【名前】カナリア=アースバウンド
【性別】女
【所属】魔術
【能力】移動要塞『アメノトリフネ』
【能力説明】
日本神話の船の神、または神々の乗る船の名を冠する空中移動要塞。通称『方舟』。大小様々なブロック状の構造物の集合体であり、全体的なフォルムは翼を広げた鳥そのもの。全長150mの艦内には居住区も存在し、数十人規模の乗員を収容可能。
飛翔目的で設計された大規模施設であるため、ペテロ系に代表される各種の撃墜術式に対するシールドは完備されており、容易に干渉を受ける事はない。また認識阻害・気配遮断・光学迷彩等の秘匿系術式によって、一般人は元より魔術師であってもその影を捉える事は難しい。
地上から飛翔させる際には『船長』の起動承認が必要であり、巡航高度1500mまでは『船長』が自前の魔力で浮上させる必要がある。この時、『世界の力』を変換させた『界力』によって浮上を補佐する事が出来るため、往々にして寺院や聖堂などの霊地付近で起動させる事が多い。一度空に上がってしまえば、『船長』以外のクルーの魔力でも航行させる事が可能になる。クルーは交代制で動力を賄っている。
主武装は雷神タケミカヅチの伝承を基にした攻城戦用術式『雷霆の剣』。最大射程5kmの雷の属性を付与された大規模閃光術式を約30秒間照射可能。連射は出来ず、魔力の再チャージには2時間程度を要する。
『方舟』の起動と制御の決定権は『船長』を務める魔術師だけに許されている。現在は三代目のカナリアがその役に就いており、『船長』が倒れた時は『方舟』もまた運命を共にする。また『船長』が陸に上がると『方舟』も浮遊能力を失って着陸するのだが、カナリアは魔術師として未だ未熟であるため一度地上に降りると要塞を再浮上させる事が出来なくなる。つまり現状、カナリアは地上に降りられない。
【概要】
魔術結社『蒼穹を翔ける方舟』の『船長』を務める少女。
『蒼穹を翔ける方舟』は飛行を禁じられた世界で、それでも自由に空を飛びたいという願いを抱いた魔術師の集まりである。国境に囚われず常に世界中を飛び回る魔術結社であり、依頼された物資の輸送や世界各地の特産品を扱う行商、情報屋、時には傭兵稼業などもこなす天空の万屋。
カナリアは弱冠13歳ながら先代の跡を継いだ三代目『船長』として懸命にその役を全うせるよう努めている。彼女にとって『方舟』のクルーは家族同然の存在であり大切に思っている。
空の上で生まれ、空の上で暮らしてきた彼女にとっては、この生活こそが自然なものであり、他の世界や生き方があるかもしれないなどとは思いもしなかった。
しかし先代が健在だった頃に一度だけ、地上の世界に降りる機会があった。空の上しか知らないカナリアにとって、そこはまるで未知の可能性で溢れた夢の国のようだった。
それから間も無く先代が亡くなり『船長』を継いだカナリアだったが、その時にはもう憧れの地上世界には降りられなくなっていた。クルーの皆が見せてくれる写真やモニター越しの映像に心を惹かれるものの、『方舟』の『船長』として、自分勝手な我儘でクルーの皆の夢を途切れさせる訳にはいかないと自身に言い聞かせ、いつの日かもう一度大地に降り立つ事を願っている。
【特徴】
日英のハーフである母(先代『船長』)と英国人の父との間に生まれた娘。なので見た目は殆ど絵に描いたような英国淑女。
腰まであるゆるふわカールのブロンド髪、澄み切った青空のような瞳、人形のように整った顔立ちに色白で華奢な体つき。身長138cm。
そこらじゅうにフリルをあしらった白いワンピースの上に、いかにも海賊の船長が着ていそうな意匠のぶかぶかの外套を彼女自身のパーソナリティーを上書きするように羽織っている。
歌を唄う事が得意で、宴の場ではクルーに請われてよく歌っている。『方舟』のクルーは互いを鳥に因んだニックネームで呼び合っており、彼女が名乗るBN(バードネーム)はズバリ『カナリア』。
【台詞】
「現在は東経139度、北緯35度。日本、学園都市上空を巡航速度にて通過中。ヨーソロー」
「(いいないいなー、皆はいつでも好きな時に地上に降りれてさー。私だってお洒落な繁華街でウィンドーショッピングしたり、白い砂浜でビーチバレーしたり、山に登って頂からヤッホーってしたり、……学校に通ってみたり。そんな『普通』の女の子が当たり前にしてる事がしたいってだけ、なんだけどな……)」
「歌は好き。地上の流行歌を唄っていると、まるで自分がそこにいるみたいに感じられるの。街の雑踏や真夏の渚、粉雪の舞う駅のホーム。そんなありふれた風景の歌詞でも、私にはぜんぶ輝いて見える」
【SS使用条件】
特になし

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最終更新:2016年09月20日 00:05