【名前】村治築樹(むらじ きずき)
【性別】男
【所属】科学
【能力】透視能力(クレイアボンス)
【能力説明】
無能力者、ティッシュの向こう側すら見通せない体たらく。
【概要】
唱和園高校に在籍する男子高校生、能力開発をあきらめてしまった素行不良の青年。
唱和園高校を選んだのは飽くまでも「学園都市『らしくない』環境に身を置き、キラキラした理想から逃げたかった」だけであり、うわさ話や都市伝説などには一切興味がない。
大多数が無能力者、精々異能力者程度の、どちらかと言えば「負け組」に分類される連中しか学校にはいないとタカをくくり、そこで能力とはかけ離れた環境で、また別の才能を伸ばす事で悔しさを昇華しようと考えていた。
しかし同年代に少女Aが居た事で完全に当てが外れてしまう。
能力を十全に発揮して華々しい学生生活を送る少女Aの傍らで、能力開発とはかけ離れた生き方を余儀なくされ死んだ様にバイトを熟す日々。
そんな嫉妬と羨望の入り混じった鬱屈した日常の中で少女Aに対する理不尽な怒りを抱えて生きていた。
彼曰く少女Aは「夢半ばで諦めた俺にとっては理想像」、「小説とかだったらメインキャラ的なポジションの女」、「キラキラしすぎてて目が腐る」との事。
『髪から出た錆』事件を起こしたのは、『
象牙の塔』と呼ばれる人物からSNSで接触があったのが切っ掛けであった。
『象牙の塔』曰く「指定された大能力者の髪の毛一本回収するだけで数十万稼げる」という話と、「自分以外の別の人間に罪を擦り付ける方法」を教えられ、若干疑いながらも承諾。
指紋認証式ロックの穴とバイトしていたセルフのガソリンスタンドに設置された静電気除去シート、学生寮に完備された鍵の施錠履歴、監視カメラ等を利用した壮大な「髪の毛盗難計画」を遂行し成功させる。
『髪から出た錆』事件は最終的に容疑者扱いされていた
伊勢と知り合いの尽力によって犯行がばれてしまったが、彼の犯行を突き動かしていたのは『象牙の塔』でも金でもなく、「少女Aを如何にかして不幸のどん底に叩き落してやりたい」という一方的な敵意であった。
そして実際に少女Aは彼の願い通り、新しい顔と名前と個人情報を得る代わりにDNA情報流出による損失数億円を返済する為に学園都市の闇に堕ちる事となった。
最終的にはバッシングが酷過ぎて自主退学を余儀なくされたが、その後を知る者は誰もいない。
ピッキング技術に人一倍長けており、自称「サムターン回しのムラジ」、「空巣狙い」その他諸々。
良く唱和園高校生徒ではない強盗稼業集団と組んで、いかに犯行がバレずに価値のある代物を盗みだせるかを互いに競い合っている。
そのグループの中で唯一警備員の世話になった事が無く、また学校側にも一切バレてない事が数少ない自慢らしい。
ピッキング技術のみならず細かい作業をしている時の手際の良さは神がかっている。
強盗稼業の友人として「ドア千切りのヤマシナ」という奴が居るらしい。
【特徴】
180を超える長身に手足がすらっと長いモデル体型。不良のくせに顔があまり怖くない事が少しコンプレックス。
【台詞】
「バーカ、痕跡を残さねーようにって時間かけてちゃ本末転倒だろうが。いいか、空巣狙いたる人間が最も重要視するのはズバリ速さよ、痕は残してもいいから如何に早く中に入るかがキモなの」
「大能力者風情が僕みたいな落ちこぼれになぁーんか用ですかぁー? 事ある毎に突っかかってきやがって、うぜぇんだよ糞エリートが」
「……住み分けってのは大事なんだよ、眩しい人間が近くにいるだけで腐っちまう奴だっていんだよ。こう言っちゃなんだが、出来る人間は然るべき環境に居るのがスジだし、それが才能を持った人間の責務だ。
それもしないで、下の人間ばかりのクソみたいな環境に身を置いてちゃそりゃあ足掬われてもしゃーねーやな」
【SS使用条件】
とくになし
最終更新:2014年05月01日 22:29