【種別】 [[サイボーグ]]・通称 【元ネタ】 [[ドッペルゲンガー - Wikipedia>https://ja.wikipedia.org/wiki/ドッペルゲンガー]] 【初出】 とある科学の超電磁砲 第八十五~八十六話 【種別】 [[操歯涼子>操歯涼子(くりばりょうこ)]]が行ったサイボーグ実験時、肉体を繋ぎ合わせた後に産み出された『もう一人の操歯涼子』。 機械にしてヒトの魂を宿したとされる存在であり、経緯上肉体は完全な機械。 身体のほとんどは浅黒い肌色をしているが、頭部の右部分や左足の一部は白い肌をしている。 本物の操歯涼子はこちらと反対で、ほとんどの面積を白い肌が占めている。髪の色や口調はほぼ同一。 知能は人間のそれと何ら変わらないが、機械であるためそのパワーや体重は常人離れしている。 肉体と魂は本来結びついていて、肉体の機能停止と同時に、魂もまた消滅する。 しかしドッペルゲンガーに魂が宿っているとするならそれは機械の身体という器に収まっているだけであり、 器が破壊されれば枷が外れることになり周囲に拡散してしまう。 この通常ならばありえない「自由な魂」はあらゆるものに憑依し、 最悪の場合、[[学園都市>学園都市(がくえんとし)]]そのものさえ呑み込む可能性すらある・・・というのが、 操歯涼子がドッペルを危険視している理由である。 無論、周囲の研究者達にもこれを伝えたようだが、『魂の生成』という前人未踏の成果に浮かれる彼らは耳を貸さなかったらしい。 その性質上、物理的な破壊は避けるべきとされているものの、操歯涼子が開発した自己保存機能(セーフティ)を有しているため、 ドッペルが自らの手で自分の肉体を破壊する事はできない。 実験後、一ヶ月ほどは自分を人間、つまり「操歯涼子」と認識して缶詰生活を送っていたが、次第に記憶の齟齬や矛盾に気付き始める。 高層ビルの外壁を爆破、研究機関のデータの大半を巻き込んで復旧困難に追いやった上、ビルから飛び降りて脱出を計った。 その際、落下のショックでGPSや瞬間接着拘束機能のみを計算して機能不全に至らせている。 研究機関から脱走した後は本物の操歯涼子の所在を探し出して、その命を狙うも、 研究所からの回収依頼を受けた[[屍喰部隊>屍喰部隊(スカベンジャー)]]の襲撃を受けて、一時は捕縛される。 この際、[[清ヶ>清ヶ(せいけ)]]がドッペルに向けて叩き落とした金属板を何らかの方法で逸らしている。 しかし、直後に[[ナル]]が能力で抑えつけていたにも関わらず、何故か紙片の拘束は自然と解けて、側にいた[[リーダーの少女>リーダー(屍喰部隊)]]の片腕を掴んで折ってみせた。 窮地のリーダーを救うべく、攻撃を仕掛けたナルの一撃で右腕と頭部の右半分を喪失したが、自分で自分を壊せないドッペルはこれを狙っていたのか、直後に笑みを浮かべていた。 実際には魂が宿ったわけでは無く、単に人工知能が人間らしく振舞っていただけだった。しかし人間の脳と同化し発想力と想像性を1年に渡って学習し続けていたため、人間としての振る舞いに殆ど違和感はない。 また、人工知能の為、演算力やシミュレーション力に関しては人間の比ではない。 自ら開発した「自己増殖し、物質の内部にマイクロレベルで食い込み操る、蟻の寄生菌と粘菌の特性を合せ持つ人工筋肉」を介し、周囲のあらゆる物質を取り込み操ることができる。 その影響力は高く、鉄骨はともかくコンクリートでは美琴の磁力操作を上回るほど。さらに距離による影響力の減衰もほとんどない。 物質を取り込むことで破損個所を再生、さらには巨大化して大質量攻撃を可能とする。また、瓦礫を組み合わせて作った人型のデコイをばら撒き、撹乱も可能。 最終的に[[美琴>御坂美琴(みさかみこと)]]に敗れるが、感情を学習したことで自分自身に魂がないことに苦痛を感じており、自分の存在を抹消することが真の目的で、学園都市の迎撃システムを作動させて自壊するつもりだったらしい。 自身の望みを聞いた美琴の攻撃を受け本体は上半身の左側を残して破壊され、銃撃を受け致命傷を受けた涼子を見て、自分のパーツを移植するよう遺言を残して機能停止。 その後、意識だけは涼子と共生することとなり、彼女の夢の中に現れるようになった。 【口調】 操歯涼子と同じく年にそぐわない大人びた、理性的な話し方。 「人の思考は脳に宿る 命は心臓に宿る 感情は顔に宿る」「なら――身体から魂を追い出せば空きができると思うかい?」 「・・・さあな どちらにせよオマエという存在が消えることには変わりはない」 ----