【名前】枯園 蔦(かれぞの つた)
【性別】女
【所属】
科学サイド
【能力】レベル3 肉体強化 ・・・ 身体能力の増強。まあまあ頑丈になる。
【義腕】「フォウルアイビー」
【説明】
- 義手「フォウルアイビー(Foul Ivy、枯れ朽ちた蔦の園)」
枯園 蔦の右腕である、彼女が独自開発した義手(筋電義手)。
脳神経から伝わる電気信号を精密に受信し、波形
パターンによって様々な動作を忠実に再現する。
また圧力、温度など各種センサーが外的刺激を神経へ直接送り返すことで実際の触感を得ることができ、ほとんど生来の腕そのものであると言って良い。
センサーは必要であればOFFにすることができ、触覚をシャットアウトすることも可能。
学園都市製の衝撃拡散素材を使用。
シリコンゴムや塗装などによって「人間の腕」として外観を取り戻すということはせず、最初から「義手」として機能性を重視している。
(金属でできた人間の腕、といういイメージ。『サイボーグの腕』、と表現される。)
衝撃には極めて強く、物理的な破損、変形には耐性がある。
大質量物体の高速激突実験、各種切断用工具による切断実験、零下・高熱による熱変形実験にパス。
核爆発の爆心地でもこの義手だけは無事だろう、と枯園 蔦は豪語するが、実際のところそうであるかは実証のしようがないので不明と言わざるを得ない。
特徴として、様々なギミックを隠し持つ。
ハンマー、ブレード、テーサー銃、銃器などの武装から、ワイヤー、鉤爪、吸盤などに至るまで。
何が出て来るか分からないので、「枯園 蔦一ツ道具」などと揶揄される。実際、この義手があれば大抵の作業がこなせるとは枯園の談。
義手故に、普通の腕ではできない挙動が可能。
関節を逆方向に駆動したり、手首や指先をウィンウィン回転させたり、とかくそれを見た人間は「気持ち悪い」と評する。
以上は枯園 蔦が仕込んだオマケ。
本命は、とある男子高校生が持つ”特異な力”を科学的に疑似再現した特殊機能。
- 義手「フォウルアイビー(Fall IB:Fall Imagine Breaker、劣化幻想殺し)」
枯園 蔦が独自開発した義手、その本当の姿。
とある高校生の持つ”特異な力”の再現を試みて開発されたもの。
この機能を発動すると、義手の表面に「Fall_Imagine_Breaker」という発光する文字が表示される。
AIMを局所的にかく乱し、周囲に発散させる「AIMコラプター」を手甲部分に内蔵。
手首より先の部分でAIMに触れるとその場所を中心として力場を発散し、結果的に能力を打ち消すのと同じ事象を発生する。
少年施設などに現在導入されている、AIM拡散力場(以下AIM)を乱反射させて能力を阻害する装置「AIMジャマー」の同系統にして、開発段階で廃棄された技術である。
長時間連続して起動状態に置くと、過負荷が掛かり高熱を発する。
これを逆利用して、敢えて複雑な演算を行うことで熱を帯びさせ、接触と同時に熱傷を負わせるなどといった小細工も可能。
AIMジャマーと同じく、極めて複雑で膨大な演算処理が必要となる。
演算は使用者の脳を使って行われるので、この機能をアクティブ状態にしている間は能力者の脳に多大な演算負荷を掛けることになる。
演算領域もそれだけ狭まるので、彼女の能力『肉体強化』の出力もLEVEL1程度まで落ちる。
処理能力はオリジナルより格段に劣る。
大目に見積もってLEVEL4が限界ギリギリで、LEVEL5級の大出力だと処理が追いつかない。
充電式。フルに充電して最大で3分間連続使用可能(適度に休ませれば少し長く持つ)。腕部の高感度ソーラーパネルで、日中なら幾分か充電を回復することができる。
(太陽光に近似する光(フルスペクトルライトなど)でも、効率は落ちるが代替可能)。
要するに、超能力限定の弱体化&時間制限付きという超劣化版幻想殺し。
AIM解析に伴う演算は、人間一人の頭脳で補うのは不可能。
肩胛骨のあたりに演算補助用の外部取付演算器を装着しているが、それでも常人であれば脳が裂けるかというほどの強大な負荷が掛かっている(彼女が動けるのは『肉体強化』の恩恵)。
それ故、精神安定用の低周波発生装置も同箇所に設置し、尚かつ耐えうる強い意志を持ち得て初めて発動できる機能である。
無論、使用時間や演算の複雑化が進行する度に使用者の脳への負担は増大する。
3分間連続使用可能、というのはあくまで理論上の話であって、実際の使用者への負荷を考慮したものではない。
※AIMコラプターについて
AIM拡散力場を発散させ、直接能力に働きかける装置。
学園都市がAIMジャマー開発時に検討した可能性の一つだが、実用化されることなく破棄された。
理由としては、コストパフォーマンスがとても割に合わない(莫大な維持費や開発費がかかる割には、使用時に期待される効果と範囲が極めて小さい)ことが挙げられる。
