【名前】切嶼佐織(きりしま さおり)
【性別】女
【所属】科学
【能力】負荷遊動(オーバーロード) レベル1
【能力説明】
手を介して接触している物体と身体、或いは身体の各部分における区別を曖昧にし、「肉体」に関する自己の認識を操作する。
例えば他の物体が受けた負荷を精神的作用として自身に誘導したり、逆に体全体にかかる筈の過負荷を周りの物体に誘導することも可能。
但し後者の例として現在魔術に関しては強固な宗教防壁を築けていないため、少しでも使用すると脳がショートしてしまう可能性が高い。
他には身体をパーツ毎に細分化し、区別することによって物理的外傷に対する意識を逸らし、苦痛を生むのを防ぐこともできる。
また演算を殆ど必要としない特殊な能力であるが、精神発達障害の一種と見做されているため強度は低く設定されている。
【概要】
義体開発を専門とする研究者。また雛臥嵯鳥にとっての能力開発アドバイザーである。年齢は17歳。
半年前までは資金難に苦しんでいたこともあり、暗部組織と密接な関わりを持つ裏の研究施設を転々としていた。
義体開発においては人工義体に拘らず、元ある天然の肉体の義体化によって従来の義体の欠点を補うことを開発目標として裏に身を投じた。
少ない寿命でも高性能を重視する風潮が強く、研究モデルの開発を行うにあたって有力な後ろ盾と多額の資金が得られなかったためである。
またこれ以前に自分自身の特異な精神障害も研究対象としており、その副産物として能力を完全に制御できるようになった。
しかし順風満帆とはいかず、当初の目標を完全に達成する前に暗部は壊滅の危機に瀕し、その余波を警戒していたところに
お得意先であった雛臥嵯鳥が暗部から離脱したとの情報を入手する。これを契機に彼女も施設からの離脱を図る。
その後紆余曲折を経て雛臥と手を組むようになり、現在は義体の調整の対価として彼女から義体開発に要する資金の援助を受けている。
ちなみに切嶼は雛臥が裏から解放したチャイルドエラー達の面倒も一時的に見ており、料理は慣れたもので少ない出費で美味しく作っている。

雛臥は知らないことだが、彼女の兄が切嶼と恋仲であったことで少なからず縁があり、切嶼は彼女の内に今は亡き彼の面影を見出すこともある。
またそれとは別に切嶼は雛臥の能力にも強い関心を抱いており、『自動防御能力』には劣るが能力展開時の優れた防御機構と他の者に及ぼす
演算負荷の発生機構を解明するために、彼女が暗部に所属していた頃より能力使用時の演算と戦闘パターンの収集を行ってきた。
一方の雛臥は左腕を失った後の微妙な心境の変化で『自分だけの現実』に変化が生じ、今迄通りに能力を制御することが困難になっていた。
その時に切嶼の長年採取してきた演算パターンを参考にし、より強固な『自分だけの現実』を組立てることでより緻密な制御が可能になった。
この一件から雛臥は彼女に大変恩義を感じるようになったが、それとは別に義手を介しての執拗なデータ収集にはうんざりしている。
無論彼女は楽しんでいる。このように思考法や性格は雛臥と似ているところが多いが、雛臥に比べてその口調は実に優しい。
【特徴】
身長171㎝,体重50㎏。髪は青みがかった緑色で長さはセミショート。瞳の色は黒。頭に赤色のカチューシャを付けている。
普段は一応籍を置いている霧ヶ丘女学院の制服を着用。また右手の薬指には簡素な指輪をはめている。
【台詞】
「御宅の台所事情が厳しいことはよく分かっています。しかしメンテの手間や耐久性を考えれば、これ以上に費用のかかることはないのです」
「噂では『どんな能力も効かない能力を持つ男』がいるらしいわ。……嵯鳥さぁ、そろそろ女らしい格好になったらどう?」
「嵯鳥は『劣等生』なんかじゃないわ。特にその芯の強さは貴女の兄譲りで誰にも負けてないと思う」
【SS使用条件】
特に無し

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最終更新:2013年09月01日 19:44