【名前】洲宮繍水(すのみや しゅうすい)
【性別】男
【所属】科学
【能力】天然純化(フィルトレーション) レベル4
【能力説明】
不純物を含む物質を極限まで濾過し、純度を高める能力。
念動力で不可視の膜を構築。膜に接近する物質の挙動を瞬時に算出し、最も高い割合で存在するものだけを穴の大きさが許す限り透過させる。
最終的に透過された物質の純度は99.99%まで高められる。低濃度の物質を選択的に透過することはできない。
膜の展開可能範囲は自己を中心とした半径40m以内。表面積は一枚につき1.1μm^2から3.5m^2まで。穴の大きさは10nmから10μmまで変更可能。
枚数は14枚まで展開でき、その内9枚は体内で常に展開している。これにより毒物や細菌、ウイルス等の摂取をある程度防いでいる。
また体内における物質の濃度勾配そのものを変化させられない限り、物質操作系や精神系の能力に対しても一定の効果を示す(※)
膜一枚の強度と厚さは、一般に普及しているビニール袋のそれに相当する。
洲宮自身は高い演算能力を有しており、能力の使い方次第でその凡庸性は更に高いものになると推定されている。

※.手を触れるという動作を伴う精神系能力の場合には、それに備えて、触れる前に体内で膜の位置をあらかじめ変更しておき、シナプスにおける神経伝達物質を常に平常通りに選別できるようにしておくことで、能力による干渉を防ぐことができる。
脳に直接干渉してきた場合にはその効果が小さくなる。
体内の物質の濃度勾配を大きく変更できる強力な精神系能力には歯が立たない。
【概要】
輝石ノ森工業高校の2年生。
あらゆる濾過技術に強い関心を持ち、彼自身の能力で代用できないものかと思っては毎日律儀に研究所に通っている。
そのため学校での成績には著しい偏りが見られ、1年次には落第すれすれの教科が半分以上もあった。
それでも研究に身を捧げる理由は、彼と4歳かけ離れた妹が2年前に水質汚濁による病で亡くなり、その死を無駄にしたくはなかったためである。
両親が相次いで亡くなり、他に身寄りも無かった彼女は繍水を父親のように思い、彼自身も、幼い頃から原因不明の病に臥し、学園都市から遠く離れて入院生活を送る妹のために学園都市での体験談を聞かせることで、互いに励まし合いながら懸命に生きてきた。
彼女を含めた入院患者や医師、看護師、合わせて188人は、浄化漕の水質点検でも確認できなかった汚染物質を含む飲料水を長期間飲み続け、今から1年程前に多少時間差はあったものの、全員が同じ日に死亡した。
汚染物質を少量摂取した他の者は、植物人間の状態にあり、学園都市の最先端の医療技術を以てしても完治は難しいとされている。
患者の遺族が起こしている損害賠償請求訴訟は、病院管理責任者と水道局側とが双方共に責任を放棄し続けて今日まで続いている。
妹が亡くなる5日前に繍水は彼女に電話をしており、その内容は能力強度が上がったこととその研究価値が認められたことを伝えるものであった。
彼女がそれを聞いたとき何時にも増して喜んでいたことを度々思い出しては、洲宮は自身の存在意義をその能力から再認識する。
同時に彼女のような被害者をこれ以上出してはいけないという強い使命感に駆られており、能力者同士の血生臭い抗争など彼の眼中には無い。
【特徴】
身長168㎝,体重51㎏。頭にヘルメットを被ったような黒髪。眉毛は前髪で隠れ、後ろ髪は首半分までの長さがある。
同学年の女子生徒や女性研究者から逆セクハラを受ける程の童顔であり、とても高校生には見えない。
私服には特に拘らず、白衣姿で通学する。青色の工作用ズボンを履いており、赤いラインが横に三本入った黒色の運動靴を愛用している。
【台詞】
「兄ちゃんはな、お前を看取ることすらできなかった、どうしようもないクズだ」
「誰かが言ったことだが、敢えて言わせてもらう。お前達が無為に過ごした今日は、多くの人々がどんなに願っても叶えられなかった未来だ。」
「妹の好きだったハーブと同じ品種のものです。コイツはそんじゃそこいらの植物とは違い、日の当たらないベランダでもきちんと育ちますよ。」
【SS使用条件】
特に無し

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最終更新:2013年06月09日 16:53