【名称】ポーラ=ウェッジウッド
【サイド】魔術
【能力】ルーン魔術、「フギンとムニン」
【設定】
「フギンとムニン」
北欧神話における、オーディンの飼っている二匹のワタリガラス。
フギンとムニンは世界中を飛び回り、オーディンの為に情報を集めたと言われる。
フギンは「思考」。ムニンは「記憶」を意味している。
ビー玉を目玉、黒く塗った布を羽にした、カラスの形をした粗末なヌイグルミのような霊装。
二体おり、「フギン」と名付けられた側が発信機。「ムニン」と名付けられた側が受信機の役割を持つ。
「フギン」が飛び回ることで、その体を構成するパーツからビー玉と布がこぼれ落ちていく。
無数に生み出されるそれらは、ビー玉は「フギンの目玉」として周囲の映像を捉え、
布は「フギンの羽」として風――すなわち音を捉える。
そのようにして集められた情報は、まず「フギン」が受け取った後、
「ムニン」へと送られて、「ムニン」から分裂したビー玉と布から、それぞれの情報が再び発信される。
「フギン」は非常に広い範囲を飛び回るので、かなりの情報を手に入れられるが、
そのままではただ雑多な情報がただ垂れ流されるだけである。
その為、予め「フギン」に探したい情報を大まかに伝えておくことで、
「フィルター」のようなものを創りだすことが出来る。
「顔写真」「特定の単語」「声紋」「特定の形状」「魔力の
パターン」等、フィルターは多岐に渡る。
「フギン」は、例え破壊されても、まき散らした自分のパーツを起点として再生可能である。
欠点は、受け取れる情報が「映像」と「音」に限定されてしまう事。
また、上にもあるように、根本的な情報の解析にはやはり人手が必要であるという点である。
【外見】
いつも黒いローブをすっぽりと被った女性。黒いルージュの唇だけが見える。
【概要】
必要悪の教会所属の魔術師。諜報部。
広域の戦闘において、その全貌を把握する事を主な任務としている。
ひと通りのルーン魔術は使えるが、戦闘は苦手な部類。
一応、無数に分裂する「フギンとムニン」を利用して目眩まし程度は出来なくもない。
彼女はあくまで「フギンとムニン」を行使するだけの魔術師であり、
その情報の処理などは基本的に部下任せである。
ただ、「どのように情報を収集すれば死角がなくなるか」
「どのようなフィルターを加えれば、負担を軽減しつつ的確な情報を手に入れられるか」
などといった、「フギンとムニン」を操る上での根本的な技術においては、
やはりというべきか、彼女の右に出るものは居ない。
兎に角無口で、いつもうっすらとした笑を浮かべた口元しか見えない為、
必要悪の教会においても結構気味悪がられている。
どうしても会話をする時は、「フギンとムニン」の霊装で腹話術をする。
【台詞】
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
『やあ、僕はフギンだよ! このおねーさんはポーラ! 僕の飼い主さんさ!』
『俺はムニンだ! フギンの相棒で、やっぱりポーラは俺の飼い主だ。よろしくな!』
最終更新:2011年08月31日 04:48