【名前】ニググラトフ
【性別】女
【所属】
微睡み誘う暗闇
【能力】「真黒き豊穣(グレートマザー)」「狂気孕む黒山羊(ダークヤング)」「死霊術書・万魔母神(ネクロノミコン・シュブ=ニグラス)」
【能力説明】「真黒き豊穣(グレートマザー)」
泡立つ雲のような濃度の霧を体から発する。
それに触れた構造体は有機・無機問わず、のたうつ触手を伸ばす爛れた肉塊に変質する。
実は攻撃用途ではなく、魔道書が自らの知識を広めるための行為に過ぎない。
込められた魔術的な記述の写本ができるなど、知識を広めるための行為に加担できれば汚染対象からは除かれる事となる。
「狂気孕む黒山羊(ダークヤング)」
真黒き豊穣の霧が凝縮して生み出される疑似生命体。
象のような巨体に山羊のような五本の肢、触手が無数に生えた名状しがたい外見。
外見相応の怪力や生命力に敏捷さを発揮する。生み出される速度は数秒と経たずに十も二十もぼこぼこ出てくるぐらい。
ダークヤングの主な行動はニググラトフの防衛であり、ちょっかいをかけない限り自発的な攻撃意思は見せない。
「死霊術書・母神(ネクロノミコン・シュブ=ニグラス)」
『死霊術書』の写本の一つであり、原典ネクロノミコンの内のシュブ=ニグラスの母神としての属性を重視して抜き出した物。
ニググラトフは自身の体を魔術的に改造し、胎内の子宮および幾つかの内臓すらも取り除いて体内に納め、魔道書とほぼ一体化している。
魔道書をフルに使えば、産む母神としてのシュブ=ニグラスの力を発揮し、敵対象の魔術を体に吸い取り、何かのおぞましき怪物――『仔』にして出産する事ができる。
全ての豊穣神や悪魔の原型となった伝承から、特にそれ関係の魔術と相性が良い。
逆に唯一神などの一神教関連の術式には全く効果が無い。
ちなみに、上記三つの魔術は使う度に常軌を逸した多幸感を受ける。そのため度重なる魔術行使により、ニググラトフからは思考能力が殆ど失われている。
【概要】魔術結社「微睡み誘う暗闇」の構成員。
前身は場末の娼婦にして、麻薬で体を崩し、タチの悪い性病にかかってしまった女。
安アパートで圧し掛かる衰弱と狂気の中で、偶然見付け面白がった結社構成員に引き込まれて改造を施される。
体は健康になった代わりに魔道書の毒や改造で完全な狂気に侵されており、魔道書と一体化しているために、魔道書の知識を広めるための行動には一切の躊躇が無く周りを巻き込んでまでやる。
今は経過観察も兼ねて、他の構成員からの支援を受けたり受けなかったりしながら世界をさ迷っている。
時たま正気に戻って昔の事を思い出す時があるが、どうしてこうなったと言わんばかりの怒涛の転落人生を思い出す切っ掛けにもなるので、思いだした瞬間にまた発狂する。
昔は、花屋やパン屋が夢の純真無垢な子供だった。
【特徴】改造によって変色した紫色の髪に緑色の目、肌は褐色の二十代半ば、身長170程の女性。髪の長さは腰まである。
正気を窺わせない惚けきった顔。体型は性的、胸はメロン並みに豊満で尻も大きいが、腰だけは腹の中に本が収まっているとは思えないぐらい絞れている。
下着は付けておらず、ミニスカートのような丈の短いマタニティドレスだけ。
改造や魔道書の生命力供給のおかげで体はとても丈夫。悪路でも大丈夫なのでいつも裸足。
声はしっとりとしたウィスパーボイス。
【台詞】一人称あたし。貴方とか彼とか彼女とかの呼び方はひらがな。基本的に自分の言いたい事だけを喋る。
「うん。皆のためにもあたしの世界を広めるよ。あなたも嬉しいよね」
「い……ひぁう!どんどん広がれあたしの、ぅあ!」
「ひひ、うぁ……!あ、たしの……愛しい愛しい子供達。早くあたしを守ってちょうだい」
「ぁ、え?――あ、あたしは、こんな嫌だ何でこんなの違うあたしはこんなぁあ、ああああああああああああああ!!!!!!!」
【SS使用条件】自由
最終更新:2016年04月26日 22:12