【名前】アナベル=バルビローリ
【性別】女
【所属】
魔術サイド/
必要悪の教会
【能力】十字教の伝承に『七つの大罪』を組み込んだ術式を扱う。
【能力説明】
「神の子が人類の罪を一身に負った」という十字教の伝承をベースに、『七つの大罪』の概念を組み込んだ術式。
自身が犯した『罪』を七つの大罪の『傲慢(superbia)』、『嫉妬(invidia)』、『憤怒(ira)』、『怠惰(acedia)』、『強欲(avaritia)』、『暴食(gula)』、『色欲(luxuria)』に分類(カゴテライズ)して貯蓄(ストック)し、攻撃力に変換。
溜まった『罪』を解放して『神の子』に設定した相手を攻撃することができる。
伝承には「神の子が人類の罪を『背負った』」とあるので、上から圧力をかけるように圧迫する方式で攻撃を加える。
『打撃』、『刺突』、力を小さく固めて形作る『弾丸』など、他の攻撃手段への転化も可能。
しかし、その場合伝承の記述と離れるので、威力は減衰してしまう。
また、解放する『罪』の量に比例して攻撃力が増えるが、戦闘中に『罪』のストックが切れると術式が使えなくなってしまう。
術式の特性上、日頃から『罪』を犯して蓄えておかねばならない。
一週間で溜まる『罪』は数値換算して三五〇〇前後、一発の攻撃で消費する『罪』は五〇~五〇〇程度。
一度に設定できる『神の子』の数は最大三〇人(無生物も対象にできる)。ただし対象となる数が多いほど威力が分散される。
なお、術式の発動時には
「カゴテリ・『暴食(gula)』/ストック消費・120、解放」
「カゴテリ・『暴食(gula)』/ストック消費・70/出力変更・『刺突』、解放」
などの詠唱が必要となる。
【概要】
必要悪の教会所属の魔術師で、元シスター。年齢は一九歳。
魔法名は『この一身に全ての穢れを(adversus374)』。
かつては十字教のシスターとして魔術とは無縁の生活を送っていた。
信心深く、奉仕に生きることを誓い、清貧・貞潔・服従を堅く守り、それこそ聖職者の鑑のような存在だった。
しかしアナベルが一五歳のある日、修道院に侵入した男に襲われて処女を失ってしまう。
本来シスターは生涯処女でなければならず、絶望の底に落ちたアナベルは「この汚れた身で神に仕えることは許されない」と自ら修道院を出て、シスターの身分を捨てる。
その後「汚れた身体を持つ自分でも清教に役立つことはできないだろうか」と模索した末に魔術に手を出し、必要悪の教会に流れ着いた。
過去の凄惨な事件によって性格が捻じれてしまっており、現在は『敬虔なシスター』とは似ても似つかない人物となっている。
が、表面上はどうあれ、『熱心な十字教信徒』という本質は変わっていないらしい。
「神の教えをことごとく背いている自分は死後に地獄へ落ちるのが順当」と自嘲気味に語っている。
術式の特性上日頃から『罪』を犯して蓄えておかねばならないため、暴飲暴食を繰り返したり適当に男を引っかけており、一部のシスターからは秘かに羨まれている様子。
【特徴】
『分かりやすく悪堕ちしたシスター』みたいな格好の女性。
ストレートの黒髪を肩上で切り揃えたおかっぱ頭。一応ベールをかぶってはいるが髪が露出している。眼の下にクマがある。
鼻・唇・耳・へそにピアスを付けており、シルバーアクセサリーを身につけている。
引き裂いたりファスナーやチェーンを取り付けたりなどパンクっぽく改造した修道服を着用し、上に鋲打ちされた黒革のジャンパー、黒い底上げブーツといった出で立ち。
修道服は股下ギリギリのミニスカートで、身体にぴっちり張りつくような扇情的な仕様になっている。
この格好をすることで常時『色欲(luxuria)』のストックを上昇させることができるようになっているらしい。
【台詞】多少砕けた感じの敬語口調、キレると荒い女口調になる。口癖は「~ですけど?」。
人称は「私」「あなた、テメェ」「彼、彼女」など。
「あーかったりぃ。率直に言ってあなたうざいです。第一私はすでにシスターではないんですからあなた方につべこべ言われる筋合いは皆無なんですけど?」
「修道院時代は気付きませんでしたが、私ってばいくら食べても太らない体質のようでしてね。おかわりお願いします。……って、そんな壮絶な目で見られても困るんですけど?」
「ふざけるな!! テメェに何が分かる。私だって好きでこんな真似をしている訳じゃない! これが私に残された最後の道なのよ!!」
「カゴテリ・『嫉妬(invidia)』/ストック消費・三〇〇、解放。 ――チッ、ここでストック切れと来ましたか!」
【SS使用条件】
ご自由に。
最終更新:2013年12月29日 20:32