【名前】希求鎮美(きもと しずみ)
【性別】男
【所属】科学
【能力】痛覚拡張(ペインスウェル)レベル3
【能力説明】
文字通り痛覚を引き上げ、更に引き上げた痛覚を持続させる能力。対象となるのは希求の行動で与えた痛み。
この能力は神経系統が切断されてもいない限りは如何なる鎮痛効果をも打ち消す。痛覚信号を操作する能力者とは能力同士の競合が起き、勝利した者の能力が優先される。
希求は所持する銃での発砲でも能力は発動するので、希求は狙撃の際急所を狙わずとにかく相手の体へ銃弾が命中するよう心掛けている。
銃弾が命中するだけで相手は許容量を超えた痛みによって意識を失うからである。効果圏内の制限は無いが、能力の対象者は10人までとなっている。
対象となるのは希求の行動で与えた痛みとなっているが、例えば希求がコントローラーを用いて遠距離から無人兵器を操作して対象に痛みを与えても能力は発動しない。
引き換え、希求の指が引き鉄を引いた銃の弾で痛みを与えた場合や、希求が搭乗する車で相手を轢いた場合の痛みは能力の適用対象となる。
この辺の線引きの理屈は希求自身実はいまいち把握しきれていないが、自ら手に掛ける事が能力発動のトリガーとなっている模様。
パーソナルリアリティの把握不足として、本来であれば予期できないリスクを抱える未熟者と罵られてもおかしくないのが希求の置かれた現状である。
【概要】
学園都市の『闇』を転々とする用心棒。卑屈な性格で、眩しい表の世界を憎たらしく思うどうしようもない人間。年齢は今年で17歳。
表の世界にいた頃はよく虐められており、自分の能力で返り討ちにする度に教師達から「やり過ぎだ」と責められていた。
そんな不条理な世界に嫌気が差し、中学生の頃雲隠れし、いつしか『闇』の世界へ来た。弱肉強食の『闇』で希求は用心棒として日々の生計を立てている。
だが、未熟なパーソナルリアリティによって余計なリスクを抱える希求を雇おうとする依頼者は少なく、それが彼の精神を更に蝕む原因となっている。
今となっては破滅願望者に近い精神性を獲得しており、リスクはあるものの死や苦痛を恐れず敵を討つ用心棒として依頼者から新たな評価を得るに至っている。
自分に害を齎す者全てを敵と認識し、容赦の欠片も与えない徹底した殺しはまさに『闇』の住人らしい狂った人間性の象徴とも言える。
いつかこの手でかつて自分を虐めた人間や諌めた教師達へ復讐する事を生きる糧とし、今は自分の腕を上げる事に集中している。
今すぐに復讐へ動かないのは、虐められた原因の1つに「パーソナルリアリティに欠陥がある」事を貶されたからである。
欠陥を克服し、成長した自分の能力を連中へ見せ付けながら無残に殺す事を希望とし、用心棒として希求は命のやり取りが頻繁に行われる『闇』へ再び身を堕とす。
【特徴】
165センチと小柄な体格の上に童顔。その容姿と『鎮美』という名前が女っぽいという理由で虐められ始めた為に、自分の名前を酷く嫌悪している。
依頼者相手でも自分の下の名前を呼べば殺気の篭った視線を投げ掛けてくる。黒いパーカーを着用し、異様に伸びた前髪も相俟って目元が見えないがその奥に潜む瞳は途轍もなく淀んでいる。
【台詞】汚い言葉遣い。悲観的な言葉が口に出やすい。
「うぜぇ。あいつらの眩しい顔がうぜぇ」
「ガハッ!ガハハハハッ!!いいなぁその目。恐怖に怯えきったその瞳。俺が恋焦がれて止まない希望の光をありがとうよクソ共!!」
「くだらねぇ!くだらねえええええ!!社会のゴミが一体どんな顔して命乞いしやがる!!腐ったゴミは即廃棄処分!これは表でも『闇』でも常識だろうがああああ!!」
【SS使用条件】
特になし
最終更新:2015年10月28日 21:33