【名前】アトゥイサム / 刃振 途外(はぶり とうい)
【性別】女
【所属】
魔術サイド/
日系魔術師
【能力】アイヌで語り継がれている伝説級の刀「妖刀イペタム」を振るう。
【能力説明】
「イペタム」とはアイヌ語で「人喰い刀」の意。
アイヌ民族の口述伝承では、一度暴れ始めたら満足するまで人を殺め続けると伝えられている。
「底なし沼(アサム・サク・ト)」に沈められて封印されたと言われているが、なぜかアトゥイサムの家の倉庫に保管されていた。
相当長い年月が経ったためか、封印の効果が薄れてきている。
封印が完全に解かれ、「人喰い刀」としての本来の力を取り戻してしまった場合、かつてのように甚大な被害が出ると思われる。
【概要】
北海道の北部に住む、アイヌ民族の子孫である中学一年生の少女。
アトゥイサムはアイヌ民族として与えられた名で、滅多に使うことはない。普段は「刃振途外」の名で生活している。
日系魔術師に分類されるが、アトゥイサム自身は限りなく一般人に近い立場の人間で、魔術師や魔術サイドの存在すら知らない。
自宅の倉庫の奥深くで眠っていた『妖刀イペタム』の霊装を偶然見つけ出し、ほころびていた封印を解いてしまう。
見た目のデザインが気に入ったらしく、こっそり通学鞄に入れてお守り感覚で持ち歩いている。
……が、実を言うとその霊装は『妖刀イペタム』でもなんでもなく、本当はロシアを出自とする魔術的アイテムである。
経路は不明だが、かなり昔にアイヌ民族の手に渡り、現代まで「妖刀イペタム」として封印されていたらしい。
おそらく何百年か前に樺太ルートでロシアから持ち込まれたのでは、と予想される。
長い年月眠っていたせいで霊装としての力は失われているものの、現代では再現が不可能な製法で作られているため、相当な歴史的価値があるという。
「封印」が解かれたことによって内部の魔力の循環が再開されてしまったらしく、所在が明らかになってしまった様子。
ロシアの魔術師達の一部は既にこの霊装の存在に気付いており、いくつかの魔術結社がアトゥイサムをマークし始めている。
【特徴】
中学生くらいの道産子少女。純朴な感じのあどけない顔立ち。
長い黒髪を背で二つに分け、先端の方で小さく結っている。
アイヌ文様が描かれたカチューシャを着用。五年ほど使い続けている愛用品らしい。
基本的に野暮ったいセーラー服姿。冬はマフラー手袋耳あてなどの防寒具に加え、学校指定の赤い下ジャージを履いている。
木彫りのニポポ人形のストラップを付けた学生鞄を背負っている。
【台詞】北海道弁を喋る。人称は「私」「あなた」「あの人」「その人」。語尾は「~っしょ」「~だべや」「~だべさ」など。
「したっけ教えてあげる。刃振途外は『外』での名前、私の本当の名前はアトゥイサムだべさ」
「じっちゃは勝手に倉庫の中のモンをちょすなって言ってたけど。ま、バレなきゃいいっしょ」
「まったく、どったらことになってるんだべなぁ。マジュツシだのマジュツケッシャだの、意味不明っしょや」
【SS使用条件】
ご自由に