【名前】ローズワルト=ベネディクト
【性別】女
【所属】魔術
【能力】十字教化した多神教にまつわる術式を使う。
【能力説明】
『第一書(ゲーティア)』
悪魔を使役する術を記録しているといわれている『ソロモンの小さな鍵』の第一部部分の写本の写本の一部。
ローズワルトが行ったのは写本の写しのみであり、写本を作った本人は既に発狂死している為、内容が偽典である可能性もある。
写本の写本とはいえ原典ゆずりの凶悪さは十分であり、悪魔学を専攻するローズワルトでさえ一部の写しが限界だった。
ローズワルトが写したのは大いなる主の名を冠する蝿の悪魔を制御する為の方法であり、
蝿の悪魔と同じく東方を支配する大天使『神の火(ウリエル)』の質のテレズマを用いてその力を部分的に行使することができる。
『信仰零落』
ローズワルトが開発している未完成の術式。
十字教では、古来から支配地域土着の宗教を『邪悪なもの』としてきた。
古代では巫女として扱われていた存在が十字教において魔女と形を変えられたのがその例の一つである。
しかしこれは言い方を変えれば、異なる宗教を十字教のフォーマットに変更して自分達の技術に取り込んだともいえる。
もしもその変更の法則の公式を見つければ、インデックスの強制詠唱のような要領で相手の術式のフォーマットを無理矢理切り替えることもできる可能性がある。
ローズワルトはここに注目し、多神教の神を十字教の邪悪な存在へと変更する過程の方式を導き出す研究をしている。
完成すれば行使されたあらゆる異教の術式をたちどころに十字教式へと組みかえ、制御することができるとか。
ただし、まだサンプルが足りないらしく法則の算出が不十分であり、まだ実用段階には至っていない。
【概要】
二十代中盤くらいの女。元はローマ正教に所属していたが、今はフリーの魔術師として活動している。
一見すると大人しく淑女的な性格をしているがそれは外面だけであり、本性はドス黒い狂信者。
異教徒はもちろん、ローマ正教の敬虔な信者さえも『不信心者』と呼んで毛嫌いし、認めるのは自分と同じような狂信者のみ。
ある意味左方のテッラさえも凌駕するほどの選民主義者。
異教徒を憎む気持ちから、異教の魔術を全て十字教の下に置く為の方策として『信仰零落』の開発に着手したところ、
あまりにも多くの敵を生み出してしまったためにローマ正教からも見放され、これが彼女の選民主義を加速させることとなった。
現在、魔道に堕ちた愚かな狂信者として
必要悪の教会から指名手配されている。
【特徴】
長身の女。金色の長髪をゆるやかにカールさせている。
露出の多い黒いドレスの上に、茨のような紐を巻きつけた格好。一言で言うと、魔女。
【台詞】
丁寧な口調だが、かなり過激なことを頻繁に口にする。キレると案の定アレになる
「私は、別に十字教以外の宗教が存在することを嫌っているわけではありません。ただ、それらの宗教が十字教と対等の位置に立とうとしているのが我慢ならないのですよ」
「ローマ正教の腰抜けには既に失望しています。これ以上評価が下がることはありませんよ」
「あははは!! 十字教は何もかもを取り込んでいくッ!! 下卑た異教でさえも取り込み支配し、この世を一つに変えていくのですッ!!」
【SS使用条件】とくになし