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操歯涼子(くりばりょうこ) - (2020/08/30 (日) 20:34:55) のソース

【種別】
人名

【初出】
とある科学の超電磁砲 第八十五話
ビジュアルは第七十九話

【CV】
種﨑 敦美

【解説】
[[新色見中学>新色見中学(しんしきみちゅうがく)]]に在学する14歳の少女で、[[インディアンポーカー]]の開発者。

髪色は白と黒が交互になっており、後述の実験の影響で顔と肌の一部が浅黒い色をしている。

本業はサイボーグの研究者であり、
薬品反応で収縮する人工筋肉、肉体との接合面の拒絶反応を抑える抑制素材など、
医療用サイボーグに携わる技術を多数開発した天才少女。

冷静で合理的ながら責任感も強く、年齢の割にかなり大人びた性格。
学園都市の研究者らしく「必要とあれば犠牲が伴う事を容認する」思考回路を持っており、
必要ならば自らを犠牲にすることも躊躇わない。

かつて『[[才人工房>才人工房(クローンドリー)]]』にも出入りしていたらしく、インディアンポーカーは当時そこで使われていた精神的ドーピングや洗脳などを目的としたカードを改変したものである。

幼い頃に崩落事故に巻き込まれて内蔵を損傷したが、母からの臓器移植により一命を取り留めた過去を持つ。
しかし操歯の母は元より虚弱気味だったため、移植以降からは病院から離れられない状態が続いていた。

学園都市に来てサイボーグ技術を学んだのも母を快復させるためであり、自身の努力と、元来持っていた才能のおかげで大きな成果を手にしていった。

しかし、そんな中で母の病状は悪化。肺水腫や併発した感染症により、余命数年と宣告される。
絶望的状況から脱するため、残されたわずかな時間で内蔵置換用のサイボーグの基礎理論を構築する事を決意。
そこで涼子は所属している研究所が行おうとしていたある実験の被験者に立候補する。

その内容は&bold(){自分の身体をバラバラにし、欠けた部分を機械で補うことで、一つの肉体から二人のサイボーグを生み出す}というもの。
実験は成功し『二人の操歯涼子』はその後別々に生活、一年を経て、元の肉体に繋ぎ合わせられた。
精神分裂や拒絶反応といった問題は無く、二人に分かれていた時の記憶なども両方持っており、実験は無事終了・・・のはずだった。

しかし周囲の研究者は副産物としての目的だったのか、そちらが本命だったのかは不明だが、これらの裏で『魂の生成』を試みており、
その結果、二人の操歯を補っていた機械を組み合わせた『[[もう一人の操歯涼子>ドッペルゲンガー]]』が生み出されてしまう。

前人未踏である『魂の生成』に成功したと大喜びする研究者達は、操歯がドッペルゲンガーの危険性を呼びかけても相手にしない。
かといって自力では解決策を考え付けないので、夢で他人の知識や技術を身に付ける『インディアンポーカー』を開発し、いずれ解決策を思いつく誰かが現れることを望む。

しかし、ついに研究所を逃亡したドッペルゲンガーが操歯の前に現れ、その命を狙いだし……。

【作中での行動】
[[御坂美琴>御坂美琴(みさかみこと)]]と[[絹旗最愛>絹旗最愛(きぬはたさいあい)]]が購入したカードの中にあった、誰にもなり変わらない夢で登場。
内容は
 「放置できない脅威、「しかしその脅威を排除する事はさらなる脅威を生み出すかもしれない。そんな時、君はどうする?」
といった問いかけのみ。恐らく[[ドッペルゲンガー]]の事を示唆しているのだろう。

その後[[カイツ>カイツ=ノックレーベン]]から調査報告を受けた[[食蜂操祈>食蜂操祈(しょくほうみさき)]]と御坂美琴から接触を受けて、自身が行った実験の内容とドッペルゲンガーの誕生、そしてその危険性を語った。
曰く、インディアンポーカーをばら撒いたのは、
 「自分ではドッペルゲンガーの対抗策が思いつかないので、カードでスキルを交錯させて何らかの対策法を持つ・思いつく人間を生み出すため。」
これに加えて、
「魂の消滅法を確立し、それによって精度が上がった[[サイボーグ]]技術で母の病気を治す」ことを期待していた。

ドッペルゲンガーが脱走した際には暴走を食い止めるために交渉を行い、その条件として航空機の上から飛び降りたが「屍食部隊」の尽力で救助された。

ドッペルゲンガーが美琴に撃破された後は美琴と合流しようとするが、
所長に人質にとられドッペルゲンガーを復元するように要求される。

結局はドッペルゲンガーの意志を尊重して復元を拒絶するが、錯乱した研究所所長に誤射されて左腹部を損傷する致命傷を受ける。
その後残ったドッペルゲンガーのパーツを移植して一命を取りとめるが、それ以来夢の中にドッペルゲンガーが現れるようになった。

【備考】
アニメで公開されたプロフィールと過去の業績

幼少期より動物工学分野における在野の研究者として知られる。
動物の身体構造の変化と、それが知性に与える影響の研究を主要なテーマとしており、フクロウオウムおよびジェンツーペンギンの研究において小学生ながら突出した業績を残す。

その後類人猿の知性を爆発的に発達させる契機となった刺激について『四足歩行から二足歩行に移行する過程』に鍵があるという仮説を立て、二足歩行移行期に生じる手指の使用法の変化および手指の形態そのものの変化を追うことで、脳に最も強い刺激を与える手指の運用法を解明した。

これは本来類人猿研究の副産物であったが、彼女が発明した『操歯式手指運動』はその強い刺激から情緒障害や脳性麻痺等の改善に有効であることが証明され、全国での病院や介護施設での採用が増加している。操歯はこの功績により中学生にして学園都市に正式に招聘された。

学園都市ではサイボーグ技術の研究を希望したため、身体のサイボーグ置換および通常の人体では生じ得ない刺激を能力開発に活用するプロジェクトの立ち上げとその指揮を任されていた。

このように各分野で将来を嘱望された人物であったが、研究中に母親が危篤となり、彼女を救うため急遽別プロジェクトの被験体として志願。現在は新色見中学を休学し、人体のサイボーグ全置換プロジェクトの研究者兼志願者として、とある研究施設と専属契約を結んでいる。
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