【名前】テポナストリ
【性別】女
【所属】魔術
【能力】「双子の大神殿」「ミクトランテクトリのナイフ」「ウィツィロポチトリの光槍」「太陽を喰らう者(トラルテクトリ)」
【能力説明】「双子の大神殿」
かつて古代アステカ王国の首都テノティトランにあった『双子の大神殿』と呼ばれる神殿を元にした霊装。
アステカの人々が征服した部族の神を自らの神に同化させ自分たちの神話体系に組み込んでおり、双子の大神殿があった神域にそれらの神々を閉じ込めて祀る牢獄のような神殿があったことから、使用すると霊装の周囲の半径50メートルくらいに結界を展開し、結界内でのアステカ系以外の魔術の使用を阻害する。ただし、発動を阻害できる魔術はせいぜい一般的な魔術師が一人で発動できる程度の魔術までで、また魔術の一部にアステカ的な要素を組み込んだ魔術も対象外。
基本的にこの霊装の使用には地脈からの魔力供給を必要とし、人からの魔力供給によって霊装を使用した場合には結界の大きさ等は変わらないが、魔術抑制効果が大幅に落ちる。
また、非常にデリケートな霊装であり、その一部を破壊されただけで霊装としての機能が失われてしまうため、偽装目的も含めて普段は大きなスーツケースの中に入っている。
「ミクトランテクトリのナイフ」
古代アステカにおいて最も重要な儀式であった生贄の儀礼、およびその儀式の為の捕虜を捕らえかつ古代アステカの実質的な軍事力を担っていた『ジャガーの戦士』と『ワシの戦士』を元にした魔術。
黒曜石のナイフを振るうことによって発動し、『双子の大神殿』の結界内の任意の位置に骨ごと人を両断できる程度の威力を持った斬撃を発生させる。
基本的に相手を視認しての発動になるが、一度この魔術によって傷を付けた相手に対しては、結界を解除しない限り視認なしでその傷の付近に斬撃を発生させることができる。
また発動のトリガーとなっているナイフを振るう行為は文字通りただの引き金であり、ナイフを横に振るい縦向きの斬撃を発生させる、などということも可能。
『ウィツィロポチトリの光槍』
古代アステカにおける太陽神にして軍神である神『ウィツィロポチトリ』の誕生と、その武器『シウコアトル』を元にした魔術。
早く言えばレーザーを放つ魔術であり、発動の為には一定以上の光量の太陽光が必要。
また、『双子の大神殿』を利用することで魔術の発動までの手順を簡略化しているため、『双子の大神殿』の結界内以外で発動しようとすると、発動準備に非常に時間がかかることになる。
この魔術の発動トリガーも黒曜石のナイフを振るうことである。
「太陽を喰らう者」
古代アステカにおける大地母神であり、死と再生の神でもある女神『トラルテクトリ』を元にした魔術。
『双子の大神殿』を中心として土などを集め、小さな家一軒分くらいの大きさのゴーレムのようなモノを作り上げる。
このゴーレムもどきは強い再生力と強固な身体を持ち、核となっている『双子の大神殿』を破壊しなければほぼ無限に再生し続け、また元となった神の神話から近くにいる人間全ての心臓に大きな負担をかけ続ける。
この魔術の発動中でも、『双子の大神殿』の霊装としての機能は有効。
【概要】中南米の魔術結社『翼ある者の帰還』に所属する魔術師の女性。自称19歳。
幼い頃両親に捨てられ路傍で乞食のような暮らしをしていたところ、組織のとある魔術師の目に留まり、その魔術師の気紛れによって拾われるような形で組織に入ることになった過去を持つ。
もちろん道端で乞食をしていたような子供に対する扱いは酷いもので、魔術の実験台にされたり、霊装を身体に埋め込まれたりしたが、それでも彼女は拾ってくれた魔術師と居場所を与えてくれた組織に対して全幅の信頼をおいており、特に居場所である組織に対しては依存と言っても過言ではない程の執着を抱いている。
このため、テクパトルにより、「翼ある者の帰還」が組織として瓦解してしまったことにより心の拠り所を失ってしまい精神的に追い詰められた状態になっており、現在は世界中を行くあてもなく彷徨い、組織を抜けたメンバーを見つけては無理やりにでも連れ戻すということを行っている。
【特徴】黒髪で長髪。
身長は平均的でまるで生気を感じられないような目をしている。
体型はスレンダーで、どこがとは言わないが全体的に平ら。
普段はアステカの民族衣装を着た上から灰色のコートを羽織っているが、行く場所によってはラフなジーンズにTシャツといった格好や、全身スーツのキャリアウーマンスタイルになったりもする。
いずれの場合にも全身至る所に魔術発動用の黒曜石のナイフを仕込んでいるが、これは本来の霊装を見つからないようにするためのフェイクであり、彼女が魔術の発動に利用しているのは自身の両腕と両足に骨の一部として埋め込まれているナイフである。
【台詞】普段はうるさいほどよく喋るが、キレた時は口数が極端に少なくなる。
「ここらへんに最近来た人がいるはずなんですが、ご存知ありませんかー?」
「残念!まだナイフはあるのですよー!さあ、罰ゲーム代わりにもう一度食らってくださーい!『ミクトランテクトリのナイフ』!」
「………死にたいの?」
最終更新:2016年01月31日 19:48