477 :■■■■
想定していた中で最も展開がエグくなりそうな選択肢が来たか…
ネタ木原が黒木原になります(予定)
「だ…だのむ。家に返してくれぇ」
「もう、逆らいません反抗しません抵抗しません」
「私は貴方の下僕です、奴隷です。だから助けてください」
鉄枷「どういうことだ…どういうことだよこれは!!」
湖后腹「全身ボロボロの人が鎖で拘束されている…こんなの刑務所よりも酷いぞ」
――
一善「人身売買。もしくは臓器の有償提供。これが金になるんだよ!おもしれえぐれえにな」
一善「といってもここに連れてこられるのはゴミ同然の奴ら。暗部の犬や、無能力者殺しを行う殺人鬼、少年院から脱走してきたクズだ…表じゃ必死こいて探しまわる取り巻きがいっからな。そういうい意味では好都合ってわけョ」
一善「そういった『裏のゴミ掃除』を担当してる。ゴミをリサイクルしてやってるんだ。言っちまえばテメーらよりも表の平和に貢献してんだぜ」
一善「感謝してもらいたいねえ」ニタリ
ゾッ……
闇城「って、」
闇城「テメー!!」ガッ
闇城「どこか裏があるとは思ってた…けど!!」
闇城「ここまで腐ってるとは思っていなかった!!人間のやることじゃねえ!!」
478 :■■■■
一善「はぁ?わかんねーな」
一善「お前掃除できないタイプの人間か?ゴミを始末して怒るなんてな」カカカ
一善「ゴミ女は性奴隷として成金の男どもに奉仕し、ゴミ男は労働奴隷や人体実験の素材に有効活用」
一善「ゴミでも役目を見出してやってんだぜ。ま、ブスやひ弱なやつじゃ買い手も就かねーから」ピッ
闇城「(空間にスクリーンが映し出された?)」
一善「このように俺らのストレス発散用のサンドバックになってるけどな。ぶん殴るといい悲鳴で泣くんだよこれが!ハハ、ハハハハハハハハ!!」
破輩「こ、これは」
秋園「酷い…」
闇城「もういい」
一善「あ?」
闇城「もう、黙れ」
闇城「アンタが救いようがない事だけはよくわかった」
闇城「だから…だりいけど…」
闇城「ここで有無をいわさずぶっ飛ばす!!」バッ
ブンッ!
一善「おっとぉ~。危ねえな」
479 :■■■■
一善「無駄なことはやめとけョ」
一善「どうあがいたってテメーらは俺を潰すことはできねえ…」
一善「なぜなら他人のために行動しているって枷があるからな」クヒヒ
破輩「どういうことだ。いくらお前らが抵抗しても私達の前なら」
一善「能力の話じゃねえ。ただ立場の違いだ」
一善「テメーらはいい子ちゃんを気取ってるゆえに…」
一善「こいつらゴミを人質に取られたら何もできねえだろ?」ニタァ
三人「!!」
一善「ここにリモコンがある。それぞれのボタンはある動作と連結しててな。何だと思う?」
一善「答えは単純。あのゴミどもに仕掛けられた爆弾のスイッチてわけョ。もし俺が一つでもこれを押せば…」
一善「ボンッ!てね…汚え花火が一個完成ってな。カカカッ」
闇城「お前…本気か」
闇城「人を殺すことに何のためらいもないのか」
一善「だぁ~から。あいつらは人なんかじゃねえ。ただのゴミ。ごみ処理にためらいなんてあるわけがないだろ」
480 :■■■■
一派A「おい!誰だお前ら!」
一派B「こいつら風輪の風紀委員か。こんなところまで!!」
一厘「見つかった?…ならここは…」
鉄枷「ぶん殴って目を覚まさせてやる!」
湖后腹「数だけいたって!!」
??「やめろ」
三人「ッ!?」バッ
中円良朝「そこまでだ風紀委員。抵抗するならここにいる奴らを処刑する」
――
一善「さて、どうする?自らのエゴを押し通してゴミを見捨てるか?」
一善「本当ならそれが正解だ。だがテメエらは無理だよな」キヒ
一善「この時点で詰んでんだ諦めて投降しな。今なら…命だけは保証してやるよ」
破輩「この…外道がっ!!」
秋園「先輩…私…どうすれば」
闇城(こいつは殺すといえば殺すだろう…単なる脅しじゃねえのはわかりきってる)
闇城(だったらどうする?…おとなしく投降)
闇城(馬鹿か!それじゃミイラ取りがミイラじゃねえか。秘密保持のためにも俺らはここから出ることは一生できなくなる)
闇城(最悪、捕まってる奴らと同じ末路だ)
闇城(どうする?どうすればいい)
安価下
1 投降
2 逃げる(みんなで)
3 逃げる(一人で)
4 リモコンを狙ってエンジェルアムド!
5 助っ人登場(誰?)
