏡合わせの分割が体に馴染んだ頃、行動を始めようとしたところにアレイスターが現れる。 魔神達は、先日の邂逅からアレイスターを完全に見下していた。 しかし、アレイスターは[[木原脳幹>木原脳幹(きはらのうかん)]]を先行させて 万全の状態、弱体化以前の完全な状態のゾンビを撃破して鏡合わせの分割を解析・改竄しており、 結果として僧正ら三柱は可殺状態に追い込まれてしまった。 その様子は[[英国]]で様子を窺っていた[[ローラ=スチュアート]]にも察知されている。 その後、僧正を始め各メンバーたちは、それぞれが目的のために思い思いに行動していたようだが、 僧正が上条に接触したことをきっかけに、学園都市を巻き込んだ大騒動を引き起こした。 戦闘の結果、僧正が上条達と[[木原脳幹>木原脳幹(きはらのうかん)]]によって消滅させられ、 ネフテュスを除いた残りのメンバーたちも、 突如現れた[[上里翔流>上里翔流(かみさとかける)]]の[[理想送り>理想送り(ワールドリジェクター)]]により、 『新天地』へと追放され事実上壊滅した。 オティヌスが率いていた『グレムリン』の正規メンバー同様、 名前だけしか判明していないメンバーが多数存在しており、 何人の魔神が所属していたのかさえも不明となっている。 【構成員】 [[キメラ]](肉体美の権化) [[僧正]](即身仏の木乃伊) [[ゾンビ]](ブードゥ) [[テスカトリポカ]](アステカ神話の神) [[娘々(ニャンニャン)]](尸解仙) [[ヌアダ]](ケルト神話の神) [[ネフテュス]](エジプト神話の神) [[プロセルピナ]](ローマ神話の神) [[忘れられた神]](クトゥルフ...?) ----