【名前】凰華翔蓮(おうか しょうれん)
【性別】女
【所属】魔術
【能力】『八百比丘尼』、『赤猪岩』、『底根』
【能力説明】
粟嶋神社に伝わる人魚伝説を基にした生命魔術。凰華はこの魔術を18歳の折に自身の体に使用し、肉体は今なお18歳の時と変わらない。
人魚の肉を食べた若き少女が八百年という永い時を過ごした伝説を有り余る生命力を体にストックしたと解釈。
各地に樹木を植えた伝承を生命の象徴である樹木に自身の生命力のストックを振り分けていたと断定。
凰華の魔力が篭る皮膚と血を与えられた樹木は皮膚&血ごと彼女の魔力を己の生命力として吸収し契約を結ぶ事で頑丈と長寿の恩恵を得る。
樹木に契約術式が施されているかどうか外見では魔術師でも判別できず、専用の解析魔術ないし解析用霊装が必要となる。
傷害や病気に蝕まれたり枯れる直前であっても凰華の皮膚と血を与えられれば治癒・復活する。
凰華は力を振り分ける魔術を適用した事で生命の象徴の一つである母乳が出る体質になっている。また、凰華と血の契約を結んだ樹木は『底根』における生命力の象徴となる。
後に大国主となるオオムナヂが焼き殺された赤き猪に似た岩に基づく魔術。解釈としては溶岩を猪に似せたとしている。
右腕に巻き付けている数珠のように束ねられた赤貝の霊装『母神の貝殻』が基点となる。貝殻には清水井の水と凰華の母乳で練った薬を塗り込まれている。
これはオオムナヂが復活する際に活躍したキサガヒヒメとウムギヒメの再生神話だが、見方を変えるとこの貝殻には赤猪岩の脅威の象徴である灼熱と重量を御す効力があったと受け止められる。
地面から多数発生させる猪の牙のような鋭い溶岩を対象へ突き刺したり、右腕に猪の形をした溶岩を纏って殴打したり噴射する等の攻撃を行う。火除けの加護を持つ『母神の貝殻』を交える事で精緻さに拍車が掛かる。
他にも真っ赤に輝く逸話から岩石や土砂を赤く光り輝かせたり、霊装の貝殻から白色の潤滑水を発生させ様々な事に利用できる。
黄泉の国と同一視される根の国。出雲国に入口が存在すると伝えられている底根の国。呼称は様々だが、この魔術では根の国をニライカナイと同義であるとし、生命力満ち溢れる地こそが底根の国であるとしている。
生命力の象徴として『八百比丘尼』により血の契約を結ぶ樹木を設定し、契約を結ぶ樹木から齎される酸素をニライカナイに住まう神からの恩恵とし、対象となる吸引する動植物達に恩恵に対する贄を要求する。この要求の対象は契約主である凰華が任意で選抜できる。
生きる為に必須である酸素を吸えば吸うほど要求される贄は『贄を捧げなければならない生命にとっての重要度』を求められる。
所持する物品を始め、自身の身体や身内や仲間に恋人など酸素吸引量増加につれ捧げられる贄となる対象の重要度は上がり、捧げられた対象は風葬の如く分解され虚空へと消える。
酸素に魔力や魔術の痕跡は存在せず、『酸素を体内に取り込む』動作が魔術的記号におけるトリガーとなる為感知は困難を極める。
一度対象になった者が大本の樹木を破壊しようとする、もしくは逆襲の要となる樹木に施されている術式の解析を敢行しようとすると恩を仇で返す形となり筆舌に尽くしがたいペナルティーを課せられる。
逆に血の契約によって樹木に恩恵を捧げた格好の凰華は、『酸素を体内に取り込む』事で身体能力を上昇させる事が可能。吸えば吸うほど身体機能は爆発的に伸びる。
上昇した身体機能の保持時間は酸素吸引後2分まで。吸う度に保持時間の開始地点が更新される。この酸素を封入している携帯式酸素ボンベを複数所持している。
【概要】
魔術結社『
神道系出雲派』に所属する魔術師。齢90にして20人もの子を産み育てあげた歴戦の主婦。魔法名『主婦はいつの時代も最強なり(Vita000)』。同じく魔術師であった夫は既に他界している。
