-ここはどこ? 冷たい暗闇の中、相原光一は目を覚ます。 僕は確か学校からの帰宅途中だったはず。 だが、現在いる場所はどこかのホールで見慣れない人々や異形の怪人が大勢いる。 「首についてるのは…首輪か?」 首に感じる冷たい金属の感触。 光一にも、周囲の者にも例外無く首輪が巻かれていた。 「これはどういうことなんだ?」 -ピンポンパンポン♪ 明かりがともる同時に学校の呼び出しで使われそうな音がホールに鳴り響く。 「みんな、目が覚めたようだね~」 ホールの真正面に視線を向けると水色の髪の男の姿があった。 「僕の名はジ・エーデル・ベルナル。創世の芸術家さ」 男の名はジ・エーデル・ベルナルというらしい。 それだけならまだどれだけ良かっただろうか。 次の瞬間、ジ・エーデルは恐るべき一言を発する。 「君達にはこれから殺し合いをしてもらうよ」 この発言でホールが一瞬にして静まり返っていく。 そんな中、光一が声を上げた。 「殺し合い?あんたの目的は何だ!?」 ジ・エーデルを睨みながら言い放つが、ジ・エーデルは平然な顔で言い返す。 「君達には関係のないことだね。意見は一切聞かない。 殺し合いの説明は創世王に任せるよ」 どこからか創世王と呼ばれる者の声が聞こえ、殺し合いの説明を開始する。 怒声が上がったのはその最中であった。 「ちくしょう!何が殺し合いだ!前歯へし折られたいんか!?」 金髪のチンピラのような男が叫ぶ。 「ちょうどいい。貴様には首輪の機能を説明する実験台になってもらおう。 ボタンを押せ、ジ・エーデル」 創世王がそう言うとジ・エーデルは笑みを浮かべてリモコンのスイッチを押す。 すると、男の首輪が音と光を出し始めた。 「けっ!この首輪が何だってんだぁ!?」 「僕達に逆らえばどうなるのか君達もしっかり見ておくんだね」 ジ・エーデルが言い終えると同時に男の首が宙を舞った。 首が地面に着地し、人々の悲鳴がホールに響き渡る。 だが、そんなことに構わず創世王は説明を続ける。 「説明は以上だ。名を呼ばれた者はバックを取って出発しろ」 「相原光一、次は君だよ」 参加者は五十音順で呼ばれるらしい。 「あ」から始まる相原光一は早い段階で出発することになる。 反抗したら命はない。ならば、ここは潔くゲートを潜るしか選択しはないだろう。 「はい…」 バッグを手に光一はワープゲートへと消えた… 【北条鉄平@ひぐらしのなく頃に 死亡】