【名前】ファガット=スキエンキス
【性別】女
【所属】魔術
【能力】『硬き稲妻の剣(カラドボルグ)』
【能力説明】
カラドボルグは、ケルト神話のアルスター伝説に登場する英雄、フェルグス・マクローイが使っていた剣。
「虹の端から端までの長さに伸びて、丘の頭を削ぎ落とす」と言われている。
かのアーサー王のエクスカリバーに匹敵するとまで語られる剣の力を、
その名の通り「稲妻」=「電気」に由来する物と考えているのがこの霊装。
稲妻を象徴するような奇妙に折れ曲がった歪な刀身をしているが、
その実態は複数の小さな刃を、無理矢理に接続したもの。
刃は一つ一つの形状が異なり、波打つもの、ギザギザなもの、鋭いもの、返しを持つ等、多種多様。
それらを接続しているのはこの霊装が持つ「電気」の力であり、物理的な接続要素は無い。
霊装の力をフルに発揮させると、刃の一つ一つが電気を帯びて浮き上がり、
電気によって接続された蛇腹剣のようになる。
この状態では刃の一つ一つを遠隔操作して斬りつける事が可能になる他、
刃が電撃の中継機のような役割を果たし、遠距離電撃を放ったり出来る。
元々の伝承から「射程距離」に対して特化している事もあり、刃の有効殺傷射程は実に2km近くまである。
また、刃を適切な位置に配置することで巨大な「陣」を作成し、
通常よりも高い出力、射程を発揮することが可能だが、非常に長い「溜め」になる諸刃の剣である。
ただし、本来の刃の一つ一つが霊装の構成要素であり、欠けてしまえば魔術の純度が落ちる事から、
遠距離攻撃の際には予備の刃を投入し、それを射出する形で攻撃を行っている。
厳密に物理学的な動きをしているわけではないが、「電磁気学」的な働きを利用したり、
霊装を構築する刃の生成に近代科学技術の産物を利用したりと、ギリギリのラインを通っている霊装。
【概要】
『
革命者の王冠』、「第二新緑遊撃部隊」、幹部に所属する年齢不詳の女魔術師。
「微刃集め(ブレードフリーク)」とも呼ばれる「刃物コレクター」であり、
自室に古今東西様々な種類の刀剣を集めては飾っている。
その趣味から、様々な剣の伝承にも聡く、余程のアレンジがされていない限り、
こと「剣」の霊装に関しては出自を即座に見抜くだけの審美眼を備えている。
また、人を切るのが好きというわけではないが、やはり人に使われてこその「刃物」ではあるとも思っている。
彼女が扱う霊装『硬き稲妻の剣』は「趣味と実益」を兼ねた代物で、
様々な剣を同時に扱いながら一線級の戦闘力を確保するという物。
戦闘においては主に遠距離からの援護や、霊装を遠隔操作出来る事を活かして陣を張る等をする。
「刃」の持つ冷たい魅力に魅入られた彼女は、元々「魔術」と「科学」のバランスの危うい境界に居た。
ロマンを求め過去の武器を探るなら「魔術」に辿り着き、
機能美を求めるなら現在の技術を追求し「科学」に辿り着く為だ。
その中で、彼女が作り上げた霊装は「条約」スレスレであり、そのことが彼女が『革命者の王冠』へと在籍する理由になった。
性格は、まるで職人のようで、自分の趣味や興味の範疇に無ければややガサツな部分がある。
特に「女性」とのしての羞恥心はあまり持ちあわせておらず、
見せびらかす訳でもなく下着姿でウロチョロしたりする事もしばしば。
逆に趣味の範疇ではスイッチが入りやすい。
時たま他人の武器のメンテナンスなんかを(無理矢理)してやる事もある。
【特徴】
ウェーブのかかったやや眺めの茶髪。
身長はかなり低めで、顔付きや体つきも幼く、外見からは小学校低学年ほどに見える。合法ロリ。
タートルネックのTシャツとレギンスパンツの上から、ポンチョを羽織っている。
ポンチョの中に、霊装を隠し持っている。
【台詞】
「現代魔術を突き詰めていくと、どうしても科学との『境界』問題が付き纏っちまう。
古代から流用するだけじゃ何時か先細りだ。フォーマットを利用するのも良いが、発展させねえとなあ。
コイツは何にだって言えることさ。刃物だって数千年の歴史の中で、過去から学んで今、改善と改良をし続けてるんだ」
「アタシは『刃物が好き』なんであって『人を切るのが好き』なんじゃねえんだよ、勘違いすんな。
・・・つって、まあ、人に使われてこその『刃物』だけどよ」
【SS使用条件】
特になし
最終更新:2014年02月23日 22:49