【名前】有為(うい)/ 田舎田 奥鄙(いなかだ おくびな)
【性別】男性
【所属】忍者 / 科学サイド
【能力】科学技術(テクノロジー)を駆使した忍術を扱う。
【能力説明】
忍者の必修科目と言われる「忍者八門」を当然ながら会得しており、骨法術や剣術や槍術、手裏剣術などの基本的な格闘術はもちろんのこと、火術や遊芸や教門といった、およそ忍びに必要とされるあらゆる技術を身に付けている。
しかし、有為曰く「これくらいのことは忍術の基礎中の基礎、忍者を名乗るために必要な能力の最低ラインでしかない」らしく、さして珍しいことでもないらしい。
得意分野は情報収集術。その派生術である変装術や心理術や侵入術などにも精通している。
とはいえ、大抵のことは何でもそつなくこなしてしまう万能(オールマイティー)型で、富士の樹海に装備ゼロの状態で放り込まれても自力で帰還できるし、女子高に女子生徒として一週間潜入しろと命じられてもできないことはないらしく、いきなり合コンのセッティングをしてくれと頼まれても断りきれずになんだかんだでやってのけてしまう。
「使い勝手が良い人材」だと自負しているそうな。
戦闘は、主に体術を使用した近接格闘を好み、それに組み込む形で忍具「手甲鉤」を使う(後述)。
入り身、転身、受け身などの素早い体裁きで相手の攻撃を避け、上下の動きを多用して敵を翻弄し、意表を突くように反撃する。
戦闘スタイルは総じて極めてトリッキーで、ともすれば「卑怯」とも取れる戦法を用いて戦う。
背後からの奇襲や不意打ちは当たり前、こちらに利がないと見れば臆面もなく逃走する。
ただ、プロでありながら非情になりきれない面もあるようで、偶然その場に居合わせてしまった一般人を戦闘に巻き込まないように配慮する程度の良心は持ち合わせている。

  • 「手甲鉤(てっこうかぎ)」
日本古来の武器で、忍者が主に暗殺ように使用する忍具の一種。
熊手のような形状をしており、これは手のひらに隠し持つように装着するタイプ。
爪で敵を攻撃する他、相手の武器を受け止める防具としても利用できる。
また、壁に張り付いて登ったり地面を掘ったりといった戦闘以外の用途にも使うことが可能で、登器や開器としての役割も果たす。
【概要】
学園都市内の高校に通う、「田舎田奥鄙」という名前の男子高校生。
第十学区を根城とするとあるスキルアウトの構成員だが、新入りの下っ端で、組織のパシリ的存在である。
………………というのは世を忍ぶ仮の姿で、その正体は甲賀の流れを組む忍者。
普段名乗っている「田舎田奥鄙」という名前はもちろん偽名で、本名は「有為」という。
現在の甲賀は「映画やドラマに出てくるような本物の忍術を完成させる」事を目下の方針としており、その一貫として「ナチュラルセレクター」への参加などを行い、他の技術系統が持つ力の吸収を試みている。
しかし、「学園都市の異能に接近しすぎることはよしとしない」というのが甲賀の総意で、表向きは学園都市への偵察は行われていない。
その一方で、同じ甲賀でありながら「学園都市というスタンダードな研究機関に潜った方が手っ取り早い」という意見を持つ忍者もちらほら見られていた。
そういった忍者達が寄り集まり、組織内に「一派」と呼ばれる派閥のようなものが生まれた。
「一派」は甲賀の総意に反する存在だとされ、組織の中枢部から危険視されているらしい。
有為は、この組織内の「一派」からの命令を受けて学園都市に潜り込んでいる極秘任務遂行中の身であり、言わばエリート中のエリート下忍。
……なのだが、上司は無茶ぶりばかりだわ学園都市では下っ端(パシリ)身分だわで、色々苦労性。
また、有為の存在を察知した甲賀の中枢部が「刺客」を送り込んできたらしく、ここ数ヶ月ずっと自称敏腕暗殺者の甲賀忍者(どうりょう)に追われ続けている。
が、本気で戦うのは面倒くさいので、第三位をあしらう某無能力者よろしく毎回適当に撒いている。
週に一度くらいの間隔で定時連絡を行っており、収集データと報告書を添付した「密書(メール)」を上司に送っている。
データを集めるためには実際に「能力者同士の戦闘」を観察するのが一番手っ取り早く、スキルアウトに加わっているのはこのため。
今後もしばらくは学園都市にとどまる予定らしい。
【特徴】
変装時:短めの茶髪に鼻ピアスをした分かりやすい不良。どこかの高校の制服を着崩している。
素:二十代前半くらいの若い男。顔立ちは悪くない。
適当に整えられたカラスの濡れ羽色の髪、マジックで黒く塗りつぶしたかのように黒い双眸。
喪服のような黒いスーツを着用し、全身を真っ黒に染め上げている。
【台詞】
変装時は「~っす」。
素は、語尾が「御座る」という典型的な忍者口調。人称は「拙者」「貴殿」「あの御方」。
「うっす、お待たせしました! ヤシの実サイダーと練乳コーラ、全速力(ダッシュ)で買ってきたっす!!」
「『忍術』と聞くと、水の上をすいすい歩いたり煙と共に姿を消したり、みたいな原理不明な超常現象を思い浮かべがちで御座るが、実際はあらゆる科学技術(テクノロジー)を駆使して『それっぽく』見せているだけなんで御座るよ」
「あーもーはいはい分かった分かった分かりましたってば。ったく、やればいいんで御座ろう? 御意、御意に御座るよー」
「いやあの、刺客現るとかそういう少年漫画のテコ入れ的展開は別にいらないから。遠方より大儀に御座ったが、まあ、なんというか、一通り観光旅行したらさっさと滋賀(じもと)に帰るで御座るよ。お疲れー」
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最終更新:2013年06月11日 23:05