【名前】ルツィア=クーツェン
【性別】女
【所属】魔術サイド/イギリス清教
【能力】数学の発展と共に成熟し、キリスト教にも影響を及ぼした占術の一つである「数秘術」を用いた術式を扱う。
【能力説明】
  • 『数による黙示(アポカリプス)』
「数字」という概念を主軸とし、手話のような手の動きと数秘術の「ゲマトリア」(後述)を複合した術式。
二つの構成から成る術式で、手の「動作」で攻撃を生み出し、ゲマトリアを用いて数字化した「言葉」で攻撃位置を定めている。
→「動作」について
一見手話のようにも見える手の動きは、指の角度や移り変わる動作間の時間などの細かなポイントの一つ一つを数字として捉え、それら「数秘術において意味のある数字」を組み合わせることによって攻撃を作り出している。
手の動作(=手で作り出す数字)の組み合わせパターンは百通り以上あるため、「床に叩きつけるような衝撃波」「不可視の槍の十連発」「切り裂くような真空の刃」等、攻撃のレパートリーは多種多様である。
→「言葉」について
聖書の最後に置かれている「ヨハネの黙示録」。
その一節にある「地上に現れた神をないがしろにする獣達に、人々が支配される」という場面の、さらに次に続く文章「ここに知恵が必要である。賢い人は、獣の数字がどのような意味を持つか考えるとよい。数字は人間を示している。そして、その数字は666である」。
全てアルファベットに置き換える事が出来るとされるヘブライ語の特性を用い、数字にアルファベットをはめて文章を解読する「ゲマトリア」は、数秘術の一つである。
その「ゲマトリア」でヨハネの一文を解読すると、「666」は「ネロ」と訳すことができる。
これは、「黙示録」が書かれた時代が、ローマ帝国の皇帝ネロによって十字教が迫害されていた時代であったことが理由であり、ネロを獣に例えていることを帝国側に気付かれないように施された工作である。
術式には、自己流アレンジを加えた「ゲマトリア」を用いる。
まず「神を信仰する者の手により、獣は人々の鉄槌を受ける。獣を指し示す数字は☓☓☓とする」という詠唱を基本とする。
そしてゲマトリアを用い、敵を示す名前をアルファベット化し、それを数字化し直した結果を詠唱の「×××」の部分に埋め込んで唱える。
これを唱えることによって術式が作動し、「手の動作」によって生み出した攻撃が敵に通る。
「×××」部分に当てはめるのは敵の名前(を数字化ししたもの)だが、「敵本体」に攻撃が繰り出されているわけではなく、実際は「その瞬間に敵が在する位置」に向けて攻撃が出現しているだけ。
よって、タイミングを見計らえば攻撃を回避することも可能である(仕組みはアニェーゼの蓮の杖に似ているかも)。
しかし、この術式の効果範囲は術者から半径一キロまでに及び、範囲内ならどれだけ間に障害物があろうと距離があろうと攻撃が通る。
強力そうに思える術式だが、術式の成立には敵の名前が必要不可欠なため、名前さえ知られなければ怖くはない。
魔法名は『numerus004(真理と定理を導かん)』
【概要】
外見年齢二十代前半くらいの女。年齢不詳だが、実はけっこうなお歳。
イギリス清教に所属している魔術師。
普段は英国図書館に勤めており、ヘブライ語に関する文献や書物の解読・解析を行っているが、ごく稀に戦闘系任務に参加することも。
数秘術に特化しているため、純粋な計算力で言うと『学園都市の外』製のスーパーコンピュータレベルになら劣らないらしい。
扱う術式のせいか名前フェチで、趣味は他人の名前を聞く事。その割に、自分の名前は滅多な事がなければ他人に明かさない。
今までに出会った人間の名前をリストに記録しており、一度聞いた名前は絶対に忘れないと豪語している。
【特徴】
銀髪のミディアムヘアに銀の瞳。肌も色白で全体的に色素が薄く、儚げな印象の美人。
が、黒い大きなとんがり帽子をかぶっていたり、魔女が着るような黒いポンチョを羽織っていたり、普段着によって色々と台無しになっている。
普段の格好を一言で言い表すと、「いい歳した成人女性のハロウィンの仮装姿」。
【台詞】普通の女口調。人称は「わたしorお姉さん」、「あなた」
「はじめまして! 職業は魔法使いで普段は図書館に引き籠ってるお姉さんよ!」
「あら! あなた、ずいぶんと素敵なお名前をお持ちなのね。やっぱり東洋系の名前って良いわあ」
【SS使用条件】ご自由に

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最終更新:2012年02月14日 20:01