【名前】物部巌(モノベイワオ)
【性別】男
【所属】魔術
【能力】『塵塚怪王』
【能力説明】
『塵塚怪王』
ゴミの王、付喪神の王、『塵塚怪王』を基にした魔術。その能力は「人間に捨てられた物」を付喪神化させ、使役すること。付喪神化したものは動物的だが独自の思考能力を持ち、また自主的に霊脈から魔力を吸収して生存する機能も持っている。そして生まれた付喪神は年月が経てば経つほど強力になっていき、10年も年月を得れば同サイズの重機に匹敵するパワーを発揮する。
物部はこの魔術によって打ち捨てられたチェルノブイリ原発事故跡地の全人工物を付喪神化させており、そのためプリピャチ市は現在、高層ビルやマンションで出来た巨人達や、廃棄物で出来た禽獣達が跋扈する魔窟へと作り替えられている。

『付喪神・禍津式』
環境を汚染する廃棄物を自動で取り込む機能をもった付喪神。形状は1~5m程の人型であり、無数に存在する。現在は故チェルノブイリ原発の周辺にて放射線や核廃棄物を吸収し、無害化させる任務に従事している。
それなりのパワー・スピードを持ち、また基本的には無害だが、その気になれば取り込んだ放射線を自由に放出することもできる。ただしこの能力は物部の意図したものではなく、おそらく専用の術式を組んでいけば放射線を自由自在に操る攻撃魔術を作ることも可能だろうが、物部にその気は無い。
物部自身は役目が終われば海底にでも沈め、水質浄化に努めさせるつもりでいる。

『付喪神・蛍星』
チェルノブイリ原発事故の惨状を目の当たりにした物部が、現在の科学文明に疑問を抱き制作した大規模攻撃魔術。物部の号令と同時に付喪神化したプリピャチ市そのものが蠢き、直径30kmの複雑怪奇な魔法陣となって術式を構築する。その能力は大気圏外を漂う数十万個にも及ぶスペースデブリの付喪神化。付喪神となったスペースデブリ達は慣性を無視して機動を変え、指定した場所・・・「学園都市」へと降り注いでいく。またスペースデブリ達は大気圏突入の際に受ける熱エネルギーを吸収・蓄積する能力を有しているため、地表に到達するまではどれほど小さな個体であっても燃え尽きることはけしてない。そして地表に着弾すると同時に蓄えた熱エネルギーを一気に放出し、爆発炎上する
一度発動してしまえば物部自身にも停止は不可能だが、付喪神化自体は解除可能であり、解除すれば大抵のスペースデブリは地表に到達する前に燃え尽きるか、熱エネルギーが開放されて空中で爆発するだろう(物部が死んでも解除される)。また、発動前に物部が死んだ場合は術式そのものが自己崩壊するようにプログラミングされている。

【概要】
日本出身のフリーの魔術師。ロシア政府から依頼を受け、チェルノブイリ原発事故の浄化に数十年前から携わっている。現在は食料の配給さえも断り、自給自足で半ば世捨て人のような生活を送っている(一応テレビ(付喪神)や電話(付喪神)によって世の中の出来事は把握している)。彼の尽力により、数百年は草さえ生えないと言われていたチェルノブイリ原発事故跡地は現在、文明から切り離された動植物の楽園への姿を変えており、物部の予想ではおそらくあと数年もすれば完全な浄化が完了するとのこと。
しかし、任務の過程でチェルノブイリ原発事故の惨状を見せつけられた物部は科学文明に対して疑問を抱くようになり、その疑問は文明から切り離されたプリピャチ市が自然豊かな・・・本来の地球の姿を取り戻していく姿を見るたびに強くなっていった。そうした中でいつしか彼は「科学文明とは地球にとって害なのではないか?」という考えを抱き、その権化たる「学園都市」には懐疑的な感情を向けるようになっていった。そうした背景の中、浄化作業と並行して、たった一人誰にも気付かれることなく作り出していったのが大規模攻撃魔術『付喪神・蛍星』であった。
ただし彼自身は科学文明の悪いところだけではなく、良いところもちゃんと見ていく必要があると考えているため、直ぐにこの魔術を発動する気はない。彼は浄化作業を満了したあかつきには「学園都市」へ見学に行き、その中で現在の科学文明の有り様を吟味して『付喪神・蛍星』を発動するか否かの審判を下すつもりでいるらしい。

【特徴】
50台半ばの男性。背は低いがガッシリした体つきをしている。素朴で、自然を愛する古風な性格。また現在のエコロジーに取り組む世の企業達の在り方を賞賛しており、世界が環境を守ろうと取り組み出していることに感激している。そのため、おそらく今後、余程凄惨たる有様を見せつけられない限りは『付喪神・蛍星』が発動されることはないと思われる・・・・少なくとも今のところは。

【台詞】
「一夜にして星に傷跡を残したあの惨状を見た時、思ってしまったんだ・・・人類は超えてはいけない領域に踏み込んでしまったのでは? って」
「遅すぎるかも知れないけど、人々はようやく環境の大切さに気付きだした。いい傾向だな、そうだ私も禍津式を増やして、その手助けをさせてもらおうか」
「科学の発展はそれは素晴らしいことだったろう。出来なかったことが出来るようになり、やらなければいけない事をしなくても良くなった・・・けど、人類は進みすぎた・・・その代償があの一夜の惨劇だ! 現在の汚されていく地球の姿だ! 人類はもう、どれけの犠牲を払おうと立ち止まりはしない、だから私が警告を発してやる」

【SS使用条件】
むしろ殺してくれた方が有難いです

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最終更新:2016年05月21日 23:14