【名前】木原 永遠 / 永劫(きはら とわ / えいごう)
【性別】女
【所属】科学/
木原一族
【能力】不明
【能力説明】不明、能力を使用する姿は見られない。
【概要】
木原一族の一人である若い女性。
木原でありながら、教職員を目指して大学に通っている。
一族の中でもかなりイレギュラーな存在で、幼少時、「科学を悪用する」ことに苦悩し、木原にとって避けられない命運とも呼べるそれを頑なに拒み続けた。
当然一族からは「劣等生」扱いされており、そのため、「見学」と称して数々の非道な実験・研究へ連れられ、凄惨極まる光景を何度も目の当たりにした。
そのショックはとても幼い少女が受け止められるものではなく、ついに離性同一性障害を発症してしまう。
耐えがたい苦痛や理不尽を肩代わりして受け止めてくれる別人格を生み出すことによって、どうにか自我を保っていた。
それ以降、「科学を悪用する」ことに対する苦しみから逃れるために、生み出された「第二人格」に木原としての全てを押し付け続けた。
結果的に、主人格は木原らしからぬ良心を保ったまま成長し、「木原ではない『木原永遠』」となった。
一方、その代償として、主人格の攻撃性や狂暴性を全て吸収した第二人格・「木原としての『木原永遠』」が形成された。
いつからか、悲鳴や血液などの過去のトラウマを思い出す要因になるものに過敏に反応し、その直後、スイッチが切り替わるように人格が交代してしまうようになった。
表に出るようになってから第二人格はますます成長し、いつからか自身を「木原永劫」と名乗るようになる。
「木原永遠」は「木原永劫」の存在を認識していないが、「木原永劫」は自分自身が「木原永遠」の生み出した第二人格であることを自覚している。
また、一時的に「木原永劫」が体を支配して行動した場合、「木原永遠」の意識は途切れ、人格が再び戻った後もその間の記憶はない。
「木原永劫」は自身を生み出した「木原永遠」を恨んでいるようで、いつかクーデターを起こして体を完全に乗っ取ることを目論んでいるらしい。
木原としての本能を濃縮したような存在である「木原永劫」は非常に攻撃的で、体を乗っ取り次第好き勝手に暴れ回る。
木原永遠にしてみれば「急に意識を失ってしばらくして気がついたら両手も周囲も血みどろの血だらけでした」という状況で、再び錯乱してしまうような事態が多々ある。
精神安定剤を常用しているようだが、あまり効果はみられない。
「木原永劫」の攻撃性は並みの木原を軽く凌駕するほど凄まじく、一部の木原からは「順調に育っていれば、木原永遠は一族屈指の『木原』になっていただろう」と惜しまれている。
【特徴】
大学生くらいの若い女性。
肩までの黒髪、白い肌、身長は平均的だが華奢。地味な服装を好む。
元々気弱そうな顔つきだが、うつむきがちなせいでさらに暗く見える。
人格が交代すると陰鬱な表情が一転し、喜怒哀楽の変化が激しくなる。
【台詞】永遠:人称は「私」、「あなた」、「彼、彼女、あの人」「~さん」など。
永劫:人称は「永劫ちゃん、私」「キミ、あんた」「あいつ、そいつ、~ちゃん、~くん」など。
口癖は「~だにゃあ!」。「にゃっはっはっはー」「にゃ?」「にゃんですとー」など、ふざけた言葉遣いになる。
「違います!! 私は『木原』なんかじゃない! 一緒にしないで! 私はあなた達とは違うんです!!」
「いや、やめて……来る……あ、頭の中に……何かが……何かが来るぅ……ッ!!」
「にゃっほー!! 約三ヶ月ぶりに永劫ちゃんのお出ましだぜー! みんな元気にしってたっかにゃーん!?」
「ねーねー永劫ちゃん思ったんだけどぉ、生きたまま全部の臓器を引き摺り出していったらどーなっちゃうのかにゃあ? 痛い? 痛い? ぎゃはは!! だよねーやっぱり痛いよねー! じゃあどれくらい痛いのか身をもって教えてくれる人、手ーェ挙っげてー!! はーい挙手ーっ!!」
「あんたが都合よく『見ない振り』してたこと、永劫ちゃんは全部覚えてるよ。やめて痛い助けてって泣き叫んでた子供達の声も、辺りに飛び散ってべちゃべちゃになった『残骸』も、そんな光景を眉一つ動かさずにただ眺めてた科学者共の目も。…………忘れられるわけないじゃない。全部ぜんぶ、私は覚えてるわよ!!」
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