【名前】ディヴィ
【性別】女
【所属】魔術
【能力】雷神の矢(インドラーストラ)
【能力説明】
バラモン教・ヒンドゥー教の雷神インドラが放ったとされる矢(「インドラの雷」とも)を模倣した魔術。
神話において、神々の王であるインドラはこの矢によってアスラやラーヴァナの大軍を一撃で滅ぼしたとされ、マハーバーラタを始めとした英雄譚においても英雄や神々の持つ超兵器として扱われている。
空に放たれた矢の雨は輝く流星のようになって敵に降り注ぎ、雷よりも激烈な爆発を起こして暴風や熱線、太陽の如き光などによって敵を焼き尽くしたとされる。

その模倣であるこの魔術は、発動に「インドラの弓」である虹を必要とする。
水を撒けば見られるような小さな虹でも空にかかる大きな虹でも構わないが、空気中の水が光を屈折させることで発生するものでなければならない。
また、虹を弓として扱うため魔術の規模は虹の大きさに比例する。

この魔術を発動すると、彼女を起点にして空に向けて炎の矢が放たれる。
矢は空中で向きを転じ、強烈な輝きを放ちながら地上めがけて降り注ぎ、爆発する。
一発あたりの威力は一般的な対戦車ミサイルにやや劣る程度で、発射数は発射地点から見た虹の大きさに比例し、1m以下の虹の時は一発のみ。
例えば数キロ先に自然出現した虹を弓としたなら、数千発の矢が放たれる事となる。
数発~十数発程度であればかなり正確に相手を狙うことができるが、それ以上になると大雑把に着弾エリアを指定するくらいしか出来ない。
【概要】
フリーの魔術師。世界を滅ぼすことを目指す危険思想者。
元々はインドの低カースト層の生まれで、高カーストの人間によって家族を殺された経験を持つ。
その時に自身も暴行を受けた挙句殺されかけており、高カースト者に怨みや怒りを持つようになった。
その後も幾度と無く迫害や攻撃にさらされ、怒りや恨みをため続け、それはいつしか自身が不条理を甘受せねばならない世界に対して向くように。
結局その怒りを原動力に国を出ることに成功し、あてども無い旅の末に魔術を身につけた。
カーストの元凶とも言えるヒンドゥー教の魔術でもって世界を終わらせる事こそ、彼女が受けた不条理を叩きつけることだと信じて。

表向きの性格は人当たりの良いデキる女性。同郷の人間(特に高カースト)には滅茶苦茶キツいが、それ以外には優しく接する。
が、その実胸中では憎悪と憤怒が渦巻いており、それを表に出さないように自身に暗示をかけている。
暗示のスイッチには(外界との壁という意味も兼ねて)眼鏡を用いており、かけている間は社長モード、外している時は魔術師モードである。
現在は魔術の改良に勤しんでいるほか、小さいながらも虹などの気象現象を観測・調査する企業を設立して好機を伺っている。
……実は、成功を掴んだことや仲間が出来たことなどから影響を受けて憎悪が徐々に薄れていることに気付いていない。
  もし彼女がその事実に気付いたなら、それを恐れた彼女によって何らかの破滅が齎される可能性もある。
【特徴】
浅黒い肌の妙齢の女性。髪と目の色は黒。身長は160センチほどで、貧乳スレンダーな体型。
長髪を後ろでまとめた髪型を好む。
成功の証であるスーツを好んで着ており、様々な色やデザインのものを揃えている。
眼鏡をかけている間は笑顔も多いが、外している時はこの世の全てを呪っているかのような雰囲気となる。
【台詞】
「殺す……殺してやる……!私を、母さんを、妹を穢した世界なんて……!
 父さんを、兄さんを、友達を殺した世界なんて滅ぼしてやるからなァ!」
「まだだ……まだクソッタレの雷神(インドラ)を再現しきれていない、模倣しきれていない!
 何が足りないんだ。見落としている記号があるのか?単なる精度の問題なのか……?」

「あら、計測機器に何か不備でもあったの?困ったわね、ちょっと見せてくれる?」
「すっごくすっごく、世界で誰も見たことのない大きな虹とか、見てみたくないかしら?」
【SS使用条件】
ご自由に

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最終更新:2013年12月19日 15:25