【名前】澤村慶(さわむら けい)
【性別】男
【所属】科学
【能力】網様一座(RAS
トループ):レベル4
【能力説明】
RAS(網様体賦活系)を観測及び干渉する精神系能力。RASとは五感により得られた外部&内部情報を自身の意識や記憶等を元に分析し瞬時に取捨選択するフィルターのような役割を持つ。
人間は五感により得られた情報の殆どを捨てている。そうしないと脳がクラッシュを起こすからである。
澤村は能力により他者のRASに干渉し、フィルター機能を弱体化または解除する事で日常生活における五感への刺激『のみ』で他者の脳をクラッシュさせる事ができる。
逆にフィルター機能を強化し全ての情報を遮断する事で実質的に五感を喪失させる事もできる。弱体化・強化共に範囲や段階を設ける事はできるため、
普段は『澤村を五感で捉えていたとしても認識できない』状態としている。澤村はこれを「気配を馴染ませる」と呼称している。但し、第六感である能力特有の取得情報には干渉できないし観測もできない。
干渉には改竄も含まれるため五感の改竄を応用して「音に色を感じる」等で有名な共感覚を擬似的にだが発現させる事ができる。共感覚は戦闘にて有益な能力でもあるため、
澤村は戦闘時においてフィルターの部分的強化と共に共感覚を発現させている。他にも任意の視覚情報を認識させたり擬似的な念話通信(=聴覚情報)を行える等応用の幅は広い。
RASの観測が行えるため他者が五感で捉えた情報を得ている。通常フィルターの遮断は情報習得後直後に行っているため、澤村は他者の五感で情報取得・他者は五感を喪失し情報を取得できないという図式にもできる。
RASは理性や自己暗示とも深く関わっており、澤村もまた他者にRASを通じて【初期設定<フィルター>】を設定する事ができる。
理性や自己暗示に深く影響を及ぼすこの設定は意識や記憶の改竄と同義であり、記憶操作のように【初期設定】の効果は継続する(触れない場合は効果は同じでも干渉範囲や人数制限を逸脱すれば効果は消滅する)。
【初期設定】を設けられた他者は『自分にとって重要と設定された情報』に拘り、『自分にとって重要では無いと設定された情報』には拘らなくなる…というか気に留めなくなる。
基本的な制限設定は下記の通り。
- 「RASの観測、フィルターの解除、情報の全遮断」→範囲半径200m内、人数30名まで。
- 「【初期設定】」→接触要、人数無制限。
- 「上記以外の操作」→範囲半径80m内、人数30名まで。
上記の通りフィルターを弱体化させて情報の幅を広げる事は可能だが、それ等の情報を改竄する場合は当人の負担が増すので「上記以外の操作」における基本的な制限の上に更なる制限が乗る形となる(付加される制限はケースバイケース)。
【概要】
新興暗部組織
トループのオールトループチーフ(トップリーダー)の座に着いた18歳の少年。組織名のトループは自身の能力にちなんで命名した。
元は学園都市上層部の指示を受け学園都市の『闇』を単身で渡っていた凄腕一匹狼。人手不足は【初期設定】を設けた他者を動かして補って来た。
その腕(=“非常時”における処理能力)を見込んだ上層部の指示により通常の暗部組織とは形態の違うトループのトップリーダーに着任したのはいいのだが、
大人数を率いてきた経験が殆ど無かったので基本的な組織の運営はNo.2的ポジションに相当する【中核部隊】のトループチーフに一任している。
能力を使えば経験不足を補える澤村だが、“非常時”を除きトループのメンバーを操作しようとは思っていない。
それがトップリーダーに着任した者の意地であると本人は考えている。また、【中核部隊】のトループチーフの姿勢からリーダー学を現在進行中で学んでいる。
仲間とは全く面識が無く、意思疎通も手探りが正直な所。人の上に立つ事がどれだけ大変なのかを身を持って経験している真っ最中である。
大人数を率いてきた経験は殆ど無いものの能力柄集団戦闘には慣れ親しんでいる。当然単騎戦闘も得意。戦闘力はオールトループチーフに相応しいモノを持つ。
一匹狼の頃の癖は消えておらず、トップリーダーであるにも関わらず仲間を連れずに色んな所に出没する。
強大な勢力を有するスキルアウト、レベル0を襲う無能力者狩り、非道な実験を繰り返している研究グループ、研究グループに襲撃を仕掛ける能力者達、不穏な行動を取る暗部組織等『観察対象』は多岐に渡る。
そして、『観察対象』が『殺害対象』に繰り上がった時暗部組織トループのオールトループチーフとして澤村慶は己が凶手を『殺害対象』へ伸ばす。
ちなみに、澤村が出歩く理由の1つに『観察対象』のリーダーの動向を見極めトップリーダーとしての言動に役立てるというものがあったりする。
【特徴】
身長182センチ、体重80キロ前後。風ではためく程長い青紫色の長髪が際立つ。普通の服装に防弾防火仕様のサファリジャケットを重ねる。
武装は学園都市製の2丁拳銃に折り畳み式超音波ブレード。狙撃、剣戟共に一流の腕。キャンディーが好きで何時も咥えている。最近虫歯治療に通院しているとか何とか。
【台詞】一人称「俺」。相手の質問(例:「お前は何者だ?」)に対しその言葉を反芻しながら(例:「俺が何者かって?」)回答する癖がある。
「こんな大所帯になるなんて俺は一言も聞いて無ぇぞ!?ど、どうしようどうしよう?ま、まずは挨拶回りした方がいいんか?それともリーダーらしくピシッと決めた方がいいんか?う、うう、上層部のクソ野郎共めぇぇ…」
「文献で読むリーダー学と実際体験するリーダー学は全然違ぇな。やっぱ何事も体験…痛っ!お、おのれ…虫歯めぇぇ。
こんな事で能力使ってたら笑い種もいいトコだぜ。つーか、あそこの歯医者すっげぇ恐ぇよ。患者脅す歯医者ってぶっちゃけ闇医者だろ」
「俺が何者かって?別に何でもいいんじゃねぇかな。どうせ、見ず知らずの他人の事なんかろくすっぽ覚えもしねぇだろ、優等生?……まっ、『聴こえちゃいねぇ』だろうが」
「急に現れるなって?俺は気配を馴染ませていただけだって。どうせ電気系や視覚系能力者なら知覚できる程度でしかないし脆い脆い。もっとも、『認識できれば』の話だけどな」
「『裏側から正義を為す』とか『上等な悪を貫く』とか、上層部が掲げるお題目なんざ俺にとっちゃ毛程の価値もありゃしねぇ。俺は俺のやりたいようにやる。
お前等はどうだ?お前等がやろうとしたい事は何だ?お前等が『闇』に呑み込まれて尚やりたかった事は何だ?
生き抜くためか?大切な人を守るためか?助けたい人が居たからか?血に飢えていたからか?不慮の出来事のせいか?それとも……その起源すら忘れちまったてんなら今ここで引導を渡してやるぜ?」
【SS使用条件】
特になし
最終更新:2014年04月10日 21:35