:基礎演算型・衝撃拡散性複合素材製可動式鎧装《ベーシックフォートレス》
予測演算を元に、八枚の複合素材製複層装甲板が可動して「最適な振動」を行う。
装甲板は傘のように折り畳んで窄めることができ、必要に応じて全身を包むように下方へ展開する。腰のベルトに装着して携できる。
柄の部分にプラグを差し込むことで電気的な信号をやり取りする。
性能的に「窓のないビル」の「演算型・衝撃拡散性複合素材《カリキュレイト=フォートレス》」には遠く及ばないが、
本質的には同一であり、素材の硬度に関係なく、徹甲弾やミサイルをも受け止める性質を付加することができる。
表面上にナノデバイスを塗布することで急激な温度変化や各種薬品にも対応しており、3000℃~-200度までの温度であれば耐久する。
また装甲板表面に映像表示素子で構成された「光学迷彩液晶」を焼きつけることによって見えない盾にすることもできる。
異能力レベルの光学能力者なら見破れる程度の代物で、
特に液晶は温度変化に弱いため、熱や冷却に対してはひびが入りやすく、迷彩効果は無くなる。
「逃がし切れない衝撃波」のパターンも多く、衝撃に多少の誤差があっても演算に致命的に影響が及ぶため、
同レベル以上の能力者であれば自身で予測演算することで、確実に打撃を与えることが可能である。
データベース化し自動出力モードにすることで大部分の演算と展開速度を省略できる。
レベル5の干渉値、即ち超電磁砲(レールガン)のような大出力の攻撃は逃し切れない。
また相手にとっても成功するかは紙一重ではあるが、衝撃波パターンさえ掴まれればタダの拳さえ通してしまう。
本体を稼働させるために多大な電力を供給しなければならないため、有線ケーブルを接続して使用する。
【概要】
長点上機学園の1年に籍を置いており、暗部の特殊部隊「
ブランチ」に所属し、サブリーダーの地位に就いている。
優れた防護性を買われ、部隊中の「最強の盾」の名を称するが、それ以外には能がないことに自身は悔しさを抱いており、嫉妬心は人一倍に存在する。
そのためか、相手から構わず「奪い取る」という考えに執着し、極めて嗜虐性が高い危険人物。
壊れてはいるが、理性的な算段を働かせる知能はあり、部隊長や学園都市上層部に対しては積極的に忠実な犬として振舞う。
作戦遂行能力はあるものの、協調性は無いに等しく、多少の暴走は日常茶飯事であり、
部隊長からの信頼による地位と能力の有用性が無ければいつ消されてもおかしくない存在。
味方をも巻き込む自爆戦法を取ることもしばしばあり、部隊長を除く同輩からは不信の目が向けられている。
何らかの計画によって生み出された
被験者であり、同じ出身でともに部隊中に組み込まれた部隊長の「最強の矛」とペアで構成する。
「矛」と「盾」のどちらが強いかと問われれば「矛」と迷いなく即答するほど。
本人曰く「よしみから勝ちを譲ってやるですん」とのことらしいが、実際、本気で戦えば潰される可能性を認識している。
暗部メインの生活のため、まともな学業は積んでいないものの、
能力開発で培った演算能力によってカバーし、定期テストでは学年の上位ランカーを占める。
顔を知られてもいいことは何一つないが、本人は気にせず、
クラス、ひいては学校全体に「ウザ可愛いアイドル系少女」として認知度を広めるべく活動中で、カラオケが大の得意。
【特徴】
腰下まである黒髪ロングで、二房を分けてツインテールとして束ねる。
制服は襟が黒く白がメインの上着、スリットの入ったミニスカートを穿いている。
【台詞】
普段は「ですん」という語尾で喋り、もみあげをくるくると弄る癖を持つ。
気分がハイになったり、キレ気味になると語尾が消える。
「クソだるいけどォー、そういう命令が出てるんじゃ、しゃーないですからぁ、まあ、やってやるですん。」
「ふふんっ、驚いたですん? 最強の盾を伊達に名乗っているわけじゃないですん。」
「お・バ・カ・さ・んっ♪ 推理のところ悪いけどォー、私のちからはそんな原理じゃないですん。」
「奪え、奪え、奪え、奪えッ!! お前が持ってる全てをこの私のモノにしてやるんだ、バァァァアアアカァァ!!」」
【SS使用条件】
特に無し