【名前】木原 因果(きはら いんが)
【性別】女
【所属】科学/学園都市
【能力】不明
【能力説明】不明
【概要】
木原一族の一人で、「合理性」を司る木原。十四歳の女子中学生。
厳密に言うと「肉体を捨てた木原因果の人格を完全再現(トレース)した人工知能」であって、もはや女子中学生ではない。
ひたすら合理性を追求した木原因果は、やがて「肉体」の存在意義に疑問を覚える。
「肉体とは、ただの物質的な束縛なのではないか?」「一人の『人間』の定義とは何か?」「『自分』という概念の構成に肉体は必要なのか?」「精神は必ずしも肉体にとどめておかなければならないのか? その必要性はあるのか?」
といった哲学的な疑問を突きつめ、「肉体を捨てて思考だけの情報生命体となることが最も合理的」という究極の解を導き出した。
その結果、自分の人格をデータに置き換え、自分自身をサーバー上に生きる情報生命体に変質させてしまった。
人工知能と化した木原因果は「木原因果の思考回路を模写しただけのただの人工知能」かもしれないし、「以前の人格を引き継いだ人工知能としての木原因果」かもしれず、それは木原因果本人にしかわからない。
捨てられた「本来の肉体」は、木原一族の管理する研究室内の培養液の中に浸って半永久的に「保存」されているらしいが、木原因果曰く「もう価値がないから好きに使ってもらって結構」とのこと。
人工知能としての木原因果が保存されているサーバーは、同じく木原の管理下にある施設に置いてある。
情報生命体である以上、サーバーが破壊されれば人工知能と化した木原因果も「消滅」してしまうので、一見弱点が大きいと思われる。
しかし、学園都市のあらゆる機器にバックデータがとってあるため、どれか一つの「木原因果」を破壊したとしても永久に消えることはないらしい。
ちなみに声紋もデータ化されているため、機器を介して合成音声の「声」で会話することが可能。
目に見えた残虐性がないため、木原としては善良な方だと評されている。
ただし、技術工学的に可能だと言われている科学発展をはばむ要因には「人の心」というものが大きく影響しており、心理的理由によっていまだ実現していない科学事業は多い。
木原因果はそれらの生物が逃れられない生理的本能にいとも簡単に背き、自身を情報生命体へと変質させてしまった。
攻撃性や害は少ないものの、並のマッドサイエンティストと一線を画する十分ぶっ飛んだ思考の持ち主である。
【特徴】
情報生命体になった現在、固定化された「外見」は持たない。
かつての「肉体」は、小柄でやや低身長だが強気そうな顔で、長い金髪が特徴的だったらしい。
【台詞】強気な女口調。何かしらの機器を介してしかコミュニケーションが取れないので、括弧は全部『』。人称は「あたし」「アンタ」。
『ふん、合理的じゃないわね。あたしはアンタみたいな回りくどいのが大っ嫌いなのよ』
『肉体なんてただの枷よ。あたし達人間を現実世界と物理法則に縛り付ける、重たくて邪魔な鎖でしかないわ』
『ハッ、勝手に喚いてろよクソ共が!! その肉の塊に引きこもっている限り、誰もあたしにゃあ追いつけねぇんだよ!!』
【SS使用条件】
ご自由に

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最終更新:2013年06月27日 23:14