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ローラ=スチュアート - (2019/04/09 (火) 02:43:01) のソース

【種別】
人名

【元ネタ】
ファーストネームの由来は[[アレイスター=クロウリー]]の2人目の娘、ローラ=ザザ=クロウリー(※実在した人物)。
ファミリーネームはかつてのグレートブリテン王朝の1つ、スチュアート朝から取っている。
[[Wikipedia - ステュアート朝>https://ja.wikipedia.org/wiki/ステュアート朝]]

【初出】
七巻

【CV】
川澄 綾子

【解説】
[[イギリス清教]]の[[最大主教>最大主教(アークビショップ)]]であり、曲者揃いな[[必要悪の教会>必要悪の教会(ネセサリウス)]]の[[魔術師>魔術師(まじゅつし)]]たちを束ねるトップ。
身長の2.5倍位ある、宝石店にそのまま売られてもおかしくない金髪をもつ年齢不詳、見た目18歳くらいの女性。
後に、彼女が最大主教として初めてイギリス清教の資料に登場するのは1909年であることが明らかにされたが、
この情報はローラ自身によって秘匿されていた。
ベージュの修道服を着ているが、これは実は修道服に使っていい色ではなかったりする。
見た目の年齢と実年齢が一致しないが、それを棚に上げて同じような他人を嘲笑うタイプ。
良いことと悪いことを均等に実行する為、善人なのか悪人なのかイマイチ判断がつかない。
本作品のラスボス候補の一人。

外見や言動とは裏腹に狡猾で計算高く、会合等では自らの真意や本音を伏せる事はおろか、
相手が議題の隠された主旨や方向性に気づいた時には、
すでにその採択が取りつけられているという状況を作り出せるほど、巧みに言葉を使う。
[[ローマ教皇]]の会合に同席したローマ正教側の書記の三名は、緊張に耐えかね途中で医務室に運ばれた程。
どんな相手ともケンカをし、悪態をつき、暴れ、時には少し涙声になったり、しかし最後には笑い声が響く。
そんな昼下がりの些細な喧騒を耳にしていたローマ教皇はそんな状況を羨んでいたりする。
10年~20年程前に教皇が初めてイギリスを訪問した際にも、ローラはそんな風に笑っていたらしい。

教皇が[[内部抗争>フィアンマ]]に巻き込まれ、市街地を守って倒れたと知った時には寂しげな声色で、
 ……されど、貴様は笑うていたのであろうよ。この善人め
と呟いていた。

[[禁書目録>禁書目録(インデックス)]]の仕組みを作り、[[ステイル>ステイル=マグヌス]]達を騙し続けたのも彼女。
学園都市崩壊の危機があった『[[使徒十字>使徒十字(クローチェディピエトロ)]]』の件の際も自分達の利益を優先して思考していた。
十七巻でも王女の誰かが不穏な動きをしていることは把握していた様子。
二十二巻で[[アレイスター>アレイスター=クロウリー]]の正体が確定した時も、宗教裁判による科学サイドの総取りを計画している。

現在の[[英国]]女王である[[エリザード]]とは[[騎士団]]に拘束されながらでも軽口を叩き合える旧知の仲。
ちなみに、この拘束され連行された際にあの長い髪は光って爆発を起こせることが判明。
黄金色に発光するそれは乗っていた馬車ごと50の拘束具を吹き飛ばした。
その様子はもはやギャグでしかなく、エリザードからも常識知らずという評価されている。
どうやら『髪留め』には何かしらの魔術的細工を施しているらしく、付けている時とそうでない時では威力が変わるようだ。

自分の日本語関連の話になると口調が乱れる位に[[土御門>土御門元春(つちみかどもとはる)]]に仕込まれた日本語を気にしている。
因みに、九巻で判明したが、日本語の扱いに不自由しているという噂がすっかり広がっている様子。
「私の肌着は誰にも見せるつもりはなしにつきなのだから!」と言いつつ、
その直前にパンツを丸出しにしていた事に気が付かないお茶目さんでもある。

なお、アレイスターたちですら把握していなかった[[上里翔流>上里翔流(かみさとかける)]]や[[理想送り>理想送り(ワールドリジェクター)]]の事を掴んでいたり、
アレイスターの人となりや彼の計画について何かを知っているかのような素振りを見せていたりと謎の多い人物でもあり、
その名前からアレイスターの1人娘と何らかの関連性が考えられるが、長らく詳細は不明となっていた。
また、アレイスターを嘲笑する際には地の文で多用される『人間』という表現を使っている。

その正体は&bold(){アレイスターの二人目の娘ローラの体を奪った大悪魔『[[コロンゾン]]』}。
ファーストネームはローラ自身から、ファミリーネームはアレイスターの前に自身を召喚した[[メイザース>サミュエル=リデル=マグレガー=メイザース]]が
スチュアート朝の復権を願っていたことから。
すなわち、肉体や遺伝子という意味では正しく彼女はアレイスターの娘その人である。
善行と悪行を等しく実行していたのも、実はメイザースとの契約に基づくもので、
働いた悪行と同じ分だけ善行を重ねることで、悪行がメイザースとの契約に及ぼす影響を打ち消していた。
史実のアレイスターがイギリスのヘイスティングスで死亡したと記録にあるように、
史実のローラ=ザザもまたイギリスのレディングで死亡したと記録が残されているが、
本作品におけるローラ=ザザは、皮肉にも父親の宿敵メイザースの悲願を叶えるための手駒と成り果ててしまっていた。
…と、&bold(){本人は語る}。

実際のところ、ローラの肉体を乗っ取ったというのは&bold(){コロンゾンが正体隠しのためについた嘘}。
そもそもローラ=ザザは1907年生まれ。1909年の時点ではまだ幼い子供であり、最大主教になれるはずがないのである。
つまり、ローラ=ザザはコロンゾンに襲われることなく平穏に生きていた。
現在コロンゾンが使っている肉体は、ローラ=ザザのものではなくコロンゾン自身が独力で構築したもの。

アレイスター同様何らかの目的を有している模様。
そのためアレイスターを殺害するという『メイザースとの契約』から解き放たれるため、
新約十八巻にてアレイスターに致命傷を与えた後、自身の正体を悪意に満ちた調子で教え、とうとう学園都市の管理権を簒奪する。
が、直後に「無限のifの可能性に分裂した」アレイスター=クロウリーが顕現。
彼女が出し抜いたのは『学園都市統括理事長』としてのアレイスター「だけ」であった。
結果として、悪意をぶつけて嘲笑するために切ったジョーカーは「学園都市の替わりに連合王国全土を簒奪される」
最悪の目を出して自身に還ることとなった。

新約十九巻以降の行動については[[コロンゾン]]の項目を参照。

【口調】
エセ古文調。ステイルやアレイスター曰く「馬鹿な喋り方」。
 例)「な、え、あ! お、おかしいの? 『日本語』とはこんな感じといふものではないければかしら!?」
コロンゾンとしての口調は嘲笑的な男口調。ローラとしての口調も併用する。
 例)「アレイスターも狙い通りに面白いオモチャを育ててくれた。ここまで待った甲斐があったってものだ」
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