共に魔術師であった夫婦は、かつての戦争にて広島を始めとする中国地方に降り掛かった戦災を体験した時から子供達には戦争とは無縁の生活を送って欲しいと願うようになった。
弁護士、写真家、新聞記者、ダンサー、銀行員、ゲームデザイナー、国家公務員……今では凰華夫婦が育て上げた子は一人前の大人となり、いずれも魔術と関わらない一般サイドの人間として皆世界各地で活躍している。
林業を家業としており、夫の後を継いだ凰華も普段は現場で作業指示全活動に精を出している。中国地方の各森林組合に顔が利く。
出雲派は持ち得る神秘性を特に重視する魔術結社であり、凰華もまたそれを重視する魔術師である。
出雲派が扱う魔術が外部に漏れるのは極力避けるべきとの考えから、子供達に一切魔術を教えなかった側面もある。
魔術師という立ち位置は好き好んでなるようなものでは無いとする凰華は、しかし魔術師であったからこそ戦争から生き残る事ができた経緯から魔術を否定する人間でも無い。
出した結論は子供には一般サイドで普通の生活を送らせ、凰華翔蓮自身は魔術師としての生き方を全うするというもの。
中国地方各地の木々と血の契約を結び、不測の事態が発生してもすぐに対応できるように常在戦場の心構えを持つ。この辺は戦争を体験した者ならではの思考回路である。
未成年の魔術師相手には特に顕著になるが、彼等の行く末に不穏な気配を感じたのなら歴戦の主婦を体現するかのように立ちはだかる。
愛情その他諸々を口に出す事が苦手な為に、専ら実力行使に出てしまうのはご愛嬌(?)。言わなくてもわかるだろうが子供が好き。
男の子も女の子も皆大好き。手の掛かりそうな面倒臭い子を目前にすると殊更テンションが上がる。表情や声色には然程変化は無いが。
【特徴】
身長160センチ。亜麻色のショートボブ。ジト目が特徴的。不機嫌になればなるほど無表情になる。18歳の外見なので、制服を着れば女子高生に勘違いされる事間違いなし。スタイルは中の上。安産型のヒップが一押し。
谷間が見えるブカブカの半袖白シャツ。青色を基調に緑と黒のストライプが入るチェックシャツを腰に巻く今時スタイル。スカイブルーに黄土色が混ざるショートデニム。朱色の一本歯下駄を履く。
魔術を知らない一般人の前では容姿による違和感を抱かせないよう普段から言い訳ができるくらいの変装(メイクや作業着etc。時には魔術的な変装も)をしたり、凰華の血縁者として別名を名乗っている。別名は凰華妙蓮(おうか みょうれん)。
右手の中指に引っ掛けるようにしつつ右腕に霊装『母神の貝殻』を巻き付けている。作業用の工具が入っているウエストポーチを腰に装着。この中に携帯式酸素ボンベ等も入っている。
外見からは可憐な少女という印象しか持たれない。凰華の元来の性格は口数の少ない無愛想というもの。つっけんどんな態度は地である為口を開けば結構厳しい言葉が放たれる事が多い。
滅多に笑う事も無いので、今は亡き父が母の何処を好きになったのか今でも我が子に不思議がられている始末。水浴が趣味。家の敷地に建設した露天形式の風呂に水を張って浸かるのが日課のようになっている。
【台詞】一人称「私」。基本的に口数は少ない。声色は平坦。台詞にどことなくエロさを漂わせる。
「…そうです。間伐は明後日の午後2時から……はい」
「ハァ…ハァ…やっぱりイイ。気持ちイイ。水浴サイコー」
「あなたは間違っている。あなたが間違っていないと考えていても、私があなたを愚かだと断定した。だからここであなたを止める。魔術師の生き様は、ともすれば乳離れできない赤ん坊の夜泣きに通じるものなのかも。…嫌なら男女の営みのように私を押し倒してでも押し通りなさい。凰華翔蓮…いざ、推して、はだけながら、参りましょう」
【SS使用条件】
特になし
最終更新:2016年05月09日 22:55