【名称】リーリヤ・ネストロヴナ・ブィストリャンツェヴァ
(Лилия・Несторовна・Быстрянцевa)
【サイド】魔術
【能力】霊装「ブローズグホーヴィ」
【設定】
ブローズグホーヴィは、豊饒神フレイが所有していたと呼ばれる一匹の馬。
正確な伝承が有るわけではないが、「暗く揺らめく炎を乗り越える」という逸話があり、
その名前は「血まみれの蹄をした者」という意味を持つ。

霊装「ブローズグホーヴィ」は、リーリヤが独自に編み出した霊装で、
殲滅白書が所持するスレイプニルをモデルに、様々な改良が加えられている。

金属で出来た馬の形をした霊装で、赤く輝く装甲を持つ。
足の数はスレイプニルと異なり四本足だが、太く、ずっしりと地面を捉えている。
霊装としての特性は、凍結。
霊装全体を冷やし、搭乗者も含めて魔術的な氷で覆いつくする事が出来る。
鉄よりも硬いその氷は、強固な装甲となり、炎のみならず様々な攻撃を遮断可能。
ただし、水気の少ないところや、温度の高い場所では準備に時間がかかってしまう。
地面を凍結させてすべるように高速で移動したり、氷によるスパイクを作って壁を走破したり、
或いはラムのような物を作って突撃をしたりと、シンプル故に応用の効く能力である。

しかし、何より特筆するべきは、分解、変形による「重鎧」への変化。
搭乗者と一体化し、例えるならばイギリスの騎士団のような姿へと変貌する。
馬の状態に持っていた高速移動のような機能はなくなるが、
十分な馬力と、氷の生成による強固な装甲は健在。

この「馬」と「鎧」の使い分けが、霊装「ブローズグホーヴィ」の一番の利点である。
【特徴】雪のように白い髪、雪のように白い肌を持つ少女。
常にコートを羽織り、長く伸ばした髪で顔は隠されている。素肌を見せることは殆ど無い。
【概要】
元・ロシア成教・殲滅白書の魔術師。「氷の葬列」という二つ名を持つ。
イルミナティの幹部。霊装開発部門の部長を任されてもいる。

元々ロシア成教に属していたのは、幼い頃から心臓や臓器類が弱かったのを、
父親の魔術によって半ば無理矢理に治療、延命されていた為。
その過程で彼女自身も魔術師となり、殲滅白書に所属するようになる。

戦闘に向いている体質ではないため、
初めは霊装の管理、整備、資料のまとめなど、雑務を行っていたが、
一時期は安定した体調が再び悪化を始め、数年の間の生存すら絶望視されるようになる。
しかし彼女は、霊装を管理する過程において得た知識から、
自らの心臓や臓器の役割を、霊装で強化、補完することが出来るのではないか、と考え始める。

度重なる実験と、失敗の末、ほとんどギリギリで作られたのが、霊装「ブローズグホーヴィ」。
彼女の体の各所に埋め込まれた霊装とリンクし、彼女の体調、臓器の活動を活発化させ、生命活動を安定させている。

彼女がロシア正教を追放されたのは、その「生きながらえたい」という欲望が暴走し、「死にたくない」に転じたため。
不老不死、すなわち「死なない研究」は、天国の否定であり、地獄の忌避である。
天国を否定するならば、それはもはやロシア正教の教えを受けるものではないし、
地獄を忌避するならば、それは地獄に落とされる罪人に他ならない。
彼女の「生への強欲」は、認められるものではかなったのだ。

今ではイルミナティにおいて、自らを「壊れぬ霊装」で構成された「不死身の存在」とする研究を続けている。
言ってしまえば――自らを「魔導書」にしてしまう研究だ。

なお、彼女の生命活動は既に完全に霊装「ブローズグホーヴィ」によって制御されているため、
何らかの手段にで霊装「ブローズグホーヴィ」が破壊された場合、即座に死ぬ。
【台詞】
「命を望むことの、何が悪い・・・! 死んだら、闇なんだ。私はもう、あの闇に招かれたく、ない・・・・・・」
「これが私の霊装『ブローズグホーヴィ』・・・人馬一体の装甲ッ! 私の魂の所在ッ!」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年08月24日 00:57