【名前】グリム
【性別】女
【所属】魔術
【能力】死告術式
【能力説明】
死神をはじめとする「死の運び手」、及びバンシーやデュラハン等の「死の宣告者」の伝承を元にした魔術。
効果は明確で、それらの逸話の主体である死神やバンシー、デュラハン等といった存在のように対象の死を宣告するというもの。
この魔術による宣告が成就すればするほど、術者はより本物に近い「死神の偶像」としての性質を得る。
それらの存在を元とした魔術のために、大きな草刈鎌や人骨で作った仮面、鎧や人の首の模型などを身につける必要がある。

具体的な魔術行使としては次の通り。
1:相手の死期を宣告する。最長で1週間先までの宣告が可能で、相手の死ぬ状況や死因なんかも読み取れる(伝えはしないが)。
2:宣告したとおりの時間に対象が見える場所に位置取り、草刈鎌を振り下ろす。
3:宣告通りの時間に対象が何らかの要因で死ねば、術者は「死神の偶像」としてより本物に近づく。

これは、宣告を受けてからそれを覆すためにあらゆる手段を講じれば「死なずに済む可能性がある」というレベルの予見魔術であり、実際に彼女の宣告を受けたもので生き残ったものは数えるほどしかいない。
ちなみに、基本的にはあくまでも予知・予言に類する魔術であり、この魔術そのものには一切の殺傷力がない。
また、あくまでも「宣告を受けた相手が宣告通りの時間に死ぬ事によって自身の偶像化を助ける」ための魔術なので、「死者の魂を刈り取る者」という偶像化を阻害するような行いによって時刻通りの死を達成しても効果は発揮されない。
 例)宣告した相手を自ら殺す、相手が死ぬであろう状況を意図的に整える等。

霊装
○死神変装セット:大きな草刈鎌に黒く裾の長いぼろぼろのローブ、人骨で作られた仮面や同じく人骨で作られた義手など。
彼女は自分の肩から先をこの義手に置き換えており、傍目には普通の胴体から骨が生えているようにしか見えない。
○バンシー変装セット:燃えるような赤色のカラコンに緑色の服、灰色のマント。
服は外から見えず、黒いローブの上から灰色のマントを着用しているためかなり奇妙。
ちなみに、この服には装着者を快適に保たせる(限度はあるが)魔術がかかっており、サハラ砂漠や極地にでも行かなければ快適に過ごせる。
○デュラハン変装セット:自分の首を(外形上は)寸分違わず再現した模型に総板金鎧、首のない骸骨の馬を模した自動人形。
→馬:術者運搬以外の役割はなく、環境踏破能力と耐久力は極めて高いが戦闘能力は皆無に等しい。最高時速100km程で、水上を走ることも可能。
→鎧:英国の騎士団のそれには及ばないが強力な霊装であり、術者は白兵戦において凡百の魔術師を一蹴することが可能となる。

普段はこれらを全て身につけている。
極めて怪しい風体だが、人払いを応用した他者の意識を逸らす魔術を使っているため一般人に見咎められることはない。
【概要】
フリーの魔術師。誰に雇われるでもなく世界を回り続けている。
世界を回って活動している関係上、多数の言語を話すことが出来る。彼女が話せない言語はあれど、話せない地域はほとんどない。

鎧の霊装効果に加えて偶像理論によるブーストもあり、戦えばそこいらの魔術師よりは余程強い。
しかし本人は他者を殺すことも他者と戦うことも是としておらず、しつこく襲われなければ反撃もせずに防御や回避、逃走のみを行う。
通りすがりの一般人でも魔術師でもお構いなしに死期が見えた相手の前に姿を表し(意識逸らしの魔術を解き)、先述の死告術式を行う。

幼少の頃に大規模な電車事故に遭った事があり、幸運にも生存。
しかし、その時に家族や周囲の人々が軒並み死んだ姿を目の当たりにする。
その結果、つい先刻までの幸福な時間から唐突に与えられた苦痛と絶望などに耐え切れず発狂。「死の運命」の存在を信じこむようになる。
そして最終的に「死すべきものはその死を覚悟を持って受け止めるべきであり、そのための時間が与えられなければならない」という思想に至った。
なので本人に悪意は全く無く、普段の性格は真っ当な善人。よく恨まれているが、本人は単なる逆恨みだと断じている。

ちなみに、発狂しているとは言っても思考能力や知性自体は変わっておらず、単に目的や思想が狂っているような状態。ある意味魔術師としては普通と言えなくもない。
基本的に他者とのコミュニケーションを厭い、死の宣告を行うときを除いてはほとんど喋らない。
喋るときは、感情が欠片も籠もっていなさそうな平坦な口調で休まず喋る。概ね丁寧と言っていい、教科書通りの喋り方。
現在は一種の「死神」として都市伝説になったり裏で知られるようになったりしており、殺し屋なんかと勘違いされるのが悩み。
魔法名は【ただ運命を覚悟せよ(fatum674)】
【特徴】
黒くてぼろぼろのフード付きローブに灰色のマント。フードの中に見えるのは人骨で作られた髑髏の仮面で、本人の顔は見えない。
ローブの下には鎧を着こみ、さらにその下には緑色の服を着ている。鎧は手甲だけ外しており、ローブの袖からは人骨製の義手がのぞく。
左手には自分の素顔を再現した首の模型を下げ、右手には長さ1mを優に超える大きな草刈鎌を持つ。
概ね常に首なし骸骨馬を模した自動人形に乗っている。

まとめると「黒ローブ+灰色マントを着て手と頭が骸骨の死神っぽいのが右手に大鎌、左手に生首を持って首なし骸骨馬に乗っている」という外見。
身長は大体170cmほど。スレンダーといえば聞こえがいいが色々細くて薄い。鎧のせいで外からだとわからないが。
素顔は整っていたのだろうと思えるが、顔の半分ほどに大きな傷跡があり結構不気味。
首模型は傷も忠実に再現されており、さらにこまめに新しいものを作っているため、彼女の顔を見たければ模型を見れば分かる。
【台詞】
「…………」
「(名前)さん。貴方は今から124時間と32分後プラスマイナス1分以内に死亡します。覚悟を決めて下さい」
「刻限となりました。宣告通りに死神は鎌を振り下ろしましょう。あなたに良い死後があらんことを」
【SS使用条件】
なし

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最終更新:2013年05月22日 10:29