【名前】シャン
【性別】男
【所属】魔術
【能力】シャッガイからの昆虫、ザイクロトルの怪物、“グレート・オールド・ワン”バオート・ズックァ=モグの逸話に基づく魔術。
【能力説明】
クトゥルフ神話に登場する架空の昆虫である妖虫を操作する魔術。魔術生命体として産み出される数多の妖虫は生物の生体組織に寄生し、脳に寄生すれば生物の思考や感情を思うがままに操作する事ができる。
よって、シャンは妖虫を通じて全ての生物を操作する事が叶う。また生体組織に侵入する特性から細胞破壊や異物の排除などナノサイズの精密操作を実行する。
妖虫はテレパシーや催眠術を代表に色んな念力を扱え、光合成を行う事で魔術生命体として活動する為の生命力を育む。寄生後は寄生先から生命力を調達する。
サイズは五センチ程だが、寄生した途端体が消滅し一種の生体エネルギーとなる。これは妖虫が完全なる物質的存在では無く精神的・あるいは幽体的存在である事を利用している。
この性質からどんな生物にでも寄生する事ができる。そして次々に寄生先を変更し、接触感染によって伝染していく。寄生先の生体エネルギーに同化しているので探知術式を使用しても中々発見できない。
妖虫の性格は冷静で合理的で無情。自己学習能力も有する。任意に操作する場合はある程度近くに術者であるシャンが居る必要がある。
寄生した妖虫を排除する方法は短時間寄生先に濃度100%の純酸素を吸入させればいい。そして妖虫は火に弱い。念力を突破できる威力の火炎ならば死滅するのは容易い。
妖虫が奴隷として使役した生物。強靭な肉体を有している反面知能は低い。メタルチックな灰色の体を持つ。体長は最大で5メートル弱。肉食性で主な攻撃は齧り付き。
強靭な肉体を「どのような事態になっても生き抜いていける」と解釈したシャンによって産み出された魔術生命体ザイクロトリアンは不死身生物として有名なプラナリアのような肉体構造を持つ。
力こそ逸話に語られる怪物に劣るが、その再生能力は極めて厄介。バラバラにすればする程ネズミ算式に増えていく。大規模な攻撃で消滅させるのが得策。
- “グレート・オールド・ワン”バオート・ズックァ=モグ
『旧支配者』を意味する“グレート・オールド・ワン”の一角バオート・ズックァ=モグの逸話に基づく魔術。
あらゆる虫と疫病を司ると解釈されたこの魔術では虫だけでは無く細菌や
ウイルスなどの疫病を新たに作り、操り、またその抗体を自身の体内を流れる血液で以て作り出す。
この魔術で妖虫を制御し、制御された妖虫がザイクロトリアンを操るというトップダウン命令方式である。
特性として虫や細菌などの生体構造や位置、会話(?)や意思(?)を識別する事ができる。妖虫を用いた情報収集で最近ロシアの『細菌の壁』に用いられる殺人ウイルスやワイルドカード球菌と類似した細菌&ウイルス開発に成功した。
【概要】
魔術結社『
微睡み誘う暗闇』の構成員。
クトゥルフ神話に登場する架空の生物の別名を自身のコードネームとして呼称している。
結社に所属している癖に未だ結社のメンバーとまともに会話する事ができない人見知り。
普段は念力によるサポートを行わせる妖虫を周囲に侍らせてブツブツ独り言を垂れ流している。気軽に話せる友人は虫や細菌ばかりとの事。
虫オタクで疫病マニア。蒐集心の赴くままに進めるその足は極寒のロシアや科学の総本山学園都市にまで及ぶ(いずれも外部から妖虫を使った情報収集に徹したが)。
狂気を内包する魔術師として世界中を虫や細菌・ウイルスで埋め尽くす事を悲願にしている。
そうすれば否が応でも話題がそれ等に集中し、結果として「気軽に話せる友達が沢山できる」からなどという単純明快且つぶっ飛んだ狂気を内包している願いである。
この辺りかつて惑星が破壊され逃げ惑う日々を送った生き残りの妖虫が抱いたであろう疎外感や孤独感に共感していると見られなくもない。
しかし、どちらにせよ他からすれば傍迷惑な悲願である事には違いない。タチが悪いのはその点について指摘されても全く自分の考えを崩さないシャンの融通の利かなさだろう。
【特徴】
長身だが痩せ気味の体格。ハロウィンの仮称で見られるような黒のフード付きロングマントを着用。
フードを深く被り、しかもよく伸びた茶色の前髪のせいで顔がよく見えない。40代前半。気軽に話せる友達(主に虫と細菌・ウイルスについて三日三晩話せる人)募集中。
【台詞】
「………今日も他の魔術師と会話できなかったなぁ」
「僕の友達作りの邪魔をする奴等は全員皆殺しだ。そうだ。そうしよう。交渉の余地なんて無い。交渉なんかする必要無い。邪魔者は排除する。昔から生物の本能に刻まれているれっきとした遺伝子なんだから否定される謂れは全く無い!」
「40過ぎてまともな友達いないのってやっぱりおかしく見られるよね。そうだよね。うん。きっとそうだ。早く作ろう。もっと作ろう。沢山沢山一杯一杯。その為にも研究と開発に打ち込まないと。うん」
【SS使用条件】
特になし
最終更新:2016年02月11日 21:57