6 その他
481 :■■■■
1
482 :■■■■
闇城「…やめだ」
破輩「えっ?」
秋園「せ、先輩…?」
闇城「どう動こうと、人質は死ぬ。無理だ。一善を倒し、死者を出さなくてハッピーエンドなんて」
闇城「俺は知っている。任務のため命令のためなら軽々と人を殺せる人間を…一善はそいつと同じ目だ」
破輩「だ、だが…」
一善「そのとぉり。わかってんじゃねえかお前。嬉しいねえ。無駄にサンドバックを消費しないでこっちも助かるぜえ!」
破輩「諦めていいのか!?こいつに屈服するということは…!」
闇城「闇の底まで堕ちた人間をぶん殴るには自分も同等に成り下がんねえと拳は届かねえ」
闇城「つまり…抵抗するということは、こいつと同じよう人質の命を軽視して、殺されようが知ったこっちゃないって振り切るしかねえ」
闇城「そんなこと俺にはできねえ。先輩殿はできるのか」
破輩「…ッ」
破輩「………ッ!!」
483 :■■■■
秋園「私…嫌だ」
破輩「秋園?」
秋園「こんなこと…言ったら風紀委員失格かもだけど…私は…私は…」ポロポロ
秋園「こんな人達に捕まりたくなんて無い!!」
秋園「だって…!!捕まったらそこで映しだされてる人みたいに!服を剥がされ全身を殴打されて!生きているのに死んだような目をして…」
秋園「そんなの…いやだ…いやです!」ウッ
秋園「私はまず一番最初に自分や風紀委員の先輩や闇城さんを大切にしたい!!」
秋園「あの人達はもともと悪い人なんでしょ…なら仕方ないじゃないですか。もし死んでも、それは自業自t」
パシッ
破輩「それは…絶対に言っちゃいけない言葉だ。風紀委員なら、なおさらな」
秋園「…だったら」キッ
秋園「破輩先輩はいいんですか!?自分がひどい目に合わされても!その選択で助かる人はいませんよ!!」
秋園「あの人達が開放されるわけでもない、なら私達だけでも助かる選択をするのが。普通でしょう」
秋園「自分のことを何一つ考えない人が!!誰かを守ることが出来るんですかっ!!」
破輩「秋園…」
484 :■■■■
一善「いいねぇ!そこの嬢ちゃん。オメー悪党の才能が有るぜ」
一善「結局一番強いのは自分のためだけに行動するやつだ。平気な顔で他人を切り捨てることのできるやつだ!」
一善「風紀委員なんかやってねえでこっちに来ねえか?」
秋園「一緒にしないでください!私はただ…生きたいんです」
一善「熱くなってる所悪いんだけどョ。いつまでもこうしてだらだら続ける気はないんだわ」
一善「だから、もう一つ人質を用意した」ニヤ
一善「ほい。お前らのお仲間さん。別行動してたっぽいが、あっちは人質を提示された瞬間、素直に投降したぜ?」
秋園「まさか、一厘さんたち…が」
一善「さて嬢ちゃん。無関係のゴミは見捨てる覚悟はあったようだが。仲間はどうするョ?」ニヤ
秋園「~~ッ!!」
485 :■■■■
秋園「それでも私は…!」
闇城「エンジェルアムド!」
ドスッ
秋園「…ぁう」
破輩「闇城。お前!」
闇城「一善。これでいいだろう。投降だ」
一善「ヒュー。やるねえ。面白え」
闇城「…ごめんな。秋園ちゃん」
一善「いいだろう。手厚くもてなしてやるぜ。俺様特製のフルコースをゆっくり堪能してくれ」
一善「だが、まだ仲間がいるかもわかんねえ。いたらここに呼び出せ」
破輩「!!」
一善「もしアンチスキルでも呼びやがったら…人質全員とテメーらの命もねえと思えよ。ハ、ハハハハハハハ!!」
○
そこからの記憶は曖昧だ。
恐らく、俺自身が思考を停止していたからだろう。
しかし、そこから続く地獄の日々で、悲痛で苦痛な悲鳴だけは鮮明に脳へと殴りこんできた。
「鉄枷ぇ!鉄枷ぇ…嫌だぁ…私は……こんな男に汚されたくなんか。あ…ああああああああああッ!!」
「こうなったのは全て貴方のせいだ。貴方が投降なんていうから。何で私を一人逃げさせてくれなかった?何で私を殴ってまで投降に踏み切ったんですか?許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない」
「結局、幸せを見つけることもできなかったな」
度重なる拷問よりも、そっちのほうが堪えた。腹をえぐられ臓物を引きずり出された痛みの何十倍もキツかった。
そして、これからもこの地獄は延々と続いていくのだ。
誰か俺を殺してくれ。俺が人質になっても構わずこいつらを潰してくれ。
こんなのは生きてるとは言わない。死んだ方がマシだ。
もしかしたらあの時の人質もそう思っていたのかもしれない。
だとしたらあのとき俺は――――――
23日目 BADEND
486 :■■■■
下衆木原をノリノリで書いてたら取り返しの付かないところまで来てしまったでござるの巻
ネタならともかくガチ悪で描くとどうしても鬱エンドに…使いやすいようで全然使いにくい一善くン
最終更新:2015年11月18日 01:10