【名前】暗馬畝芹(くらま せせり)
【性別】男
【所属】科学
【能力】遠隔盗聴(サードイヤー) レベル2
【能力説明】
譬えるなら千里眼の聴覚バージョンといった能力で、有り体に言えば幻の盗聴器。
予め手で触れて指定した座標の周りの音響情報を取得する事が出来る。有効圏は最大で自身から50m、それ以上になると音を拾う事が出来ない。
音声はその座標に能力者自身がいると仮定した場合のものをそのまま取得するので、聴きたい音の取捨選択は不可。雑音もそのままに聞こえてしまう。
イメージとしてはその場所に自身の聴覚のみをリンクさせた思念体を設置する形を取るため、上位の精神系能力者には感づかれる恐れがある。
第三の耳(サードイヤー)』の能力名だがこれは正確ではなく、『書庫』には『耳』の設置箇所が一つのみと登録されているが、
実際には最大で六ヶ所を同時に盗聴・並列処理する事が出来、身体検査でその事実が明るみに出れば強能力者の評価も視野に入ると思われる。
【概要】
唱和園高校の三年で自称・フリーのルポライター。その能力を生かし、日夜噂話の裏を嗅ぎ回っている情報屋の一人。
新聞部(イグナイター)へ情報を流す機会も多く、部長の七種臥鳶からは正式に部員にならないかと幾度も誘いを受けているが、あくまでフリーランスを貫く気でいるらしい。
ルポライターの通り名が示すように、時には自身のタレコミを自ら記事にする事もあり、新聞部からは実質部員扱いを受けているようなものだが。
自身の能力が大っぴらになると取材に支障を来す事から、能力を他人に訊かれても無能力者だと答えるようにしている。そのため彼の実体を把握している生徒はごく一部の者に限られる。
本人はこの事について「透視能力と一緒で、この手のチカラは持ってるだけで警戒されるんだよな。心の裏側まで見透かす読心能力の方が、よっぽどタチが悪ィだろうによ」と語っている。

七種臥鳶とは新聞部を介さない独自の繋がりがあり、彼の思惑を知る数少ない協力者(七種からは「盟友」と呼ばれている)の一人。
七種の実験をバックアップする集団『七草(ナナクサ)』の『芹』として、主に実験の存在を嗅ぎ回る勢力を探る密偵の役を負っている。
得意とするのは情報戦であり、敵対勢力を発見しても自身が武力行使で排除する事はなく、情報操作を駆使して意識を攪乱し、内部崩壊を誘発させるというえげつない手を用いる。
本物の盗聴器に関しての知識(設置場所や機種別のスペック)も探偵(プロ)並みであり、出先ではまず盗聴器の有無を確認するほど用心深い。
運動神経は一般人並み。護身用にスタンガン付きの特殊警棒を持ち歩いているが扱い方を心得ている訳でもなく、スキルアウトに出会ったら迷わず逃げると決めている。
七種の実験に協力する理由は単純な好奇心から……という訳ではないようで、何やら腹に一物ありそうである。……という事も七種は感づいている辺りお互い様か。
【特徴】
身長160台前半と年齢の割に小柄で痩せ型、黒髪のぼさぼさ頭に紫のバンダナを巻いている。
普段持ち歩いているバッグには取材用のメモ帳、デジカメ、ボイスレコーダー機能付きの通信端末などが入っている。
制服の下には自分で改良を施した本物の盗聴器(他、形だけのダミーなど)もいくつか忍ばせており、場合によっては能力と併用する。
【台詞】
「よっ、探里ちゃん。今日も元気に走り回ってるねえ、感心感心。やっぱ取材の基本は脚、コレなんだな。おっといけね、『編集長』は部室にいるかい? ……ああ、久々の特ダネだよ」
「何度も言わせるなって、七種。俺は枠組みに縛られないフリーランスが性に合ってんの。……また面白いネタ拾ったら教えてやるからさ、じゃあな」
「『(ナズナ)』、『御形(ゴギョウ)』、『繁縷(ハコベ)』、『仏座(ホトケノザ)』、『(スズナ)』、『蘿蔔(スズシロ)』……そして『(セリ)』。
 俺が言うのも何だがよ、どうしてこう一癖も二癖もある面子を揃えちまうのかね。え? 『七草』を束ねる盟主殿。ま、俺は俺のやり方で協力させてもらうぜ。今の所はな」
「くっそ……やられた! 感覚で分かる、こちらの存在がバレてやがる……っ!! くっ……その上、思念体に干渉して『騒音爆弾(ノイズボム)』を……ぐ、ァァあああああああああ!?
 ……ち、畜生が。コイツ、ただの精神系能力者じゃねェぞ!! 迎撃干渉に特化したサイコハッカーって所か? 野郎、何時の間に俺の能力を解析して先手を打ってやがった!?」
【SS使用条件】
なし

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最終更新:2014年04月27日 18:47