【名前】黒丹羽千責(くろにわちせき)
【性別】男
【能力】LEVEL4 状態変化(コンディションチェンジ)
【能力説明】
物質を構成する粒子の集まり方を変更することにより沸点、融点に関係なく状態を変質させることができる能力。
つまり『凝縮』『昇華』『蒸発』『凝固』『融解』どの現象も故意的に発動させることができるということ。
変質させる物体には触れる必要があるが、一度その能力を行使したら自分で能力を解除しなければその物体はずっとそのままの状態を保ち続ける。
金属や水などの単一の物質の操作は簡単だが、人体等の高分子で形成されている物質には、その範囲に比例した高度な演算及びに少々の時間が必要となる。
また人体に触れて状態変化を引き起こす際、体内の水分を変化させるか、肉体の方を変化させるか、それとも両方を同時に変化させるか選択することも可能。
最近になって、気体を構成する分子を電離させ、陽イオンと電子に別れて自由に運動している状態(これも集まり方と見なす)にすることで、『第4の状態』とも言われているプラズマを不安定ながら発生させることができるようになった。
これにより『イオン化』『脱イオン化』も恣意的に引き起こすことが出来るということになり、『イオン化』ならプラズマの形成、『脱イオン化』なら炎や雷を含めたプラズマを消滅させる(ただの気体に戻す)ことができる。
【概要】
風輪学園高等部の1年であり、第6位の能力者
表向きは真面目な優等生だが裏の顔は学園内の不良グループのトップ。
しかしそのことを知っているのは不良グループの一部の人間のみであり下っ端には知られていない。
人間というものに対してひどく悲観主義的な考え方を持ち、誰もが自分の為にしか動けない『醜い生き物』だと認識している。
その根本的原因にあるのは彼の生い立ちや様々な境遇が重なっての人間不信からくるものだった。
両親が離婚した際にどちらも黒丹羽を引き取らず、学園都市に置き去りとして始末したということ。
自分の親代わりであった施設の人間が裏の研究のため黒丹羽を売り飛ばそうとしたこと。
中等部のときにクラスの無能力者達に化け物として扱われ、陰湿な嫌がらせを受けたこと。
自分を大切に育ててくれた者にも、クラスの除け者になっている自分に手を差し伸べてくれた者にも裏切られ、人間を信じることはできなくなった。
黒丹羽は次第に自分よりも格下の能力者が、自分と同じ『化け物』と呼ばれても仕方ない強能力者が、なぜ自分よりも幸せそうにしてるのか、怒りの方向が大きく湾曲していく。
彼がよく口にする『俺の前では涙を流すな』とは、泣けば許してもらえるだとか、同情を誘えるだとかの人間の醜い部分を見たくないという思いの表れで、相手が涙を流した場合、半殺しにする
……らしいが今のところは彼に半殺しにされたものはいない(涙を見せないため)。
ダーツが唯一の趣味で、ダーツの矢を常に2,3個ケースに入れて持ち歩いている。
【特徴】
中性的な顔立ち。眉間にシワを寄せてることが多いので、常に何か思いつめてる様に見える。
黒い髪に所々メッシュをかけ金髪に染めている。
【台詞】
「あんたらはこんな世界に何を望み、何を糧として生きてる? こんな居場所のない世界でさ」
「醜いもんだよなぁ、人間ってのは。超能力者や大能力者は自分より下の人間を見下し 無能力者や低能力者は自分より上の人間を化け物と蔑む。お互いが自分の居場所をどんどん失ってるにも気ずかないでさ……ま、学園都市(こんなとこ)に来た時点で俺達に居場所なんてないんだが」
「悪に堕ちた? 闇に堕ちた? 笑わせんな。あんたらと一般人の違いなんて、たかが自分の醜さを自覚しているかいないかの違いだけだろ。根底にある物は皆一緒。そこの善も悪も、光も闇も存在しない」
「――――――――できんなら、見せてくれよ。人間の可能性を理解できないこの俺に」
【SS使用条件】
お好きなように