【名前】シューニャ
【性別】女
【所属】魔術/無所属
【魔術】乾闥婆城(ガンダルヴァ・ナガラ)
【魔術説明】
幻覚魔術の一種。対象の抱く物体の認識を曖昧模糊なものに変質させる。
術式の原理はガンダルヴァの城に由来し、インド神話においてインドラに仕えたガンダルヴァの伝承に基づいている。
マントラから構成されるヴェーダの詠唱で術式が展開され、彼女の身から冷たく濃度の高い香気が漂い始める。
その香気を嗅ぐことにより対象は幻術に嵌り、存在認識(実体把握)が鈍らせられる。
具体的には実像の大小や形状が変わったり、物体の位置把握や遠近感覚が酷く鈍らされて眼前に存在し得ないものが其処に現れる幻覚に襲われる。
彼女に限らずその香気を他の人物や物体に擦り付けることで、その実体把握における齟齬や遅延を生じさせることも出来る。
術式が解かれた時に幻術も消えるが、香りは一定時間残ってしまう。
因みに蜃気楼の発生に物理的に不可欠である光が全く無い暗闇においては、この術式の展開に失敗する確率が極めて高い。
逆に周囲に光が満ち溢れている状況において幻術はより完全に近付き、香気が薄くとも相手を幻覚魔術に嵌めることが可能になる。
しかし光に依存する程、光の屈折に関わる大気の密度に影響されやすくなるため、今度は風属性の魔術との相性が悪くなってしまう。
魔法名は「一切は空なり(nihil224)」
【概要】
魔術に分類されない『ガンダルヴァ・ヴェーダ』を世界各地で演奏し、生計を立てる魔術師。年齢は18歳に満たない。
東亜の一国に生を受け、幼き頃は神々を賛歌する立場にあった彼女の一族と共に神への祈りや奉納、加持祈祷に努める敬虔な人物であった。
しかし一族の中で神々を擁して貢物を着服する不逞極まりない者の存在が目立つようになると、彼等との対立が生じるにつれて
一族全体が彼女を異分子と見做し始め、16歳の時に彼等の罠に嵌って無理矢理出奔させられる事態に追い込まれた。
その後は世界各地を放浪するに際して様々な人間の比護を受けたことで一族や魔術師に囚われない自然体な自我を確立している。
今一度彼らに会いたいという気持ちに嘘偽りは出来ず、彼女が旅を続ける理由の一つに数えられる。
天真爛漫、純真無垢、清廉潔白の三拍子が揃っており、状況に応じて如何なる思想を持った魔術師とも共闘及び協調が望める。
一方で魔術を自身の身の安全を図る術とは思わず、同時になるべく無害なモノにしなくてはならないという頑固な信念を持つ。
演奏するに際しても人と自然との調和といった大それた事を望まず、ただ人々に神秘体験をする機会を与えることを本懐としている。
また本人自身認めてはいないものの、女でありながら無類の女性好きである。主に大人のフェロモンを放ち始めた同年代の若い女性に心惹かれる。
彼女の性別故にそれを本能と言うことは出来ないため、思想を体系化した『フェミニスト』という言葉を用いて反論するが、動揺は隠し切れない。
『ユリ』などと呼ばれた時には憤慨して暫く口を聞かなくなる。
【特徴】
身長160㎝を下回る小作りな体、褐色肌、濃い茶色の長髪と濃青色の瞳を持つ。胸は年齢に似合わず極めて大きい。
色褪せた白のパンジャビドレスと、その上には魔術師特有の黒のマントを着こなす。
数種類のバンスリ(竹笛)を専用の大型ケースに収納して持ち運ぶだけの体力が備わっており、それなりに足腰も強い。
【台詞】
「矛盾を享受するのは人間が人間であるために必要な義務よ!……そ、そうよ、だから私のことはフェミニストとお呼びなさい!!」
「シューニヤじゃありません、シューニャです。いや、だから呂律が回らない訳じゃないんですよ?」
「マスター。私が言うのも全く可笑しな話ですが、此処いらで一戦交えましょう。」
【SS使用条件】
色んなキャラと絡ませてやって下さい
最終更新:2013年07月19日 22:14