【名前】ディオン=スターロード
【性別】男
【所属】科学
【能力】『階差機関(ディファレンスエンジン)』/『勝不知(カチシラズ)』
【能力説明】
『階差機関(ディファレンスエンジン)』
学園都市の裏側で研究が行われている一部のナノデバイス類の総称。
人体に投与することで「内側から」肉体を戦闘用に作り変えるという代物。
皮膚、筋肉、骨、心臓、肺、内蔵、脳等にそれぞれ対応するナノデバイスを投与し、
それぞれが相互作用することで、外見上はほぼ生身でありながら駆動鎧にも匹敵する出力を可能にしている。
身体能力向上だけではなく、感覚の鋭敏化、装備不能の拡張現実使用、瞬間的な皮膚硬化、急速な止血、治癒等の副次的作用も存在する。
ナノデバイスは単体でもある程度の効果を発揮するが、人体機能の一部を強化したとして他の部位が常人である限りどこかで「歪」が起きてしまう。
その為、ナノデバイス全体がネットワークを構築し、自らの効力によって人体強化に関して常に「バランス」を保つ必要がある。

ナノデバイスによる人体強化技術には、サイボーグのように大規模な手術が不要であり、
駆動鎧のように『着こむ』手間も無く常に超常の出力を発揮できる――という利点があるが、
  • ナノデバイスが人体に対してどのような影響を及ぼすかに関して再現性を得られていない
  • 定期的なナノデバイスの交換が必要でありながら、交換時の安全性が確保されていない
  • 全身のナノデバイスがネットワークを構築することで100%の出力を発揮できる為、
 身体欠損は元より負傷による出血等ですら徐々に出力が低下していく
と、様々な欠点が未だに存在し、解決が困難であることから、サイボーグよりも下火の技術分野になっている。

『勝不知(カチシラズ)』
刃物の表面に散布する形で使われるナノデバイス、並びにそれを保管する鞘と、それを使用される直刀の総称。
学園都市の技術で鍛えられた為それ自体の性能も非常に高いものだが、
刀身に散布されたナノデバイスによって振動を得る事で振動剣となり、その切れ味を更に強化している。
またナノデバイスが刀身を保護する事で、血や脂によって切れ味が落ちる事が無く、
刃が欠ける等しても継続して戦闘行為を可能としている。
また、鞘にも保管してある大量のナノデバイスが、刀身を鞘に収めているだけでオートで研磨を行い、刀のメンテナンスを行う。
ディオンが自ら考案して作成された武装であり、その名前も彼が名づけたもの。
【概要】
暗部組織『トループ』、【先駆部隊<ヴァンガードトループ>】に所属する傭兵。トループチーフ。学園都市でも数少ない『大人』の実験被験者
実験の大本は、薬物や電気刺激によって行われている能力開発を、効率的に行う為のナノデバイスを開発するプロジェクトだった。
それが細分化され、ナノデバイスによる身体強化実験プロジェクトが誕生した時に、
身体的に未成熟の学生を用いるよりも成熟した人間を使った方が良いという事から、『大人』が集められた。
ディオンもそんな『大人』の一人であり、元々は学園都市の『外』で傭兵として活動していたが、
多額の報酬と最先端技術の譲渡という名目で実験に参加する事になる。

結果として、彼は実験の数少ない生存例の一つとなり、また当初期待されていた実戦に耐えうる希少な存在となった。
その要因は未だに特定されてはいないが、恐らく普遍的な要因ではないと類推されている。

ナノデバイスのデータ取得の為、また実戦投入による実績を残すことで、
研究を継続する為の予算を確保する為に『トループ』に配属されて、そこで活動をしている。
学園都市で実験を受ける前と変わらず、現在もある意味『傭兵』のような立場。

傭兵になる更に前には、アメリカの地で道場の経営をしていた。
彼の師匠は剣術の達人である日本人であり、身寄りの居なかった彼と共に家族のような生活をしていた。
だがある日、強盗に巻き込まれる形で彼の師匠は亡くなってしまう。死因は、銃による出血多量。
父親同然の師を無くしたこと、剣術を極めても近代兵器には勝てないという諦めから、道場を畳み、傭兵になった。
彼が死ぬ可能性しか無い実験に身を投じたのも、ある種の厭世観によるものだろう。
現在は、近代兵器に匹敵する身体能力を得たことで、『ようやく同じ領域に立った』との認識を持ち、
『同じ領域に居るのであれば、自らの戦闘理合こそが最強である』事を証明するとの信念を持って任務を行っている。
それはある意味、師の無念を晴らすための戦であるのかもしれない。

普段は『風流』を嗜む気さくなオッサンという風体。
必然的に若者が多くなる暗部組織だが、その事はあまり気にしていないようだ。
戦場においては自ら前線を張るだけでなく、複数人で任務に当たる場合、
傭兵だった頃の経験と、自らのナノデバイスを活かした情報収集と伝達で作戦指揮を取ることもある。
【特徴】
金髪碧眼のアメリカ人男性。30代半ば。うっすらと髭を生やし、髷をゆっている。
外見上は鍛えられたアスリートのように鍛えられた筋肉の持ち主。
関節の動きを隠す、作務衣に似たゆったりとした和風の衣装を着ており、
その下には衝撃吸収用の外骨格を全身に装着している。
【台詞】
「人類は今まで偉大な発明を色々してきたよなあ。その中でも一番懐いだと俺が思うのは『歯車』よ。
 アイツが無けりゃあ、文明ってのはここまで発展しなかったはずだぜ。しかしまあ、そんだけ大事なんだ。
 『歯車』ってのは随分と精密に作らにゃならんし、その『歯』の間に『異物』が存在しちゃならんのよ・・・。
 中々詩的だろ? 『学園都市』という機関を動かす『歯車』足る俺たち・・・そこに紛れ込む『ゴミ』は排除させてもらうぜ」
「楽しくなってきたじゃないか! こういうのを求めていたんだろうが、お前も! 取り繕うのはそろそろ止めにしたらどうだ!
 銃火器の発達で、一度は単なる精神鍛錬、或いは見世物にまで堕ちた剣術! 否、あらゆる武術、格闘術は、学園都市の技術で『人体』そのものが発達する事でその意味を取り戻した!
 人体そのものが近代兵器に追い付く時、最終的な優劣を決めるのは――武の理! ただ武器を扱うだけではたどり着けない境地に俺達は居る・・・ッ!」
【SS使用条件】
特になし

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最終更新:2014年05月22日 10:21