【捕捉】透過系能力について
1) 演算に必要な要素、及び理論の関係上可能な事例と不可能な事例
①物質自体の極々小さな波の性質を理解
②そしてどの位置に何の障害がどの程度の厚みで存在するかをある程度理解
③波動関数を障壁の反対側まで染み込ませる
④透過する際の必要なエネルギーを演算
これら全てを考慮・演算して初めて透過能力が行使できる。これらどの工程を省いても透過は出来ないものとする。
巨視的トンネル理論のマクロ間のトンネル現象(第二種巨視的量子現象に基づく)を利用している。
更に演算の過程で透過率を導き出す。
透過率は粒子のエネルギー(ボールのエネルギー)、ポテンシャル障壁(壁が持つエネルギー)、その他難しい定数で求められ、またその壁がマクロな場合(無限の壁、有限の壁)、粒子自体の密度や粒子の流れ密度(ある地点で単位時間に横切る粒子の数)も関わってくる。
関わってくる要素の関係上壁に関する演算よりも粒子に関する演算をより具体的に算出する必要がある。(無論ポテンシャル障壁を観測しないと透過は不可能)
こういった理由から能動的な透過は可能だが、
Ex1)自分が壁に向かっていって透過する。
受動的な透過は不可能であると言える。
Ex2)自分に向かってくる銃弾を透過させる。
Ex1)の場合、粒子側である自分は予め演算しておく事で演算の大幅な短縮が可能だが、Ex2)の場合、向かってくる銃弾が粒子側であり、放たれた銃弾の密度や材質等を目視で算出しなければならない為演算能力と動体視力、脳の認識速度の関係上不可能に近い。
コレが出来る者はレベル5級(と仮定)。
2) 透過能力で透過出来る壁、出来ない壁の違いについて
機密性が高い、分厚い壁(=ポテンシャルが高い)を透過させるのにはより大きな運動エネルギーを変換する必要がある。
なので自分よりポテンシャルの高い物には透過できない。
また多層構造となっている壁(壁と壁の間に気体や液体の層を挟む等)や透過前にエネルギーを分散させる壁(窓の無いビル)には透過は出来ないものとする。後者の場合はその分散
パターンを完全に把握してそれを演算に考慮すれば或いは可能かもしれないが、窓の無いビルの演算型・衝撃拡散性複合素材は学園都市製のスパコンですら誤差を埋められなかったとされる為、事実上透過は不可能であるとする。
3) マクロの波の有効範囲について
マクロの波は実際の波と同様距離に比例して減衰していくものとする。具体的な有効範囲は実際は観測できない波長の波であり、算出不可である為明記しないものとする。
4) その他考えられる事象に対する透過能力の反応
a) 『大きな金塊が一杯に詰まった金庫の壁に何かを透過させる、ただし中に何がどれくらいあるか分からず且つ物体をその中に入れる程の容量が無い場合とする』
この場合透過しようと思った物体が「かべのなかにいる」状態になるか、大抵は透過出来ずに弾かれるかになる。透過した先に入り込めるだけの容量がある場合は中身を押しのける形で、物体が透過する前の速度を保ったまま中に入る。
b) 『物体の速度、エネルギーが演算とは大きく異なる場合』
この場合は演算型・衝撃拡散性複合素材の例と同様透過は不可能。
最終更新:2013年12月14日 01:00