【名前】冠華霧壱〈かんばな きりひと〉
【性別】男
【所属】ネセサリウス
【魔法名】bellum427(我が栄光は強き敵との闘争の果てに)
【能力】人間の頭部に霊的な力が宿るという中南米の信仰を元にした術式
【能力説明】敵の霊魂を束縛することにより、制作者への奉仕を強制するものであると信じられている干し首。
これを身に纏う事によって以下の機能を行使できる。
・干し首となっても霧のように周りに存続する思念を纏め練り上げ、伸縮自在の槍や剣、身を守る鎧や盾にする。
・死に触れて死に過敏になった干し首が、術者の知らぬ危機に自動的に注意を与える。
かつては、(無許可に秘密裏に狩った)山猿の干し首で代用していて、上記の事しか出来なかったが、
本物を使う現在は更に下記のような事ができる。
・死者がかつて使っていた魔術の行使。
・十重二十重に持つ干し首と術者の多重詠唱による儀式魔術の短縮
欠点として、完全な奴隷化処置をしておらず、自由意志を僅かに持たせている為に、
干し首の残留思念達が自分を殺した冠華に四六時中話しかけ悪夢を見せたり、
専用の霊装を扱っていた死者の魔術を使うには、その霊装を用意する必要があったりする。
【概要】敵の首級を挙げて武功を得る戦国時代の話や、剣豪と言われ剣の腕のみ(実際はそう単純な話では無いが、彼の中ではそうなっている)で歴史に名を残せた人物に強い憧れを持っている。
そして、現代に置ける兵法者(彼はそう思っている)と言うべき、魔術師の道を進んだは良いが、
口が上手いだけで、算盤を弾くのが上手いだけで、自分より弱い者が組織の上に立つ姿に酷く憤慨する。
戦争が少なく平和的な
神道系の魔術師を指して、平和ボケした甘ちゃん達には付き合いきれずにイギリスに渡ったと言っているが、
当の神道系の魔術師からは、「日本を追い出されただけだろ」、「ふざけた事を言うな狂人」、「永遠に日本に戻ってくるな」。なんて酷評されている。
「少しおだてれば思惑通りに動いてくれる都合の良い馬鹿」――――ローラ=スチュアート評
強くなって、その力で歴史に己が名を刻む目的を忘れて、今はただ自分を強くするために、敵を殺す事を目標としており、
客観的に見てもよく分かるぐらいに頭がパーだが、本人は自分を正常だと思っている。
策謀を巡らし、戦闘を他に任せる魔術師が敵だと、その敵の実力がどれだけ優れていても殺しても首を取らない、逆に自分の霊格が下がるとの事。
武器を磨き、武を誇り、研いだ牙で己の前に立ち、戦いを挑んでくる敵の首を取ってこそ誉れである。と考えている。
もし戦ったら殺せるか。と、それが初対面の相手でも、それが同僚であっても、それが目上の人間であったとしても考える癖と、
強敵との戦いを思い出して、干し首を眺めてニヤニヤする癖のせいで彼に話しかける人間は少ない、友達はほぼ0。
ぼっちであった……のだが、最近では日本在住時代の奇人変人の友人が次々にネセサリウスに所属してきているので、友人同士で切った張ったの殺し合いも楽しむ充実した毎日を送っているとか。
【特徴】中肉中背の青年。顔はおろか服の下の至る所が傷だらけ、焦点の合ってない目と、どう見ても狂人。
干し首で作った首飾りを首に二重三重と巻き付けてある。
危なっかしい口利きをするが、根は真面目で、一般人に迷惑をかける人間は好まない(自身の霊格を地に落とし泥に塗れさせる行為である、との自分本位な理由ではあるが)。
自分が殺した人間がどういう人であったかを忘れないが為にも、むしろ好んで悪夢を見ている。
敵が罠を張っていても突っ込む猪武者、敵と直接対峙できない魔術師とコンビを組んでいてもお構いなし。
武闘派な魔術師には敬意を示すが、暗号解読などの前線に出ない魔術師には見て分かる侮蔑を示す。
【台詞】
「俺を変質者みたいに言うんじゃねぇよ!」←干し首の件で殺人鬼みたいに言われて。
「お前は……俺が戦った敵の中でも二番目に強い奴だったぜ……」←寝言で。
「お前、強いなぁ!……欲しい……その首が是非とも欲しい!」←強敵に熱を込めて。
「これで俺の霊格は更に高まる!ありがとう強敵(とも)よ!」←敵の首を切り取る時に
【SS使用条件】特に無いです。敵の能力の噛ませ犬にしても。
最終更新:2020年10月02日 16:43