【名前】楠野木(くすのき)
【性別】男
【所属】科学
【能力】なし
【能力設定】
能力開発を受けていない。

探索粉末(サーチダスト)
視認できない程極小な粉末。
空気中に散布し、花粉やカビに付着させて移動させる。
粉末は人間が知覚できない、特殊な器具でようやく確認できる
大きさの波を発生している。
粉末は人肌の温度や湿度の環境下に一定時間触れる事で波を射出しはじめる仕組みになっており、
付着された者は例え壁の向こう側にいるとしても
特殊な器具さえ使えばその存在を確認できる。
あまりにも微弱な波なので範囲が広くなればなるほど効果は薄くなってしまうが、
屋外や換気の利いた屋内で使用しない限り問題はない。

散乱粉末(トリックパウダー)
肉眼ではほとんど視認不可の粉末。
粒子一つ一つの屈折率がバラバラで、空気中に散布する事で
辺りの視界を歪める事ができる。
また長時間その景色を見続けると平衡感覚が奪われてしまう効果もある。
ただし、自分にも勿論効果はあるので
前もって対策はしておかなければ自分も巻き添えを食らう恐れも。

【概要】
『抄訳演算計画』の研究員で今はもう死亡している。
というのも実験の成功例の一人が暴走し研究所を抜け出さないように交戦した結果
敗北し、そのまま惨殺されてしまった。
『抄訳演算計画』の研究員なだけあり、それなりに倫理観がブチ壊れていた。
一歩離れた目線で物事を見て行動を起こす性質で、研究も客観的な目線で取り組んでいて、
そのため検体達からは感情の希薄な、怒麻とは別の脅威として畏怖されていた。
実際怒麻のように進んでヨゴレ仕事をするわけではなかったが、
一切のためらいもなく黙々と実験をこなし、使えない検体を処分し続けていた。
島袋を除いた研究員連中からは“暗い”“気味が悪い”と避けられてはいたが、
それなりに研究員として優れてはいたので完全にスルーするわけにもいかず、
業務的な付き合いはあったとか。
八百や終が雇われる前まで研究員の傍ら研究の用心棒としての役割があった過去があり、
彼が補いきれない穴を埋める形で二人が雇われた。
島袋とだけは研究の場以外でも親交が深く、
よく第十学区の飲み屋で二人で酒を飲んでいたそうだが、彼が死んでしまった今では
島袋はめっきり飲みに行かなくなったようだ。

一応家庭は持っているが、彼が仕事人間であるのと彼の娘がぐれてスキルアウトに入り、
まともに家に帰ってこないせいで家庭はボロボロ。
昔は幸せいっぱいの普通の家庭だったらしく、その頃は彼もまともな倫理観を持つ研究員だったが、研究が上手くいかず家庭に軋轢が生まれ始めた頃からおかしくなり、
遂には研究の目的すら当初のものとは違う歪んだものとなっていっていた。
彼はその事をいつまでも引きずっていて。
その現実を受け入れたくない為さらに研究に没頭し、状況は悪化するばかりだったとか。
その後研究が頓挫してすぐに『抄訳演算計画』の研究責任者に誘われて、『抄訳演算計画』の研究員となった。
【特徴】
少し乱れた七三分けの髪、覇気のない目に伸ばしっぱなしの無精ひげ。
背丈はひょろ長く、手足が長い。
紺色のスーツをいつも着ており、かなりヨレヨレになり、シャツの首回りが黄ばんでしまっている。
スーツ一式は第七学区のデパートで売られていた当時店で一番高かったもので、
若い頃嫁にプレゼントとして貰ったものらしい。
首から写真を吊り下げ、普段は黄ばんだシャツの内側に隠していた。
どこかフラフラとした歩き方で、もはや歩く事すら億劫だと言わんばかりであった。
【台詞】
「探索粉末。もはや歩く事すら煩わしく感じる僕が生み出した、まさに僕の為にあるような武器さ」
「もし君が僕に勝った時は、頼むから僕を楽に殺してはくれないかい?最後に楽に死ぬ事くらい、許してくれるよね。検体番号086番、○○君?」
「約束、とは。少し違うけ、ど。君に感謝するよ。これでもう楽になれる。これで、もう」
【SS使用条件】
なし

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最終更新:2012年04月01日 14:11