【名称】ディアス=マクスター
【サイド】魔術
【能力】「王たる証を此処に立てん」
【設定】
アーサー王の持つエクスカリバー、カール大帝の持つジョワイユーズ、
シグルドの持つグラム、ディートリッヒ・フォン・ベルンの持つエッケザックス、
エル・シドの持つティソナとコラーダ、ベーオウルフの持つフルンティング・・・・・・。

このように、物語において『王』と呼ばれる存在は、
その殆どが名のある剣・・・「名剣」「聖剣」「魔剣」を所有している。
その剣を手に入れたからこそ王になり得たのか、
王だからこそその剣を手に入れられたのかは定かではないが、
『王』というのものは『伝説的な武器』を持ってしかるべきなのである。

王族の血をトリガーとして発動する、一種の強化魔術。
所持した武器を、例えそれがなんであれ、伝説級の霊装へと変えてしまう。
基本的な能力として、莫大なテレズマをかき集め、術者に還元する事があるが、
「王の持つ武器」としてテレズマを自由に調整し、様々な特性を持たせることが出来る。
例としては
  • 目も眩むような輝きを発する   ・虹色の切断力を持つ光を放つ
  • 圧倒的な切れ味を持たせる    ・巨大化する
  • 持ち主の傷を癒す          ・強固にする

なお、基本的には「剣」を対象とした魔術だが、槍、斧、銃、弓等を
扱った「王」が居ないわけではないので、それらに対して魔術を使用することも出来る。
【特徴】金髪金目の優男。シャツとスラックスを優雅に着こなしている。イギリス人。
【概要】
イルミナティ幹部。
使用に特別な制限のある霊装の、制限解除を請け負っている。
彼の根源にあるのは『血統の強欲』。
娼婦の母と、名も知らぬ父親の間に生まれ、貧民層で育ち、
様々な苦難を味わった後に彼が悟ったのは、『この世の全ては『血』で決まる』ということだった。
卑しい血の持ち主である自分は虐げられ、尊き血を持つその他大勢の人間は幸せに暮らす。
或いは、努力の末に何かを勝ち取ることが出来たとしても、
自らの身体の中に流れる穢れた血を取り替えることなど、出来はしない――。
その屈折した思いが、何時しか彼の手を魔術に染め上げ、一つの強力な魔術を作り出した。

「王たる証を此処に立てん」は、『王の扱う武器はそれに相応しい物である』という概念を利用しているため、
本来王族の血統で無ければ使用できないはずの魔術であるが、勿論ディアスは王族の血統などではない。
実は誰かの隠し子で――という事も、無い。
ならばどのようにして魔術を発動、行使しているのかといえば、
「王の血」を他人から補充することで、それを燃料のようにして居るのである。
現在は王族で無くとも、百年か或いは数百年か、血統を遡れば、何処かに『混ざっている』人間は少なくない。
そのような人間を見つけ出し、血液を抽出し、純度を高めて――燃料を創り上げるのだ。
勿論、燃料を作り出すために犠牲となった人間の末路は語るまでもない。
「王たる証を此処に立てん」は一見強力に見える魔術だが、非常に燃費が悪い。
比較的純度の高い混じりけのない『王の血』ですら、人間一人から搾り出しておよそ『十分』程度しか持たない。

彼の最終的な目標は、『王』となること。
血を変えることが出来ないのならば、万人に自らの血を認めさせれば良いのである。
【台詞】
「王は王故に、名高き剣を持ち戦場を駆け抜ける。
 剣を持たねば王ではなく、王ならば剣を持たねばならないのだ」
「人間の本質は才能だとか、血統だとかじゃあない。何かを掴み取ろうと努力することだ。
 その過程で何を踏み潰し、何を切り捨てようが、構うものか!」

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最終更新:2011年08月31日 12:32