【名前】シーラ=リョールヴ
【性別】女
【所属】魔術
【能力】「貪る者(グレイプニル)」「スクルドの加護」
【能力説明】
「貪る者」
北欧神話において、フェンリルを捕らえるために黒小人がグレイプニルと呼ばれる紐を造った際、材料として女の髭、魚の息、猫の足音、熊の健、岩の根、鳥の唾液の六つを用い、その結果、その六つはこの世から存在しなくなった、という伝承を基にした魔術。
術者を中心として半径100メートル以内にある任意の空間を世界に見立てることで、その空間中にある特定の物質を消し去ることができる。
消し去ることのできる物質は酸素、窒素といった単体のみだが、効果範囲を狭めることで物質中に含まれる原子も消し去ることが可能。
魔術の発動から効果が発揮されるまでにはほんの僅かにタイムラグがあり、発動の予兆として対象となった空間が炎のように揺らぐため、それを見極めることができれば回避は一応不可能ではない。
「スクルドの加護」
ワルキューレの一人であるスクルドが率いる軍勢には彼女の魔術による加護がかかっており、倒されても何度でも立ち上がるため彼女の軍勢には勝利することができなかった、という伝承を基にした魔術。
生命活動を加速させることで自然治癒力を極端に高め、それにより異常な再生力を得ることができる。
この術式はあくまで生命活動を加速しているだけなので、自然治癒することのない深い傷は治癒することはできず、また毒などを盛られた場合あっという間に毒が全身に回ってしまうが、生命活動の高速化を利用することで、肉体の負荷を考慮しなければ常人では有り得ない速度での戦闘なども可能。
最大で完治に一週間かかるような傷も一秒もかからずに治癒する再生力と、聖人と張り合えるレベルのスピードを得ることができる。
…とはいえその速度で動き続ければ間違いなく自滅するが。
【概要】
とある
北欧系魔術結社に所属する魔術師。
魔法名は「futurusaum371(果てなき未来を見据える者)」
幾人かの身よりのない孤児を引き取り、魔術の実験台として使いつぶすこともなく育てている、周りの魔術師から「魔術師には珍しいお人好し」といわれるような心優しい魔術師。
………だと勘違いされている邪悪な魔術師。(自称)
本当は自分は周りの人間よりも高尚な存在だと思っており、他の人間に対しては全員モルモット程度にしか考えていない。
上記の行いも実験台として引き取ったが、1日2日と過ごすうちに情がうつり、使いつぶすのがいやになったためで、結局は犬好きが犬を家族だと言っているのと大して変わらない。
(とはいえ子供を実験台として使いつぶす魔術師よりかは大分ましと言えるが)
そのため、他人に対しては尊大な口調で接するのだが、彼女が幼い容姿をしているため、
傍目からは背伸びしているかツンデレのようにしか見えず、彼女が人を人とも思っていないことは誰も気づかない。
おそらくこれからもずっと、彼女は心優しい魔術師であり続けるだろう。
【特徴】
中学生くらいの身長の小柄な女性。
髪は白に近い銀髪で肌も雪のように白いため、まるで彼女だけモノクロームの世界にいるかのような印象を受ける。
体つきは身長に違わず全体的に平坦。
何かを注視する時と戦闘時以外はまるで遥か彼方を見ているかのように焦点が定まっていない目をしている。
また、右手を隠すように包帯を巻いている。
【台詞】
某ゆっくりのようなどこか不自然な抑揚のついた喋り方。常にですます調。
「つまり、オマエは、私に引き取られたということですね。せいぜい、自分の真っ暗な未来に思いを馳せるといいのですよ」
「私の考えを、オマエみたいな人間が、理解するのなんて不可能なのですよ。オマエは、黙って、私に養われて感謝してればいいのです」
「私の、家族に、触れるな!」
【SS使用条件】
特になし
最終更新:2015年07月16日 18:00