【名前】アンネリーゼ=フォン=リヒテンベルク
【性別】女性
【所属】魔術
【能力】グリム童話をモチーフとした魔術
【説明】
「魔法の髪(フェルトザラート)」
 グリム童話に収録されている作品の一つ『ラプンツェル』の主人公の髪を模した霊装。
 西洋では髪には魔力が宿っているとされ、魔女狩りの対象となった魔女は、その髪を切り落とされ力を弱めてから処刑されたという。
 ラプンツェル、つまり森や林に生えている野草を、金色に染めて細長くし、魔力を込めれば霊装として機能する。
 高い塔に出入りする為の梯子代わりにされたという記述から、長大なだけではなく恐るべき強靭さを誇り、髪自体に力があったと推測される。
 髪は最大で50mまで伸ばす事が可能。髪を集束させて攻撃を受け止めたり、幾重にも巻き付けて対象を拘束したり、複数に分岐させて触手の様に動かしたりと、かなり使い勝手が良い。
 ただし、素材となったのは単なる野草なので、いくら魔力で強化されていると言っても、火属性の魔術には弱い。あまりに高温だと燃やされてしまう。
「叡智の鏡(ヴァイゼ・シュピーゲル)」
 グリム童話に収録されている作品の一つ『白雪姫』に登場する鏡を模した手鏡型の霊装。
 王妃の質問に対して答えを瞬時に導き出した記述から、鏡はこの世界のあらゆる物事を把握していると拡大解釈。
 鏡よ鏡よ鏡さん――――と呪文を詠唱すると、鏡に幾何学な顔が浮かび上がり、冷徹かつ無機質な擬似人格が表出し、
 無表情と機械的な言動で「今この場で最も必要で最適な行動・判断を術者に進言」「術式の解析と逆算」などを即座に実行する。
 また、状況によっては魔術の解説や手順の指導なども行う。
【概要】
 魔術結社「魔女の夜会」に所属しているドイツ出身の魔女。
 組織での主な役割は、結社に敵対する存在の撃退及び討伐。
 結社内では先ず先ずの評価と信頼を得ているが、それらは全て「銀の魔女」が母だからで、母の存在など関係なく純粋に自分を認めてもらいたいと思っている。
 魔女としてほぼ完成している。しかし、凡そ完成しているが故に、これ以上の飛躍的な成長は有り得ないという現実に絶望している。
 一方で、未だに落ちこぼれの魔女であるにも拘わらず、いずれ自分を超えると母から断言されている双子の姉に嫉妬心を抱いている。
 もともと自制心が強いので、それが表出することはないが、心の奥底には、姉に対する羨望と期待と嫉妬とが複雑に渦巻いている。
 自虐的で卑屈な姉とは違い、魔女としての自分に絶対的な誇りと自信を持っている。家族の中では最も魔女らしい。魔女としての生き方と伝統を絶対としているが、母からは時代遅れと評されている。
 あまり他者と関わり合いを持ちたがらないが、別に独りが好きな訳ではなく、会話が苦手なだけ。
 寂しかったり暇な時は「叡智の鏡」に他愛ない質問をする。
 読書が趣味の文学少女。魔術のモチーフにグリム童話を選んだのは好きだから。
【特徴】
 年齢18歳。身長155cm。体重41kg。
 無機質で、どこかミステリアスな顔立ち。冷たい紫色の瞳。
 漆黒のセミロング。陽光を知らぬ純白の柔肌。お人形のように繊細な手足。
 真っ黒なてるてる坊主とも形容すべき服装。
【台詞】
「さあ、”本当はこわいグリム童話”の始まりよ」
「こうも簡単に勝ってしまうと、何だか少し詰まらないわね。
 ……せめて、名前だけでも聞いておくべきだったかしら」
「『鏡よ鏡よ鏡さん。あの魔術の構成は何なのかしら。
 早く教えて下さいな。でないと私、貴方を叩き割ってしまうかも』」
「『鏡よ鏡よ鏡さん。今日の献立は何が良いかしら。
 早く教えて下さいな。でないと私、貴方を叩き割ってしまうかも』」
【SS使用条件】自由

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最終更新:2012年05月31日 23:59