また、AIM解析時の演算処理が極めて複雑であるのと、演算は使用者の脳を使って行われるので、警備員や特殊部隊の武装として用いるのは現実的ではないとの判断も下された。
人間の脳を「並列」させ負荷を分担する案も一部の派閥から提出されたが、やはり開発費用の問題で却下。
(AIMジャマーやキャパシティダウンの方が遙かに効率的・経済的であった)。
しかし「右腕」に執着する枯園 蔦は敢えてその粗悪品を採用し、負荷に耐えてまで使用している。
フォウルアイビーは確かに幻想殺しの効果を対超能力限定で持つが、あくまで擬似的なものに過ぎず、幻想殺しの本質には片鱗にすら掠っていない。
【概要】
××学園に転校してきた高校生(2年)にして、元暗部科学者。
元々暗部で兵器開発を担当していたが、突然の解体で用無し扱いされてしまう。
プライドをいたく傷つけられ、『新入生』の動乱に乗じて暗部再興の為に乗りだしていたものの、運悪く遭遇した「彼」に道すがら説教パンチされてからすっかり心酔してしまった。
(上条にとっては、記憶の片隅に残るか残らないかの希薄な印象でしかなかったが(当時の枯園が信念も芯も持っていなかった))
それ以来能力開発や超能力実験にすら興味を抱かなくなり、
あのとき己の全てを変えたあの「右手」を再現すべく、暗部時代に溜め込んだ私財をなげうって開発に取り組んでいる。
重度の科学実験フェチ。
自室にはぬいぐるみ的なノリで実験器具が陳列され、名前を付けているほど。
寝る時には大型の実験器具を抱いて横になると安眠できるらしい。科学実験室に泊まり込む時は、電子顕微鏡(でかい)や粒子加速器(やはりでかい)などにへばりついて眠っている。
また、途方もない壮大な実験計画を思いついては暴走する。
実際に行えば有益な結果が出ることは恐らく間違いない筋の通った有意義な計画なのだが、まあ所詮は学生の妄言なのでまともに取り合われることはない。
校内や花鳥風月の抱えるいざこざには興味ナシ。
しかし「彼」の影響か、困る人あれば取りあえず助けようと、校内外関わらず首を突っ込むことが多い。
解決できるか否かはケースバイケース。解決アプローチが独特で、行方不明のペットを探す時にもまず普段の行動パターンから居場所を論理的に推測する。
「彼」の情報を聞き込みやネット掲示板などで密かに集めている。
しかしなんだかんだでいつも実際に「彼」と直接的に関与することはできず、ただただ悶々とした夜を過ごすのみ(乙女心的な意味で)。
右腕の義手は、過去の実験時に失くしたものと周囲には説明している。
実際には「右手」に執心するがあまり、義手が完成した同日に〝自分の腕を故意に自ら切断し〟、「右手」を劣化再現した義手を即時外科手術で取り付けた。
本人に自覚はなく、あくまで理性的に振る舞っているが、恐らく重度のヤンデレであることは確定的に明らか。
レベル0擁護派。学園都市のレベルカーストには真っ向から異議を唱える。
(研究者内でまことしやかに噂される説・「レベル0がSYSTEMへ至る鍵となる可能性」に基づく主張(建前)、「彼」がレベル0だから(本音))
【特徴】
肩胛骨を隠すように届く、暗緑色の長髪。
並外れたという程ではないが、スタイルもそこそこ良く、クラスに一人はいるレベルのまあまあびせうじょ。
【台詞】 「知的な~」が口癖。堅苦しい話し方。シリアスな時は、「知的な」が消失する。
「レベル3がレベル0に憧憬と恋慕の念を抱くのは、おかしな話だろうか……?」
「フッ、知的な私にも間違いは存在する。大切なのはエラーを適切に処理することではないか?」
「フヒッ、フヒヒヒヒッ! この私に科学実験をさせていいのかなア!? 素晴らしい、『フラフープ』の使用許可を知的に申請したまえッ!! 粒子をぎゅんぎゅん加速しまくるぞオオーッ!!」
「残り30秒で稼働限界――充分だ、これで決めよう」
「まだ小細工を弄する時間はある。彼らを招待しようじゃないか、私の知的で壮大な物理実験場に」
「笑わせるなよ、愚物が。レベルがどうであろうと、結局はその人間の価値で決まるのだ。――――たかだか才能だけの凡愚が、努力する人間を笑うんじゃないッ!!」
「お慕い申し上げる、我が愛しの英雄様《ヒーロー》」(盗撮写メった画像見ながら乙女顔で)
「私が資金を湯水のように注ぎ込んで完成したこの義手も、所詮は出来損ないだ。……私が目指す『彼』の立っている場所には、いまだ手が届きそうにない」
「――――枯園 蔦だ。君達の抱える問題には些かの興味も湧かないが、まあ、適度に首を突っ込ませてもらうよ。これから宜しく頼む」
【SS使用条件】 死亡・猟奇・極端なキャラ崩壊さえ遠慮してくださればOKです
最終更新:2013年06月10日 10:01