【名前】ユダ
【性別】女
【所属】魔術
【能力】『神曲:大いなる叛逆者』
【魔法名】Judecca306(汝は地に堕ちしや)
【能力説明】
『神曲』におけるルシファーに存在を近づける刻印霊装。
全身に刻みこんだ刻印によって、ジュデッカの中心に封じられたというルシファーに存在を近づける。これにより、ジュデッカの重力場と冷気の極々一部を再現できるようになっている。

当然だが、副作用のように多大な代償を負っている。

一つ目の代償は「破滅的な多重人格」である。
これは氷に封じられたルシファーが「醜悪な三面を持った姿」であった所から来ており、彼女の中には「元からあった人としての彼女の人格」「魔王としての傲慢で残虐な人格」「嫉妬深く自己愛に満ちた偏執的な人格」が根付いている。

二つ目の代償は「氷の様に冷たい体」である。
これもまた、封じられたルシファーが「その半身を氷に埋められた」という所から来ており、彼女は自身の体に熱という物を感じる事ができない。
ただしこれは「氷の中に埋められた」という状態を疑似体験し続けているだけの物であり、実際はきちんと体温が存在する。

三つ目の代償は「通常の3倍の重力に晒される」である。
これはルシファーが「地球の重力の中心に晒されている」という所から来ており、代償の中でも最も重い。

この刻印を刻めば、誰でもこの魔術を使えるように見えるがそうではない。
この魔術は、ただでさえ「ルシファーに存在を“近づける”という物」であり、元から近しい存在でなければならない。
なので「ルシファーとは完成された美の肉体である」という解釈の下、特に美しい彼女が選ばれている。ちなみに女なのは、男よりも女の方がより美しいという偏見から来ている。

【概要】
魔術結社『神曲』に所属する魔術師。29歳。
名前は『イスカリオテのユダ』から取った物であり、本名ではない。
『地獄篇』側における最高格の魔術師であり、事実上の統括役でもある。
代償である破綻人格(特に『魔王』)を抑え込む為に研鑽を積んでおり、普段は魔術師らしい行動はなにもしない。
しかし、存在自体が異端である為に、命を狙われる事が多い。
能力が能力だけに負ける事は早々無いが、追い詰められると人格の抑制に使っている割合が削がれ『魔王』や『偏執』が現れる事がある。

彼女自身は、温厚で物静かな性格。
結社の構成員には、残虐性の強い者も多いが、そこら辺には目を瞑る寛容さを持ち合わせている。
ちなみに戦闘は割と下手。力が強力すぎる為に実戦経験が少なく、同格以上の者と戦う事になれていない。殺しに慣れている『魔王』や『偏執』の方が、戦闘での魔術制御は上。

『魔王』はとにかく傲慢で血を見るのが好き。
殺人衝動の塊で、気に入った人物ほどジワジワと悲鳴や懇願の声を上げさせながら殺す傾向がある。
血飛沫や悲鳴を好む所から見て、かなりの派手好き。

『偏執』は自己愛の化身。
自身の美しさを何よりも愛し、他者の下品な美しさを何よりも嫌う。
醜い者には寛容で、神の気まぐれの被害者だと思っている。ちなみに、彼女にとっての「下品」とは装飾華美の事。
派手好きの『魔王』と違い、こちらはあまり戦闘や血を好まない。自己の絶対性だけがあれば良いのである。逆に言えば、彼女の美しさを脅かす者は一切の躊躇いなく殺す。殺しの手際で言えば『魔王』に勝る。

これらの人格が表に出る際、ルシファーへの近づき方も変化する。
それ故、扱える力の傾向が変化する。
  • 通常時
冷気と重力をバランス的に使えるが、どちらも致死には至らない。
重力で足止めした後、冷気で作り出した氷槍で串刺すのが主な戦法。
  • 『魔王』
重力に偏り、冷気はほとんど使えなくなる。
腕一本くらいなら即座に潰す程度の事はできる。
重力で体を押しつぶしたり、上方重力で遥か上空に跳ばした相手を急落下させる。などが主な戦法。
  • 『偏執』
冷気に偏り、重力はほとんど使えなくなる。
数秒で人間一人を凍結させるくらいは簡単になる。
氷槍の生成速度は通常時の数倍の速度になる。

とある堕天使崇拝教団によって祭り上げられ、肉体を改造された被害者としての過去を持つ。
出生・経歴共に平凡な少女であり、唯一の特徴がこの世から逸脱した美貌だけであった。
しかし、その美貌が仇となり、16歳の冬に教団によって攫われる。
攫われた彼女は刻印を刻まれ神体となり、重力の苦痛に歪む顔も無視して一方的に崇拝された。ちなみに崇拝対象であったので粗雑な扱いは受けず、むしろ赤子を育てる様に手厚く世話をされた。そのおかげで最低限の生活には苦労しなかったという。
そうして6年経った頃、魔術を完全に制御できるようになり、体も楽に動かせた。それに託けて『魔王』の人格が暴走し、教団の人間を皆殺しにした。
自由になった彼女だが、いつまた『魔王』や『偏執』の人格が暴走するかも分からない状態で表の世界に戻る事もできず、成り行きで魔術の世界へ残る事になり、現在の結社へ所属するに至った。

人格間での記憶は共有されている為、教団を壊滅させた際の記憶も残っている。殺戮の魔王を前に、恐怖せず、むしろ歓喜しながら自分に殺されていく彼等の表情がトラウマになっている。

【特徴】
身長171㎝ 体重53㎏ 髪はプラチナ色のロングストレート 豊満な体
服装はほとんどスーツ。空色のスカーフを好んで巻いている。
刻印は羽を模した形をしており、魔術を使用する際に白く光る。
一人称は、本人が「私」 魔王が「俺様」 偏執が「ワタシ」
二人称は、本人が「君」 魔王が「貴様」 偏執が「アナタ」
【台詞】
『本人』
「あー、あくどい事はほどほどにね?」
「っ……!まずい、抑え…切れない……」
『魔王』
「ハハハハハハハッ!!良い!良いぞ、その叫び!その憎悪!これでこそ、君臨のし甲斐があろうと言う物よ!」
「落刑だ。喜べ、貴様は天の高みを知る」
『偏執』
「あーら、下品だこと。豚以下ね、アナタ」
「凍りなさい。アナタは動く価値すらないわ」
【SS使用条件】
特になし

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最終更新:2016年02月25日 22:35