【名前】アンドフリームニル、料理人(コック)
【性別】女
【所属】魔術
【能力】「復元の鍋(エルドフリームニル)」を用いた「復元」を中心に、その他
北欧系の魔術を広く扱う。
【説明】
北欧神話に登場する大きな鍋、「復元の鍋(エルドフリームニル)」のレプリカを霊装として用いる。
「復元の鍋(エルドフリームニル)」とは、セーフリームニルと呼ばれる猪の肉を煮込む鍋である。
「復元の鍋(エルドフリームニル)」で煮込んだ猪(セーフリームニル)の肉は、どんなに大勢の人々(エインヘリャル)が食べても尽きることはなく、また、毎日料理をしても夕方には元に戻るとされる。
この伝承の通り、「復元の鍋(エルドフリームニル)」は復元・修復を司る自律型霊装として機能する。
魔力を注いで煮込めばありとあらゆる物を「元に戻す」ことができるという文字通り魔法のような代物で、死者の蘇生すら可能としている。
しかしレプリカともなれば話は別で、「復元」を実行するにはそれなりの下準備と材料となる品を揃える必要がある。
死者の蘇生については、かつて一度も実現したことはないらしい。
実行する場合、魔術師を何百人も使い潰すほどの莫大な魔力を要し、なおかつ現代では入手が困難、または不可能な稀少な材料を大量にかき集めなければならないと言われている。
つまり、理論上は可能だとは言われているものの、現実的にはほぼ不可能に近い。
【概要】
復元職人と呼ばれる北欧系の魔術師。
魔術サイドではそこそこ名の知れた存在だが、いずれの組織にも属しておらず、世界中をふらふらと放浪している。
普段名乗っている「アンドフリームニル」は魔術サイドにおける通り名のようなもので、「復元の鍋(エルドフリームニル)を使って猪(セーフリームニル)の肉料理を作る」とされる北欧神話上の料理人の名前にちなんでいる。
ちなみに本名はヨヴァンカ=トゥルペイネン。
「元に戻すこと」を生きがいにしており、人々の大切な物を「復元」しながら世界各国を歩き渡っている。
ただし、彼女なりのポリシーがあるようで、「ほつれてしまったぬいぐるみ」や「欠けてしまったしまった妻の形見の指輪」などは快く煮込むが、「一部が失われた古代霊装」「魔術的に価値の高い原典の欠片」などの復元の依頼はすげなく断る。
好物は故郷(ノルウェー)の郷土料理であるフォーリコールで、持ち前の「復元の鍋(エルドフリームニル)」を使って頻繁に作っている。
国境を越えて放浪中の身ということもあり、七ヶ国語堪能なマルチリンガル。
ただしどの言語も北欧訛りが強い奇妙な言葉と化している。
魔術による戦闘は得意としていないが生まれつきの怪力で、リンゴくらいなら片手で握り潰せるレベル。
【特徴】
一言で言い表すなら「大鍋を背負ったカタツムリ少女」。
16歳くらいの金髪碧眼ノルウェー人少女で、直径150センチくらいの巨大な鍋(つまり霊装「復元の鍋」)を涼しい顔でこともなさげに背負っている。
村娘といった感じの愛嬌のある顔立ち。
長髪を後ろでまとめて三角頭巾を被っており、普段着としてエプロンドレスを着用。
エプロンドレスと言っても飾り気がない実用的なもので、所々ほつれたり煤けたりしている。
その他、厚手のタイツに登山者が履くようなゴツい靴、調理器具が詰め込まれた肩掛け鞄などを装備している。
【台詞】北欧訛りの奇妙な言葉を喋る。日本語表記では東北弁もどき。人称は「おら」「アンドフリームニルさん」「おめ」など。
「おめ、そったどごさいねでこっちゃ来てあったまれや。鍋ン近くはあったけぇど」
「なぁに、これぐれぇすぐ直してやるべし。こっちゃ、さ、アンドフリームニルさんに貸してみろ」
【SS使用条件】
ご自由に