【名前】許宮紅羽(もとみや くれは)/『赤髪の奇術師』
【性別】女
【所属】科学
【能力】光学操作(オプティカルマスター) レベル4
【能力説明】
自分から半径約180m以内に存在する物体を介して光の吸収、あるいは放出を観測・干渉する能力。
指定した物体(自分を含む)から吸収・放出される光を制御し、自由自在に色を変化させる。完全な透明人間になることも可能。
応用性が高く、その他にも観測した光の吸収量や放出量の差異から相手の位置を逆探知することもできる。
演算能力がずば抜けて高いため、相手が超能力者級の演算・干渉能力を有していない限り、同系統の能力干渉を意に介さない。
観測干渉ともに可能な光は可視光、赤外線、紫外線の全て。超能力者を除く、能力者の干渉を防げるのは可視光のみ。
吸収と放出を完全制御しても光増幅が十分に行えないため、集束レーザーの真似事はできても強度は低い。
また範囲内に存在する物体を遮蔽物とし、それを介して範囲外の光源から照射された光の吸収や放出の制御もできるが、
自分の身体を介して制御を行う場合、能力を展開できない程のダメージを先に受けてしまうと制御できなくなる。
因みに彼女は自身の能力名を名乗る際には『奇術使い(トリックマスター)』と称している。
身元が割れる恐れがあるためであり、髪の色を変更する以外には能力も滅多に使用しない。
【概要】
第九学区や第十一学区を始め、学園都市の至るところに出没する怪盗。人呼んで『赤髪の奇術師』。
犯行前に風紀委員に予告状を送りつけては毎度のこと彼らの矜持を傷つけている。
彼女は幼い頃から手癖が悪かったわけではないが、能力が能力だけに『奇術』に対する関心を少なからず持っていた。
人の流れを観察し、その僅かな隙を見抜く才能も持っており、このことも彼女に『奇術』に対する関心を抱かせたと言える。
この才能を以前まで風紀委員という立場の上で逆に利用し、未成年の犯行未遂に向けての先進的な取組は今尚記録として残っている。
そんな彼女が本格的に怪盗として目覚める直接の切欠となった事件は数年前に遡る。
当時同僚と二人で担当区域の巡回を行っていた所、偶然にも学園都市に潜入していた魔術師達の戦闘を目撃してしまう。
その華麗さと超能力では原理を説明できない不可解さに目を奪われた彼女達は、魔術師達の戦闘を遠巻きで見ていることしかできなかった。
当時から魔術の存在を知る術を持たなかった彼女はそれ以後『奇術』に対して尋常ならざる興味を抱くようになり、
独学で世界中で活躍している著名なマジシャン達の心を躍らせる手品の数々を勉強するようになった。
しかし最初に見た『魔術』のように彼女自身が心を揺さ振られる『奇術』は実在せず、再び垣間見ることもできなかった。
その事実を容認出来ないまでに『奇術』に陶酔していた彼女は、彼女自身の手で『魔術』に匹敵し得る『奇術』を生み出そうと目論む。
その後彼女の『奇術』が小中を経て大規模に発展するだけの時間は長くはなく、高校に入って風紀委員を辞めてからはその数は激増した。
法的に犯行と呼べるものは絵画や宝石等の貴重品の窃盗であり、民間人を盾に取るような愚劣な真似はしない。
また盗品は後日指定した場所に送られて持主の手に必ず戻るため、風紀委員を除く当事者の抱く彼女への憎悪は小さいものである。
寧ろ失って後悔してからその価値を真に理解することができたという声の方が圧倒的に多い。
また新たなスリルやエンターテイメントを齎す存在を歓迎する風潮もあり、彼女が風紀委員に予告状を送り付けなければ
犯行自体を黙認する人も一定数はいると推定される。
無論風紀委員のフラストレーションは溜る一方である。
『奇術師』という異名は伊達ではなく、「移動」「消失」「出現」等を能力無しに『奇術』を用いていとも簡単にやってのけ、
その彼女の手際の良さと能力者に対抗できる位の用意の周到さは彼らに深い溜息をつかせるのに十分な程である。
許宮自身は自らの『奇術』が今でも発展途上であると思っており、その未熟な『奇術』を見破ってくれる「敵」を欲している。
一方、事件解決後に彼らに菓子の詰め合わせを送る等のアフターケアも徹底しており、そのこと自体も彼らの矜持を傷つけている。
また風紀委員を務めていた頃より情報収集能力に特化しており、所属する風紀委員達の性格や個人情報の入手にも抜かりはない。
彼女自身はこれまでの自分の行為が犯罪の類を出ないことを自覚しているが、人を欺くことの「愉悦感」に抗うことが出来ずにいる。
【特徴】
177㎝。スラリとした体型。通常は黒髪。老若男女を問わず相手を悩殺する美貌。時折八重歯を見せる。
怪盗時には赤髪になる。他者には彼女の髪が暗闇の中で幻想的な輝きを放ちながらゆらゆらと揺らめいているように見える。
服装は中世ヨーロッパの貴族服を踏襲したような装束。その上にマントを羽織り、仮面で顔の一部を隠している。
普段は在籍している高校の制服を着ている。
【台詞】
「さらばだ、我が親愛なる風紀委員の諸君よ!」
「アンタ達が大切なものを守り抜きたいという強い意志を持たない限り、何時でも何処にでも私は現れる。そのことを肝に銘じておきなさい!」
「これはただの小手調べに過ぎないわ。私が見たいものは、未だかつて人類が見たことのないような『奇術』よ」
【SS使用条件】
名探偵との直接対決を期待。

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最終更新:2013年09月10日 22:09