【名称】大和 尊(おおわ みこと)
【サイド】魔術
【能力】神道魔術、「天叢雲剣」
【設定】
「天叢雲剣」
同名の剣にあやかって作られた魔術。
霊装ではなく、あらゆる剣を基点として発動する魔術である。
とはいえ、やはり形状的には日本刀・・・太刀のそれが好ましい。
「此の神剣に仰ぎ奉る猛も畏き建速須佐之男命大前を拝み奉りて恐み恐みも白さく。
諸諸の敵 禍事 有らむをば討ち給ひ倒せ給へと白す事を聞こし食せと恐み恐みも白す」
持っている剣を、天叢雲剣と見立てて、建速須佐之男命へと力を借り受けることを懇願する事で発動する。
天叢雲剣の名前の由来・・・すなわち八岐大蛇が常に雲の気を携えており、天に雲を作っていたように、
持っている剣から大量の水気が放出され、やがて低空を漂う雲へと形を変える。
雲は常に術者に付き従いながら、周囲の水気をかき集めて、雨という形でふらせ続ける。
この雨全てが、「天叢雲剣」によって作られた「刃」。
術者が剣を振るうのに合わせて、地面にたまった水も、降り注いでいる雨も、全てが「切れ味」を持つ。
突きを放てば全ての水が突きこまれ、斬撃を放てば水の刃が無尽に襲いかかる。
勿論建速須佐之男命の加護を受ける術者本人は、この刃で傷つけられる事はない。
弱点としては、水気、雲気の塊である八岐大蛇が、酒気、酔気によって退治されたように、
水に似た、水と混じりやすいもので気を乱されると、操作ができなくなってしまう。
血が混ざるのもそうだし、単純なところではオレンジジュースのようなものですら、厳禁。
ある程度のろ過装置として付き纏う「雲」が存在するものの、そのろ過、すなわち「穢」の蓄積には限界があり、
それを超えてしまえば、術式は完全に崩壊して、再度の発動を余儀なくされる。
【特徴】
グレーのスーツを着て、黒いエナメル靴を履いた、地面に届かんばかりの髪を持つ、二十代後半の男。
【概要】
秘密結社・
イルミナティを追い続ける、流浪の魔術師。
先祖代々、細々と魔術を伝え続けてきた小さな家系の家長だったが、
イルミナティの手によって家族を全員皆殺しにされてしまう。
しかもそれは、イルミナティの求める『何か』を表舞台に引きずりだすための餌として、である。
以来、復讐のため、戦闘用の魔術を習得し、イルミナティの構成員や拠点を潰し続けている。
しかし、何人構成員を倒そうと、拠点を潰そうと、彼らの『総数』に揺らぎは全くなく、
命をかけて幹部を打ち倒した時も、即座に別の幹部が補充されるその『異質さ』に、精神が磨耗しつつ有る。
誰に対しても丁寧な物腰で話す。それはイルミナティが相手でも同じ。
感情を表に出さないのか、それともなくしつつ有るのか、誰にもわからない。
【台詞】
「魔術を少々かじっておりましてね。何、趣味の範疇ですよ」
「この世には八百万の神が居られる。形も種類も関係ありません。
剣には剣の、神が宿るんですよ」
最終更新:2011年08月25日 00:52