【名前】ヨハン=コルネリウス=アグリッパ
【性別】男性
【所属】魔術
【能力】魔道書の使用と所持を前提とした魔術
【説明】
緻密な理論と豊富な知識によって書き記された強力な魔道書を数多く所持し、状況に応じて使い分けている。
老齢という事もあって、彼自身が精製できる魔力の量はあまり多くはない。並の魔術師と比べても少ない方だろう。
その欠点を補うために、無尽蔵に存在する世界の力を動力源として効果を発揮する魔道書を利用している。
「聖域原典」
外部からの干渉を受け付けないという魔道書の機能に着目し、ヨハン自身が受動的な自衛の為に発案、執筆したもの。
魔道書の著者(この場合はヨハン)に害を及ぼさんとする事象すべてに反応して即座に防御魔術を発動する。
防衛機構による加護と絶対的な防御を約束するが、攻撃的な機能は一切もっていない、守護に特化した魔道書。
本来ならばあらゆる物理干渉・魔術干渉を完全にシャットアウトして術者を守りきる聖域を展開するのだが、
連続使用と精神汚染による術者への負担を軽くするため、意図的に脈からの力の供給が受けにくい細工を施している。
力の供給が不十分であるが故に弱体化しているが、それでも車両の激突に耐えうる物理的防御力は備わっている。
特筆すべきはその防御力だけでなく、至近距離からの速撃に先んじて結界を展開するほどの速度である。
「界力原典」
魔法陣の集合体である神殿としての魔道書の機能に着目し、ヨハン自身が能動的な自衛の為に発案、執筆したもの。
この原典はヨハン曰く「三日で書き上げた適当なもの」で、そこまで複雑な理論や計算がなされている訳ではない。
魔道書は地脈などの自然に存在する微弱な魔術的エネルギーを収集し、それを何百倍にも増幅することで動力源として半永久的に自律稼働する。
ヨハンは、その際に生み出される莫大な界力(レイ)のほんの一部を原典から拝借し、それを魔術の行使に費やしている。
要するに、魔術の出力を底上げする増幅器の役割をもっている。また、本のページを切り取って渡せば他人が使用することも出来る。
【概要】
いずれの組織にも属していない魔導師。有名なドイツの魔術師であるハインリヒ=コルネリウスの直系の子孫。
かつては魔術によって歪められた世界を戻す為に、世界を歪める程の魔術に対抗する為に魔術を学び、魔道書を執筆したが、
その救済の為の力も扱い様によっては世界を歪めかねない事に気が付き、敢えて魔術を極めることを止め、魔道書を封印した。
封印した魔道書には数多くの戦術魔法陣(タクティカル
サークル)の設計図が書き記されており、中には文字通り世界を歪めるものもある。
肉体の劣化が目に見える形で進行し始めてからは、表舞台から姿を消し、どことも知れぬ場所で隠居生活を送りながら弟子の育成に専念。
たまにふらっと俗世間に現れては、魔術の才能がある若者を弟子に招いたり、自身が書いた魔道書を授けたりしている。
世界の各地にはヨハンの教えを受けた魔術師が多くおり、彼らは自分の真なる意志に従い、正しい方法で魔術を使っている。
魔術師としての力は表立って活動していた頃と比べて大分落ちているものの、魔道書を主軸にした立ち回りは半端な魔術師を圧倒する。
さいきん物忘れが酷くなってきているとは本人の弁。都合の悪いことだけを都合良く忘れるため、本当に記憶力が悪いのかは分からない。
【特徴】
長く伸ばした白い髭と暗い色のローブが特徴的な老人。常に魔道書と魔術杖を携えている。
腰は曲がり、皮膚もしわだらけで、体の線も細いが、不思議と弱々しさは感じられない。
【台詞】
「拙いのぉ。まるで若い頃のわしのようじゃ」
「火炎を以て我が敵を征す(Conquest by the flame)」
「魔道書がなければ、わしは単なる老いぼれに過ぎんよ」
「理解しろ。宇宙の法則を理解しろ。なんとなれば、それこそが今のお前に必要な歩みであるからだ」
「運命とは、真なる中心から湧き出る、洪水のようなものだ。私たち人間は、その流れに抗うことは出来ない」
「はて。そんなこと言った覚えはないが。いかんいかん。魔道書の汚染のせいか、最近は物忘れがひどくてのぉ」
【SS使用条件】
自由