【名前】リーナ=グリューネヴァルト
【性別】女
【所属】魔術/
イルミナティ
【能力】防御術式「免罪符(indulgentia)」を扱う。
【能力説明】
「indulgentia」というラテン語が印刷された小さなコピー用紙を「免罪符」に見立て、その用紙を貼り付けた対象を攻撃から守る術式。防御一極。
免罪符とは、十六世紀に十字教旧派によって発行された「罪を軽減させる証書」であり、つまり金を支払うことで罰や償いを軽くすることができた。
転じて「金を消費して相手からの攻撃を軽減する」という解釈をし、術式が構成されている。
コピー用紙そのものに防御効果があるわけではなく、魔力を注いで術式を発動させなければスーパーで500枚一束で売っているただの紙でしかない。
術式を発動させるためには決まった手順を踏む必要があり、詠唱を唱えて金銭を消費することによって、コピー用紙というただの紙が免罪符として機能するようになる。
この術式で言うコピー用紙は一巻でステイルが学生寮に張り付けていたルーンと同じような役割なので、事前に防御対象に張り付けておくという準備が必要である。
自分や仲間の体に貼り付けることはもちろん、建物や物品に貼り付けて欠損を防ぐことも可能。
大体免罪符一枚につき五千円は消費し、防ぐ攻撃の威力によってどんどん額が上乗せされていく。使用する免罪符の枚数によって変化するが、最低でも一回の戦闘で三十万円(※日本円に換算して)は吹き飛ぶらしい。ちなみにどの国の金銭でも使用できる。
術式発動の際に唱える詠唱は「買い上げよ、自らの罪と神の御赦しを(throw money at)」(※throw money at=金で解決する)で、必要な額の紙幣(又は貨幣)を手に持った状態で唱える。
詠唱終了と共に手に持った金銭が四方に爆散するので、文字通り大金が吹き飛ぶ術式である。
【概要】
イルミナティに所属している魔術師。ドイツ出身の十代後半の少女。
元は成り上がりの大富豪の家に生まれたお嬢様で、不自由の無い生活を送っていた。
しかし、株で儲けすぎて狂った父親を見て嫌悪感を抱き、「金が全てではない」という思想を持つようになる。
金の亡者に幻滅しているため、「金に固執することなく大枚をはたく」というコンセプトで術式を構成した結果、「免罪符(indulgentia)」に辿りついた。
「金が全てではない」という自分の思想を証明するため、「金欲を除いた全ての欲求に素直であること」を第一に掲げて、日々イルミナティとしての活動を行っている。
金自体に否定的なわけではなく、「固執する」という行為を嫌う。
術式で使用する金は父親の口座から無断で引き出しているらしいが、リーナ曰く「この調子で10年間使い続けても無くならないほどの莫大な財産が貯蓄されている」とのこと。
「免罪符(indulgentia)」は防御一極型の術式なので、攻撃手段として軍用ライフルを常備している。
魔法名は「Cupiditas012(赴くままに欲せ)」。
【特徴】
金髪碧眼のドイツ人。ブロンドの髪を腰まで無造作に伸ばしている。
アイシールド付きのアメフト用ヘルメットを常備しているため、普段は顔が見えない。
さらに迷彩柄のミリタリーファッションの上に豪奢な法衣の上着を羽織るという、カオス極まりない格好をしている。
【台詞】ドイツ訛りの英語を喋る。敬語。人称は「私」、「あなた」。
「免罪符は宗教改革の発端にもなりました。……金を支払えば何をしても許されるなんて、おかしな話ですよね」
「狂ったように固執している人間の様は、他の何より見苦しいですよ。欲望に忠実でいようとするならば、もっと豪快に、強欲であるべきなんです」
【SS使用条件】
ご自由に