【名前】イェスパー=イェストリークランド
【性別】男
【所属】魔術
【能力】北欧神話にまつわる魔術を使う。
【能力説明】
北欧神話に登場する武具「ティルヴィング」をモチーフとした霊装。
黄金の柄の剣をかたどっている。
鉄をも容易く切り、狙ったものは外さないと伝承されているが、持ち主に破滅をもたらす呪いがかかっているという負の側面も持つ。
この負の効果を打ち消すために色々と細工を施した結果、「百発百中」という利点も削がれ、若干命中度が低下してしまっている。
これはイェスパーが兄から受け継いだ物らしい。
ティルヴィングには、受け継がれた持ち主や近親者がこの剣により命を落としたという伝承も存在するので、兄は「縁起が悪い」と冗談めかして笑っていたという。
バルドルの船葬の際に使われた大船「フリングホルニ」を元にした術式。
その重さゆえに誰もフリングホルニを海へ流すことができなかったが、神々が呼び出した女巨人ヒュロッキンが一突きで船を動かし、船は流れて行った……という伝承が残されている。
この術式では、周囲一帯をフリングホルニに見立て、整えた「場」に「ヒュロッキンの一突き」を与えることによって、ターゲットを「葬船」することができる。
強力だが、下準備に手間がかかる。
周囲をフリングホルニに見立てる際には偶像の理論を用いるのだが、「船」の直径は五十メートル以上であること、一部に「輪」を取り入れること、などと色々と制約がある。
地脈・龍脈のエネルギーを利用するため、それらの流れを考慮してうまく配置を考えなければならない。
術式を発動するカギとなる「女巨人ヒュロッキンの一突き」は、地形から地脈の流れを読んで「術式を発動させるのに最適な一点」を割り出し、その地点に魔力を加える(前述の『破滅の剣(ティルヴィング)』を突き刺すなど)ことにより再現する。
「葬船」されたターゲットは昏倒し、数時間は気を失ったままとなる。
「葬船」できるのは「船」の範囲内にいる者全て。
成功率はがくんと落ちるものの、やろうと思えば一度に何十人ものターゲットを昏倒させることができる。
【概要】
「世界の滅亡」を盲目的に追い求めるダウナー系魔術師。魔法名は「pernicies549(生者の牢獄を打ち壊す為に)」。
自己破壊願望持ち、鬱の気もある。
北欧に根を下ろす魔術師一族の末裔として生まれた。
彼の一族こと、魔術結社「フィンブルの冬の使者」は、「神々が死に絶え、世界が一度終焉を迎える」という北欧神話の伝承――「神々の黄昏(ラグナロク)」を起こすことを一族全体の目的としており、その目的を成し得るために一族をあげて活動していた。
「神々の黄昏(ラグナロク)」を起こすには「極大地震(アースシェイカー)」や「異界反転(ファントムハウンド)」、「永久凍土(コキュートスレプリカ)」に名を連ねるような、禁忌級の大魔術が必要となる。
一族は何百年という時間をかけて大魔術用の戦術魔法陣(タクティカル
サークル)を組み上げ、何代もの世代を経てようやく完成に至った。
そして、その戦術魔法陣(タクティカルサークル)を発動するという大役は、彼、イェスパー=イェストリークランドに任された。
……が、イェスパーが犯したほんの些細なミスによって術式が誤作動し、その余波を受け彼以外の一族全員が死亡するという大惨事を起こしてしまう。
結果として、一族が切望していた「神々の黄昏(ラグナロク)」は不発に終わってしまった。
ただ一人生き残った彼は生きる希望を失いかけたが、唯一残された「世界の滅亡」という目的にすがりつき、なんとか生き長らえている。
「神々の黄昏(ラグナロク)」が不発に終わって以来、「世界滅亡のカギを探すため」とかなんとか口走りながら、世界中をふらふら放浪している様子。
できることなら今すぐにでも死んでしまいたいらしいが、「世界を滅ぼす」という目的を果たすまでは決して死なない、と心に決めているとのこと。
世界に失望しているくせに、旅の同中でうっかり魔術結社に攫われた子供を救い出してしまったり、つい魔術師に夫を殺されてしまった女性の敵討ちをしてしまったり、なんだかんだ言いつつ善行を積んでいる。
かつて北欧に根を下ろしていた魔術結社。現在は壊滅している。
イェストリークランド一族の魔術師によって構成されていた。
「世界の滅亡」などという大それた目標を掲げ、何百年にも渡って精力的に活動していた。
結果、世界を滅ぼすとされる戦術魔法陣(タクティカルサークル)を組み上げた。
しかし、この術式の核となる部分には致命的な欠陥が存在しており、正常に機能しないことがほぼ確定していた。
世界を滅ぼそうとしていたにも関わらず
魔術サイドの大規模勢力が直接手を下すことがなかったのは、各勢力がこの「欠陥」を把握していたためである。
【特徴】
二十歳くらいの若い男。
くすんだ金髪、死んだ魚のように濁った碧眼。身長は平均的だが体つきは華奢で、血色が悪い。
覇気や生気といったものが無く、全体的に不健康オーラが漂っている。
常に寝不足のような顔をしており、目の下にくっきりとクマがある。
黒のマフラーに顔をうずめ、灰色のダッフルコートにデニムパンツといった出で立ち。
【台詞】小声でぶつぶつ呟くように喋る。たまに本気出す。人称は「俺」「お前、てめえ」「あいつ、そいつ」など。
「……遅かれ早かれ、世界は必ず滅ぶんだ。俺は『その時』をちょっとばかり早めてやるだけだよ」
「……だーちくしょう鬱だ死にたい……」
「ああそうだ、この世界は残酷で不自由で理不尽で、本当にクソみてぇだよ。……でも、絶対に屈するな。諦めたら負けだ。ただ流されるんじゃつまらねえ。せっかく生きているんだ、死ぬ前に一度くらい世界に吠え面かかせてやろうぜ……!!」
【SS使用条件】
ご自由に
最終更新:2013年06月27日 22:55